LOVE理論

【ラブコメで学ぶモテ理論】漫画「LOVE理論」水野敬也・佐藤まさき 評価:3点【恋愛指南漫画】

「夢をかなえるゾウ」などで有名な作家、水野敬也さんが記した恋愛指南本「LOVE理論」の漫画版です。 非モテの大学生、屋良畑寛二を恋愛体育教師「愛也」が指導し、モテる男子へと導くという物語。 各章で「〜理論」と称した水野流モテ理論が一つずつ紹介され、その実行を通じて屋良畑はモテる男子の話法や行動を身に着けていきます。 全体的な感想としては、そこそこ面白かったといったところ。 紹介される理論は納得できるものから首をかしげるものまでありますが、それを忠実かつコミカルにこなしていく漫画のテンポが良く、飽きずに読むことができます。 また、どこか「いちご100%」を思わせるような絵柄でパンチラも多用されるため、往年のラブコメ読みにとってもニヤニヤできる漫画になっています。 あらすじ 主人公、屋良畑寛二(やらはた かんじ)は20歳の大学生。 彼女いない歴=年齢の童貞であり、バイト先の可愛い同僚、吉野咲(よしの さき)にも禄に話しかけられないくらい女性が苦手な性格。 そんな寛二のもとに現れたのは「愛也」と名乗る謎の幽霊。 彼は寛二...
☆☆☆☆(小説)

【青春夜間歩行】小説「夜のピクニック」恩田陸 評価:4点【青春小説】

長期間に渡って小説界の第一線で活躍する作家、恩田陸さんの作品。 2016年に「蜂蜜と遠雷」で直木賞を獲るまでは本作が筆頭の代表作として挙げられることが多かったように思います。 第2回本屋大賞を受賞してから爆発的に売れ始め、まさに発掘された名作となった作品。 その内容は、高校生三年生たちが80kmの夜間歩行に挑むというだけの物語。 しかし、その過程で繰り広げられるささやかな心理的すれ違いについての描写が超一級品という、特異な魅力を持った作品です。 輝きと後ろめたさの両方を伴う、未熟な友情・恋愛の機微に誰もが郷愁を感じるのではないでしょうか。 派手な展開ではなく、耽美で繊細な心理描写と叙情的な夜間歩行の風景描写で魅せる作品。 あまり小説を読んだことがない人でも、無類の小説好きでも感動できる小説です。 あらすじ 甲田貴子(こうだ たかこ)が通う学校には「歩行祭」という特別な行事がある。 3年生全員が体育用のジャージを身に纏い、夜を徹して80kmもの道のりを歩くという行事。 当日、友人である遊佐美和子(ゆさ みわこ)...
スコット・トゥロー

【波乱の法廷サスペンス】小説「推定無罪」スコット・トゥロー 評価:3点【海外ミステリ】

現役弁護士にして元検事補、作家としても活躍するスコット・トゥローの代表作。 ニューヨーク・タイムズの年間ベストセラーリストでは1987年の7位に入り、映画も2億ドル以上の興行収入を得るなど、当時の大ヒット作となった小説です。 殺人事件の捜査をしている主席検事補の主人公が、なんとその殺人事件の容疑者として起訴されてしまうという物語。 真犯人は誰なのか、というミステリ的な側面はもちろんのこと、米国独特の司法制度のもとで行われる劇的な裁判の展開や、汚職や不倫といったドロドロ要素溢れるサスペンスが興奮をそそります。 あらすじ 舞台はアメリカの田舎町であるキンドル郡。 地方検事局のトップを務める地方検事を決める選挙の真っ最中であり、現職のレイモンド・ホーガンと新人の二コ・デラ・ガーディアとの選挙戦は大接戦となっている。 そんな折、キンドル郡及び郡地方検事局を揺るがす殺人事件が発生してしまう。 キャロリン・ポルヒーマス検事補が何者かに殺害されてしまったのだ。 この事件を見事解決に導いて得点稼ぎをしたいレイモンドは、腹心の部下であるラス...
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自転車泥棒

