楽曲紹介

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【中森明菜】「セカンド・ラブ」という曲の歌詞に感動した話【昭和歌謡】

1980年代アイドルの筆頭といえば松田聖子さんが挙げられると思いますが、松田聖子さんと双璧を成した存在として中森明菜さんも非常に有名です。私は1980年代を生きたことがないので当時の感覚ついては造詣がないのですが、人気では常に松田聖子さんに次ぐ二番手であり、松田聖子さんが光ならば、中森明菜さんは影というような、まるで漫画の設定かと思われるような対称性を持つ二人だったようです。そんな中森明菜さんのサードシングルにして代表曲が「セカンド・ラブ」という曲です。歌詞の冒頭、私が感動した箇所を引用しましょう。恋も二度目なら 少しは上手に愛のメッセージ 伝えたいたったこれだけのフレーズなのですが、恋愛について歌った女性歌手の曲としては非常に斬新な表現になっています。通常、恋愛について歌った曲は2種類に分けられます。一つ目は、積極性や性愛に対する奔放さを前面に押し出した曲です。女性が男性に対して積極的にアプローチをかける様子だったり、世間の目や抑圧的な価値観に反抗してでも性的な事柄への素直な欲求を表明する自分、というものが表現されます。中森明菜さんもセカンドシングルである「少女A」はこのタイプの曲だ...
エンタメ

【思春期の蹉跌】Adoの「うっせえわ」は良い曲だが、有線では流さないであげてほしい

Adoの「うっせえわ」という曲が流行しているようです。思春期の少年少女を彷彿とさせる非常に反抗的な歌詞が特徴的で、尾崎豊の「卒業」やチェッカーズの「ギザギザハートの子守唄」を連想する方々もいらっしゃるとのこと。個人的にも、この「うっせえわ」という曲は非常に好みで、流行していることを喜ばしく思っています。メロディも歌詞も特段良いなどどは感じないのですが、現代を生きる十代の少年少女たちだってこのような曲が好きなのだと思うと、日本からはまだ一番大切なものが失われていないのだと感じます。ところで、この「うっせえわ」が店内の有線放送で流れているのを耳にしたのですが、思わず苦笑してしまって、さすがに有線では流さないであげて欲しいと感じました。本当にこの曲が好きな少年少女にとって、人が集まる場所でこの曲を聞くことほど気恥ずかしいこともないでしょう。学校という社会、あるいは、家庭という地獄からも逃れた場所で、自分の抱える不満や鬱憤を代弁してくれる作品。そんな楽曲は、部屋の中で一人で聞くのが正しく効用的で耽美であるのです。あんな歌詞とメロディの曲が、「流行ってますよ」なんて顔して公共のBGMに供されてし...
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