心理学

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LOVE理論

「LOVE理論」水野敬也・佐藤まさき 評価:3点|熱血体育教師によるモテ理論指南ラブコメ【恋愛指南漫画】

「夢をかなえるゾウ」などで有名な作家、水野敬也さんが記した恋愛指南本「LOVE理論」の漫画版です。非モテの大学生、屋良畑寛二を恋愛体育教師「愛也」が指導し、モテる男子へと導くという物語。各章で「〜理論」と称した水野流モテ理論が一つずつ紹介され、その実行を通じて屋良畑はモテる男子の話法や行動を身に着けていきます。全体的な感想としては、そこそこ面白かったといったところ。紹介される理論は納得できるものから首をかしげるものまでありますが、それを忠実かつコミカルにこなしていく漫画のテンポが良く、飽きずに読むことができます。また、どこか「いちご100%」を思わせるような絵柄でパンチラも多用されるため、往年のラブコメ読みにとってもニヤニヤできる漫画になっています。あらすじ主人公、屋良畑寛二(やらはた かんじ)は20歳の大学生。彼女いない歴=年齢の童貞であり、バイト先の可愛い同僚、吉野咲(よしの さき)にも禄に話しかけられないくらい女性が苦手な性格。そんな寛二のもとに現れたのは「愛也」と名乗る謎の幽霊。彼は寛二の祖父が天国から送り込んできた恋愛体育教師であり、1年以内に寛二に彼女ができなければ屋良畑...
生き方・自己啓発

「イケメンはモテない」仮メンタリストえる 評価:2点|メンタリストによる恋愛指南【恋愛心理学】

恋愛テクニックについての動画を専門とし、登録者数35万人超を誇る人気YouTuber「仮メンタリストえる」さん。彼がYouTubeで紹介した恋愛テクニックを凝縮した著作が本作となります。数多くの「モテテクニック」が紹介されており、ハウツー本として一定の価値はあるのでしょう。ただ、「恋愛慣れしていない男性」向けであると銘打ちながら不親切な部分が多く、本当に「恋愛慣れしていない男性」が本書を使いこなせるかと言われればかなり疑問です。加えて、アカデミックな心理学解説本や面白い雑学本という枠組みとしてもイマイチ。最近流行している心理学ベースの「恋愛テクニック」を知識として仕入れることができるという程度の価値しか持っていない本という評価です。目次Part1 出会いPart2 LINE編〈初デートまで〉Part3 待ち合わせPart4 ランチPart5 LINE編Part6 ディナーのお店決めPart7 水族館デートからディナーまでPart8 帰路Part9 告白前Part10 告白感想主人公であるリョウタが懇親会会場でマドカと出会い、告白して恋人になるまでの過程を追っていく中で恋愛テクニックを披...
僕は愛を証明しようと思う

「ぼくは愛を証明しようと思う」藤沢数希・井雲くす 評価:2点|恋愛工学を駆使してモテ男になろう【恋愛ハウツー漫画】

外資系銀行出身で現在は作家として活躍する藤沢数希さん。そんな藤沢さんは「恋愛工学」と題した恋愛術も発信しており、その技術を纏めた著作として小説「ぼくは愛を証明しようと思う(幻冬舎刊)」があります。本作はその漫画版であり、藤沢さんが提唱する「恋愛工学」理論が物語に絡めて紹介されていくという作品になっております。先日紹介した漫画「ピックアップ」が「成長物語」を描くための道具として恋愛技術を用いていたのに対し、本作は「恋愛工学」という恋愛技術を紹介することが漫画の目的であり、そのための道具として物語形式を用いている点が対照的です。そんな本作ですが、まさに「恋愛工学入門」という位置づけに相応しい漫画であると思います。一般的な発想ではまず思いつかない「恋愛工学」の理論と技術が次々と紹介され、主人公による実践を通してその具体的な方法と成功までの道筋が描かれていきます。聞き慣れない用語が心理学的な補足を伴って上手く説明されており、そんなに都合よく「モテ」を解決してしまえるのか、と疑問に思うこともなくはないのですが、それなりに理解・納得しながら読み進めることができますので、「恋愛工学」という未知な世界...
生き方・自己啓発

【承認欲求からの脱却】教養書「嫌われる勇気」岸見一郎他 評価:4点【自己啓発】

19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍した心理学者、アルフレッド・アドラー。その心理学理論を物語形式で紹介する自己啓発本です。2013年の12月に発売されて以来、長らく人気書の地位を保持し続け、2014年にはビジネス書の売上ランキングで2位を、2015年には1位を獲得するなど、一斉を風靡した書籍となりました。心理学といえばフロイトやユングが有名ですが、アドラー心理学は彼らの理論と一線を画しており、良く言えば斬新、悪く言えば突飛な理論が連発されて幾度となく読者を驚かせます。例えば、過去のトラウマが現在の感情及び行動の理由となっている、という心理学では定番の因果関係をアドラーは否定します。それでは、現在の感情や行動を形作っているのは何なのか。アドラーに言わせてみれば、それは「目的」です。つまり、「怒っている人が怒っているのは『怒りたい』という目的(あるいは『怒る』ことによって得られる何らかの目的物)があるからであって、『怒り』を感じる以前に発生した出来事に原因があるわけではないというのです。なかなか受け入れがたい主張かもしれませんが、このような主張の数々が説得的な理由づけと一緒に展開され...
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