【貧困と誇りと惨めな哀愁】映画「自転車泥棒」ヴィットリオ・デ・シーカ 評価:2点 【イタリア映画】

1948年公開のイタリア映画。 猥雑で混沌とした終戦直後のイタリアを舞台に、父子が盗まれた自転車を探すという物語です。 写実性(つくりものっぽくなさ)を重視した「ネオ・レアレズモ」という当時の潮流を代表する作品の一つで、アカデミー賞の名誉賞(現:アカデミー国際長編映画賞)を受賞しています。 とはいえ、普通の映画だった、というのが率直な個人的感想です。 ようやく仕事にありついた男が仕事道具である自転車を盗まれ、それを必死に探して回るというやりきれない筋書きや、哀愁溢れるラストシーンなどは良かったものの、ひたすらにローマの街中をうろうろするだけの部分はやや退屈でした。 あらすじ 舞台は終戦直後のローマ市街。 失業中のアントニオ・リッチだが、ついに役所のポスター貼りという仕事を得ることができた。 仕事道具として自転車が必要だと言われたアントニオは、何とかお金を工面して質屋から自転車を取り戻し、意気揚々と仕事を始める。 しかし、開始早々、アントニオの自転車は泥棒に盗まれてしまう。 慌てて追いかけるも泥棒の姿を見失ってしまい、...
トゥルーマンショー

【偽物の世界から脱出せよ】映画「トゥルーマン・ショー」ピーター・ウィアー 評価:3点 【アメリカ映画】

1998年公開のアメリカ映画。 ある凡庸な男の人生が本人には知らされることなく全世界に放映されている、という突飛な設定が関心を惹く作品です。 監督は「いまを生きる」等の作品で知られるピーター・ウィアー。 “Yes Man”の主演等で知られるジム・キャリーが主人公のトゥルーマンを演じています。 全体的な感想としては、初期設定の面白さはよく効いていたものの、その突飛な設定から展開される面白さ以上の工夫がやや薄く感じられました。 あらすじ 主人公の名前はトゥルーマン・バーバンク。 離島に存在する小さな町、シーヘブンで保険会社に勤務する30歳の男性である。 凡庸ながら幸福な日常を送る彼の人生には、他の人の人生とは決定的に異なっている点があった。 それは、このシーヘブンという街自体がリアリティ番組のセットであり、彼の人生は30年に及ぶリアリティショーとして世界中に放映されているという点。 トゥルーマンは30年間この事実に気づかないでいたが、番組側のミスが重なり、トゥルーマンは徐々に世界の「おかしな」在り方に気づいていく。 ...
ビジネス

【出版業界】電子書籍が本の中古市場を一掃する現象について考察する

かねてより凋落著しいと評判だった出版業界ですが、2020年は前年対比プラス成長となり、2年連続で市場規模が拡大したとのことです。 拡大に寄与しているのは「鬼滅の刃」の単行本及び電子書籍。 「鬼滅の刃」の大ヒットには特需的な側面があるにしても、電子書籍市場の伸びはここ数年の確実なトレンドであり、時代の転換を感じます。 1990年代後半の最盛期から市場規模が縮小する一方だった出版業界にとって、一筋の光明と言えるでしょう。 それでは、なぜ電子書籍の市場はこれほどまでに伸びているのでしょうか。 持ち運びに便利だから。 部屋のスペースを節約できるから。 それらの要素も理由の一つでしょう。 しかし、柔軟な価格戦略によって中古市場から顧客を奪っているという側面もあるのではないかと私は思います。 紙書籍の場合、独占禁止法における「再販売価格維持」と呼ばれる制度のもと、書店では定価での販売が義務付けられています。 しかし、中古本には「再販売価格維持」が適用されないという決まりがあります。 そのため、ブックオフやAmazon、...
生き方・自己啓発

