【エンタメ小説】おすすめエンタメ小説ランキングベスト3【オールタイムベスト】

エンタメ小説

本ブログで紹介したエンタメ小説の中からベスト3を選んで掲載しています。

「エンタメ小説」の定義は難しいところでありますが、本記事では、肩の力を抜いて楽しめる作品でありながら、同時に深い感動も味わえる作品を選ぶという方針でランキングをつくりました。

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第3位 「砂漠」伊坂幸太郎

【楽しく切なく愛おしい大学生活】

・あらすじ

大学入学直後に知り合った5人。北村、西嶋、鳥井の男三人と、東堂、南の女二人。

奇妙な正義感に溢れた西嶋と軽いノリのトラブルメーカーである鳥井が引っ張ってくる騒動はどれも変わったものばかり。

悪徳ホストとの賭けボウリングや、通り魔犯の謎、超能力者と超能力否定派の対決ショー。物語の語り手である北村はそれらの事件に否応なしに巻き込まれていく。

くだらないことに熱心な西嶋や鳥井のから騒ぎに、不愛想だが絶世の美人である東堂と、超能力が使える南の存在が加わり、事件はときに深刻な、ときに軽妙な方向へと二転三転する。

がむしゃらに生きた大学生活を通じて築き上げられた友情と、各人の成長を描く、愛おしくも懐かしい青春群像劇。

・短評

テンポの良い語り口と、あっと言わせる意外な展開、二転三転するスリリングな構成と、心温まる結末。

連作中編形式で描かれる仲良し大学生5人組の4年間はまさに「愛おしくも懐かしい」と表現すべきもので、青春時代独特の無鉄砲さが生む楽しさに溢れています。

これほど愉快で個性的な仲間たちと、これほど起伏に富んだ大学生活を送れるなんてことはまずないだろう、あくまで想像の産物だ、と頭の半分には思わせる一方で、残りの半分は、もしかしたら、こんな面子と騒げたんじゃないか、という気持ちにさせるような、繊細なノスタルジーをくすぐる作品になっております。

「砂漠に雪を降らせることだって、余裕でできる」

作中で西嶋が吐くそんな台詞の通り、一生懸命で少し滑稽な登場人物たちの努力と友情が小さな奇跡を起こしていく過程には思わず興奮させられます。

タイトルの「砂漠」は作中において人生の例えでもあるのですが、本作はまさに、「砂漠」のような日常に楽しい雪を降らせてくれる作品になっております。

・感想記事はこちら

第2位 「暗いところで待ち合わせ」乙一

【視覚障がい者の女性と殺人容疑者の切ない友情】

・あらすじ

視力を失い、保険金で日々を静かに暮らすミチル。

そんなミチルは、最近、自宅で奇妙な気配を感じていた。

擦れるような小さな音が頻繁に聞こえ、誰もいないはずの空間から空気の揺らぎを感じる。

その気配の正体は、殺人事件の犯人として追われているアキヒロ。

ミチルの運命やいかに。

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