【メンタリストによる恋愛指南】教養書「イケメンはモテない」仮メンタリストえる 評価:2点【恋愛心理学】

恋愛テクニックについての動画を専門とし、登録者数35万人超を誇る人気YouTuber「仮メンタリストえる」さん。 彼がYouTubeで紹介した恋愛テクニックを凝縮した著作が本作となります。 数多くの「モテテクニック」が紹介されており、ハウツー本として一定の価値はあるのでしょう。 ただ、「恋愛慣れしていない男性」向けであると銘打ちながら不親切な部分が多く、本当に「恋愛慣れしていない男性」が本書を使いこなせるかと言われればかなり疑問です。 加えて、アカデミックな心理学解説本や面白い雑学本という枠組みとしてもイマイチ。 最近流行している心理学ベースの「恋愛テクニック」を知識として仕入れることができるという程度の価値しか持っていない本という評価です。 目次 Part1 出会いPart2 LINE編〈初デートまで〉Part3 待ち合わせPart4 ランチPart5 LINE編Part6 ディナーのお店決めPart7 水族館デートからディナーまでPart8 帰路Part9 告白前Part10 告白 感想 主人公であるリョウタが懇親会会...
砂時計

【00年代の恋愛漫画】漫画「砂時計」芦原妃名子 評価:2点【少女漫画】

2003年から2005年まで小学館の漫画雑誌「ベツコミ」で連載されていた少女漫画。 全十巻ながら発行部数は累計700万部を突破しており、2007年にはドラマ化、2008年には映画化されるなど、大ヒットした作品です。 とはいえ、個人的には凡庸な作品だったという印象。 序盤こそドキドキする恋愛展開が続きますが、その後は特筆すべき場面もなく、淡々と普通の少女漫画が続いていきました。 あらすじ 主人公は12歳の植草杏(うえくさ あん)。 両親の離婚をきっかけに、東京から島根へと引っ越してきた。 田舎の雰囲気に不安と緊張を感じていたちょうどそのとき、杏は同い年の北村大悟(きたむら だいご)と出会い、打ち解けていく。 地元の名家である月島家の子息と令嬢、月島藤(つきしま ふじ) と椎香(しいか)兄妹とも知り合い、杏はこの町に馴染んでいくのだった。 そんな折、杏のもとに凶報が届く。 杏の母、美和子(みわこ)が自殺を図ったのだ。 あまりの衝撃に、美和子に買ってもらった砂時計を遺影に投げつける杏。 そんな杏に対して、大悟...
映画/アニメランキング

【アニメ】おすすめアニメランキングベスト3【オールタイムベスト】

本ブログで紹介したアニメの中からベスト3を選んで掲載しております。 私の好みもあり、バトルやファンタジー、ハーレムというよりはヒューマンドラマをテーマとした作品が中心となっております。 第3位 「少女終末旅行」尾崎隆晴 【荒廃した世界を旅する二人の少女】 ・あらすじ 舞台は激しい戦争の末に回復の見込みがないほどに荒廃した世界。 人類は僅かに生存しているのみで、集団を形成するほどの人口さえ残っていない。 そんな世界を旅するのが、チトとユーリの二人組。 半装軌車ケッテンクラートを繰り、食料と燃料を求めて進む日々。 ときには生き残っている人間と出会って彼らの生きざまを見届け、ときには文明の残り香漂う工場や墓地に辿り着き、かつての人類社会の面影を新鮮な驚きとして受け止める。 荒廃した巨大都市の最上層を目指す彼女たち。 旅路の果てにたどり着く場所とは......。 ・短評 チトとユーリという二人のキャラクターの会話劇で物語が進みます。 荒涼とした世界の中で、過酷な出来事に立ち向かったり、新鮮な光景に感動...
映画/アニメランキング

【短編アニメ】おすすめ短編アニメランキングベスト3【オールタイムベスト】

本ブログで紹介した短編アニメの中からベスト3を選んで掲載しております。 第3位 「僕らのウォーゲーム」細田守 40分 【「デジモン」を題材にした傑作中編映画】 ・あらすじ デジモンたちと別れ、それぞれの生活を楽しんでいた太一たち。 しかし、西暦2000年の春休み、ネット上で生まれた新種デジモンがまたたく間に進化。 NTTからアメリカの軍事機関まで、ありとあらゆる場所を侵食していった。 新種デジモンの暴走を止めるため、パートナーのデジモンたちと再びの戦いへと身を投じる太一たち。 あまりにも凶悪な新種デジモンとの戦いは熾烈を極め、そしてついに、新種デジモンは核ミサイルを発射させてしまう。 ミサイルが着弾するまでの時間は10分間。 太一たちは世界を救うことはできるのだろうか......。 ・短評 少年たちが体験する、ひと夏の冒険と戦い。 それが短い時間にぎゅっと詰まったアニメ映画となっております。 デジモン世代の方々ならばもちろん、デジモンを知らない方でも、普遍的なノスタルジック夏休み映画として楽し...
小説ランキング

【海外エンタメ小説】おすすめ海外エンタメ小説ランキングベスト3【オールタイムベスト】

本ブログで紹介したエンタメ小説の中からベスト3を選んで掲載しています。 「エンタメ小説」の定義は難しいところでありますが、本記事では、肩の力を抜いて楽しめる作品でありながら、同時に深い感動も味わえる作品を選ぶという方針でランキングをつくりました。 第3位 「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス 【知性を得た元知的障がい者の幸福と苦悩】 ・あらすじ チャーリィ・ゴードンは知的障がい者で、ビークマン大学知的障がい者成人センターに通いながらパン屋で下働きをしている。 読み書きも碌にできない彼だったが、ある日、ビークマン大学の二―マー教授とストラウス博士からある実験への協力を求められる。 それは、チャーリィの知能を劇的に高める手術のドナーになって欲しいというものだった。 手術を受けたチャーリーの知能はゆっくりとだが確実に向上していき、最終的には天才的な知能を得ることに成功する。 しかし、だからこそ、彼には苦難の時間が訪れるのだった。 あまりの知能の違いから人間関係に破綻が生じ始め、社会の欺瞞に気づくたびに葛藤する。 ...
LOVE理論

【ラブコメで学ぶモテ理論】漫画「LOVE理論」水野敬也・佐藤まさき 評価:3点【恋愛指南漫画】

「夢をかなえるゾウ」などで有名な作家、水野敬也さんが記した恋愛指南本「LOVE理論」の漫画版です。 非モテの大学生、屋良畑寛二を恋愛体育教師「愛也」が指導し、モテる男子へと導くという物語。 各章で「〜理論」と称した水野流モテ理論が一つずつ紹介され、その実行を通じて屋良畑はモテる男子の話法や行動を身に着けていきます。 全体的な感想としては、そこそこ面白かったといったところ。 紹介される理論は納得できるものから首をかしげるものまでありますが、それを忠実かつコミカルにこなしていく漫画のテンポが良く、飽きずに読むことができます。 また、どこか「いちご100%」を思わせるような絵柄でパンチラも多用されるため、往年のラブコメ読みにとってもニヤニヤできる漫画になっています。 あらすじ 主人公、屋良畑寛二(やらはた かんじ)は20歳の大学生。 彼女いない歴=年齢の童貞であり、バイト先の可愛い同僚、吉野咲(よしの さき)にも禄に話しかけられないくらい女性が苦手な性格。 そんな寛二のもとに現れたのは「愛也」と名乗る謎の幽霊。 彼は寛二...
☆☆☆☆(小説)

【青春夜間歩行】小説「夜のピクニック」恩田陸 評価:4点【青春小説】

長期間に渡って小説界の第一線で活躍する作家、恩田陸さんの作品。 2016年に「蜂蜜と遠雷」で直木賞を獲るまでは本作が筆頭の代表作として挙げられることが多かったように思います。 第2回本屋大賞を受賞してから爆発的に売れ始め、まさに発掘された名作となった作品。 その内容は、高校生三年生たちが80kmの夜間歩行に挑むというだけの物語。 しかし、その過程で繰り広げられるささやかな心理的すれ違いについての描写が超一級品という、特異な魅力を持った作品です。 輝きと後ろめたさの両方を伴う、未熟な友情・恋愛の機微に誰もが郷愁を感じるのではないでしょうか。 派手な展開ではなく、耽美で繊細な心理描写と叙情的な夜間歩行の風景描写で魅せる作品。 あまり小説を読んだことがない人でも、無類の小説好きでも感動できる小説です。 あらすじ 甲田貴子(こうだ たかこ)が通う学校には「歩行祭」という特別な行事がある。 3年生全員が体育用のジャージを身に纏い、夜を徹して80kmもの道のりを歩くという行事。 当日、友人である遊佐美和子(ゆさ みわこ)...
スコット・トゥロー

【波乱の法廷サスペンス】小説「推定無罪」スコット・トゥロー 評価:3点【海外ミステリ】

現役弁護士にして元検事補、作家としても活躍するスコット・トゥローの代表作。 ニューヨーク・タイムズの年間ベストセラーリストでは1987年の7位に入り、映画も2億ドル以上の興行収入を得るなど、当時の大ヒット作となった小説です。 殺人事件の捜査をしている主席検事補の主人公が、なんとその殺人事件の容疑者として起訴されてしまうという物語。 真犯人は誰なのか、というミステリ的な側面はもちろんのこと、米国独特の司法制度のもとで行われる劇的な裁判の展開や、汚職や不倫といったドロドロ要素溢れるサスペンスが興奮をそそります。 あらすじ 舞台はアメリカの田舎町であるキンドル郡。 地方検事局のトップを務める地方検事を決める選挙の真っ最中であり、現職のレイモンド・ホーガンと新人の二コ・デラ・ガーディアとの選挙戦は大接戦となっている。 そんな折、キンドル郡及び郡地方検事局を揺るがす殺人事件が発生してしまう。 キャロリン・ポルヒーマス検事補が何者かに殺害されてしまったのだ。 この事件を見事解決に導いて得点稼ぎをしたいレイモンドは、腹心の部下であるラス...
自転車泥棒

【貧困と誇りと惨めな哀愁】映画「自転車泥棒」ヴィットリオ・デ・シーカ 評価:2点 【イタリア映画】

1948年公開のイタリア映画。 猥雑で混沌とした終戦直後のイタリアを舞台に、父子が盗まれた自転車を探すという物語です。 写実性(つくりものっぽくなさ)を重視した「ネオ・レアレズモ」という当時の潮流を代表する作品の一つで、アカデミー賞の名誉賞(現:アカデミー国際長編映画賞)を受賞しています。 とはいえ、普通の映画だった、というのが率直な個人的感想です。 ようやく仕事にありついた男が仕事道具である自転車を盗まれ、それを必死に探して回るというやりきれない筋書きや、哀愁溢れるラストシーンなどは良かったものの、ひたすらにローマの街中をうろうろするだけの部分はやや退屈でした。 あらすじ 舞台は終戦直後のローマ市街。 失業中のアントニオ・リッチだが、ついに役所のポスター貼りという仕事を得ることができた。 仕事道具として自転車が必要だと言われたアントニオは、何とかお金を工面して質屋から自転車を取り戻し、意気揚々と仕事を始める。 しかし、開始早々、アントニオの自転車は泥棒に盗まれてしまう。 慌てて追いかけるも泥棒の姿を見失ってしまい、...
トゥルーマンショー

【偽物の世界から脱出せよ】映画「トゥルーマン・ショー」ピーター・ウィアー 評価:3点 【アメリカ映画】

1998年公開のアメリカ映画。 ある凡庸な男の人生が本人には知らされることなく全世界に放映されている、という突飛な設定が関心を惹く作品です。 監督は「いまを生きる」等の作品で知られるピーター・ウィアー。 “Yes Man”の主演等で知られるジム・キャリーが主人公のトゥルーマンを演じています。 全体的な感想としては、初期設定の面白さはよく効いていたものの、その突飛な設定から展開される面白さ以上の工夫がやや薄く感じられました。 あらすじ 主人公の名前はトゥルーマン・バーバンク。 離島に存在する小さな町、シーヘブンで保険会社に勤務する30歳の男性である。 凡庸ながら幸福な日常を送る彼の人生には、他の人の人生とは決定的に異なっている点があった。 それは、このシーヘブンという街自体がリアリティ番組のセットであり、彼の人生は30年に及ぶリアリティショーとして世界中に放映されているという点。 トゥルーマンは30年間この事実に気づかないでいたが、番組側のミスが重なり、トゥルーマンは徐々に世界の「おかしな」在り方に気づいていく。 ...
生き方・自己啓発

【メンタリストによる恋愛指南】教養書「イケメンはモテない」仮メンタリストえる 評価:2点【恋愛心理学】

恋愛テクニックについての動画を専門とし、登録者数35万人超を誇る人気YouTuber「仮メンタリストえる」さん。 彼がYouTubeで紹介した恋愛テクニックを凝縮した著作が本作となります。 数多くの「モテテクニック」が紹介されており、ハウツー本として一定の価値はあるのでしょう。 ただ、「恋愛慣れしていない男性」向けであると銘打ちながら不親切な部分が多く、本当に「恋愛慣れしていない男性」が本書を使いこなせるかと言われればかなり疑問です。 加えて、アカデミックな心理学解説本や面白い雑学本という枠組みとしてもイマイチ。 最近流行している心理学ベースの「恋愛テクニック」を知識として仕入れることができるという程度の価値しか持っていない本という評価です。 目次 Part1 出会いPart2 LINE編〈初デートまで〉Part3 待ち合わせPart4 ランチPart5 LINE編Part6 ディナーのお店決めPart7 水族館デートからディナーまでPart8 帰路Part9 告白前Part10 告白 感想 主人公であるリョウタが懇親会会...
砂時計

【00年代の恋愛漫画】漫画「砂時計」芦原妃名子 評価:2点【少女漫画】

2003年から2005年まで小学館の漫画雑誌「ベツコミ」で連載されていた少女漫画。 全十巻ながら発行部数は累計700万部を突破しており、2007年にはドラマ化、2008年には映画化されるなど、大ヒットした作品です。 とはいえ、個人的には凡庸な作品だったという印象。 序盤こそドキドキする恋愛展開が続きますが、その後は特筆すべき場面もなく、淡々と普通の少女漫画が続いていきました。 あらすじ 主人公は12歳の植草杏(うえくさ あん)。 両親の離婚をきっかけに、東京から島根へと引っ越してきた。 田舎の雰囲気に不安と緊張を感じていたちょうどそのとき、杏は同い年の北村大悟(きたむら だいご)と出会い、打ち解けていく。 地元の名家である月島家の子息と令嬢、月島藤(つきしま ふじ) と椎香(しいか)兄妹とも知り合い、杏はこの町に馴染んでいくのだった。 そんな折、杏のもとに凶報が届く。 杏の母、美和子(みわこ)が自殺を図ったのだ。 あまりの衝撃に、美和子に買ってもらった砂時計を遺影に投げつける杏。 そんな杏に対して、大悟...
僕は愛を証明しようと思う

【恋愛工学でモテる】漫画「ぼくは愛を証明しようと思う」藤沢数希・井雲くす 評価:2点【ハウツー漫画】

外資系銀行出身で現在は作家として活躍する藤沢数希さん。 そんな藤沢さんは「恋愛工学」と題した恋愛術も発信しており、その技術を纏めた著作として小説「ぼくは愛を証明しようと思う(幻冬舎刊)」があります。 本作はその漫画版であり、藤沢さんが提唱する「恋愛工学」理論が物語に絡めて紹介されていくという作品になっております。 先日紹介した漫画「ピックアップ」が「成長物語」を描くための道具として恋愛技術を用いていたのに対し、本作は「恋愛工学」という恋愛技術を紹介することが漫画の目的であり、そのための道具としてストーリー形式が用いられている点が対照的です。 そんな本作ですが、まさに「恋愛工学入門」という位置づけに相応しい漫画であると思います。 一般的な発想ではまず思いつかない「恋愛工学」の理論と技術が次々と紹介され、主人公による実践を通してその具体的な方法と成功までの道筋が描かれていきます。 聞き慣れない用語が心理学的な補足を伴って上手く説明されており、そんなに都合よく「モテ」を解決してしまえるのか、と疑問に思うこともなくはないのですが、それなりに理解...
ピックアップ

【ナンパ・男磨き・友情】漫画「ピックアップ」真鍋昌平・福田博一 評価:3点【青年漫画】

「ナンパ」を題材とした全2巻の短編漫画。 「闇金ウシジマくん」の作者として有名な真鍋昌平さんが原作を務めております。 とはいえ、チャラいナンパ師がコリドー街や江ノ島で女性を「ピックアップ」してはセックスする様子を描いた漫画、というわけではありません。 主人公はいかにも「陰キャ」な新卒社会人であり、そのバディとなるのがデキる先輩という構図。 この先輩が主催する「魁ナンパ塾」に主人公が入塾し、様々なナンパ術を学びながら社会を生きる「漢」としての技量を高め、仕事でも成功していくというサクセスストーリーです。 へたれ主人公が「師」の導きで成長し、強さを身に着けながら自立して一人前になっていく。 そんな少年漫画を彷彿とさせる大枠ながら、自由恋愛と「男女平等」が隅々にまで行き渡った現代社会の闇を何でもないことのように描くことで却って生々しく表現しているという面白い作品。 都市部で生きる若手社会人なら共感できること請け合いでしょう。 あらすじ 主人公の南波春海(みなみ はるうみ)は都内の出版社に勤める新卒社会人。 配属希望はマンガ...
生き方・自己啓発

【転職支援】教養書「転職の思考法」北野唯我 評価:2点【ビジネス書】

博報堂やボストンコンサルティンググループで働き、いまは就職支援サービス会社ワンキャリアの取締役を勤める北野唯我さんの著書。 「転職の思考法」というタイトルの通り、転職するにあたって考えるべきことや、業界・会社選びのコツが述べられているほか、そもそもどのような環境で働くべきなのかという普遍的な「仕事論」にまで言及されている著作です。 一人のサラリーマンが転職について考え始めてから実際に転職するまでの物語に沿って著者の主張が述べられていくという形式を取っており、物語自体もそれなりに面白いので、読み易さという点では万民向けになっております。 ただ、全体としては凡庸なビジネス書であったというのが本ブログにおける評価。 良いことを言っっておりますし、間違ったことを言っているわけではないのですが、巷に溢れる転職論や仕事論からさらにもう一歩踏み込んだ言説に乏しく、やや内容的に薄い本だったと感じました。 目次 プロローグ このままでいいわけがない。だけど...... 第1章 仕事の「寿命」が切れる前に、伸びる市場に身を晒せ 第2章 「転職は悪」...
生き方・自己啓発

【承認欲求からの脱却】教養書「嫌われる勇気」岸見一郎他 評価:4点【自己啓発】

19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍した心理学者、アルフレッド・アドラー。 その心理学理論を物語形式で紹介する自己啓発本です。 2013年の12月に発売されて以来、長らく人気書の地位を保持し続け、2014年にはビジネス書の売上ランキングで2位を、2015年には1位を獲得するなど、一斉を風靡した書籍となりました。 心理学といえばフロイトやユングが有名ですが、アドラー心理学は彼らの理論と一線を画しており、良く言えば斬新、悪く言えば突飛な理論が連発されて幾度となく読者を驚かせます。 例えば、過去のトラウマが現在の感情及び行動の理由となっている、という心理学では定番の因果関係をアドラーは否定します。 それでは、現在の感情や行動を形作っているのは何なのか。 アドラーに言わせてみれば、それは「目的」です。 つまり、「怒っている人が怒っているのは『怒りたい』という目的(あるいは『怒る』ことによって得られる何らかの目的物)があるからであって、『怒り』を感じる以前に発生した出来事に原因があるわけではないというのです。 なかなか受け入れがたい主張かもし...
映画/アニメランキング

【アニメ】おすすめアニメランキングベスト3【オールタイムベスト】

本ブログで紹介したアニメの中からベスト3を選んで掲載しております。 私の好みもあり、バトルやファンタジー、ハーレムというよりはヒューマンドラマをテーマとした作品が中心となっております。 第3位 「少女終末旅行」尾崎隆晴 【荒廃した世界を旅する二人の少女】 ・あらすじ 舞台は激しい戦争の末に回復の見込みがないほどに荒廃した世界。 人類は僅かに生存しているのみで、集団を形成するほどの人口さえ残っていない。 そんな世界を旅するのが、チトとユーリの二人組。 半装軌車ケッテンクラートを繰り、食料と燃料を求めて進む日々。 ときには生き残っている人間と出会って彼らの生きざまを見届け、ときには文明の残り香漂う工場や墓地に辿り着き、かつての人類社会の面影を新鮮な驚きとして受け止める。 荒廃した巨大都市の最上層を目指す彼女たち。 旅路の果てにたどり着く場所とは......。 ・短評 チトとユーリという二人のキャラクターの会話劇で物語が進みます。 荒涼とした世界の中で、過酷な出来事に立ち向かったり、新鮮な光景に感動...
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【短編アニメ】おすすめ短編アニメランキングベスト3【オールタイムベスト】

本ブログで紹介した短編アニメの中からベスト3を選んで掲載しております。 第3位 「僕らのウォーゲーム」細田守 40分 【「デジモン」を題材にした傑作中編映画】 ・あらすじ デジモンたちと別れ、それぞれの生活を楽しんでいた太一たち。 しかし、西暦2000年の春休み、ネット上で生まれた新種デジモンがまたたく間に進化。 NTTからアメリカの軍事機関まで、ありとあらゆる場所を侵食していった。 新種デジモンの暴走を止めるため、パートナーのデジモンたちと再びの戦いへと身を投じる太一たち。 あまりにも凶悪な新種デジモンとの戦いは熾烈を極め、そしてついに、新種デジモンは核ミサイルを発射させてしまう。 ミサイルが着弾するまでの時間は10分間。 太一たちは世界を救うことはできるのだろうか......。 ・短評 少年たちが体験する、ひと夏の冒険と戦い。 それが短い時間にぎゅっと詰まったアニメ映画となっております。 デジモン世代の方々ならばもちろん、デジモンを知らない方でも、普遍的なノスタルジック夏休み映画として楽し...
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【海外エンタメ小説】おすすめ海外エンタメ小説ランキングベスト3【オールタイムベスト】

本ブログで紹介したエンタメ小説の中からベスト3を選んで掲載しています。 「エンタメ小説」の定義は難しいところでありますが、本記事では、肩の力を抜いて楽しめる作品でありながら、同時に深い感動も味わえる作品を選ぶという方針でランキングをつくりました。 第3位 「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス 【知性を得た元知的障がい者の幸福と苦悩】 ・あらすじ チャーリィ・ゴードンは知的障がい者で、ビークマン大学知的障がい者成人センターに通いながらパン屋で下働きをしている。 読み書きも碌にできない彼だったが、ある日、ビークマン大学の二―マー教授とストラウス博士からある実験への協力を求められる。 それは、チャーリィの知能を劇的に高める手術のドナーになって欲しいというものだった。 手術を受けたチャーリーの知能はゆっくりとだが確実に向上していき、最終的には天才的な知能を得ることに成功する。 しかし、だからこそ、彼には苦難の時間が訪れるのだった。 あまりの知能の違いから人間関係に破綻が生じ始め、社会の欺瞞に気づくたびに葛藤する。 ...
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【海外純文学】おすすめ海外純文学小説ランキングベスト4【オールタイムベスト】

本ブログで紹介した海外の純文学小説の中からベスト4を選んで掲載しています。 「純文学」の定義は百家争鳴でありますが、本記事では、社会や人間について深く考えさせられる作品や、人間関係の機微を描いた作品、という緩い定義のもとでランキングを作成いたしました。 第4位 「夜間飛行」サン・テグジュペリ 【「飛行機」の黎明期を生きたパイロットたち】 ・あらすじ まだ夜間飛行が非常に危険な任務であり、その規制さえ議論されていた時代。 ある夜、パタゴニアからブエノスアイレスに向かっていた郵便飛行機が嵐に突入してしまう。 真っ暗な視界、途切れがちな地上からの連絡。 嵐からの脱出を試みる操縦士ファビアン、飛行機の到着を待つ郵便飛行会社支配人のリヴィエール、そして、リヴィエールの部下ロビノー。 不安と緊張のなか、三者三様の長い夜が幕を開ける......。 ・短評 まるで「プロジェクトX」を見ているような気分になる小説です。 危険を顧みず夜間飛行に繰り出すパイロットたちと、人類の未来のため断固とした姿勢で郵便飛行事業を営む経営者...
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【恋愛漫画】おすすめ恋愛漫画ランキングベスト3【オールタイムベスト】

本ブログで紹介した恋愛漫画の中からベスト3を選んで掲載しています。 第3位 「Paradise Kiss」矢沢あい 【服飾にかける青春と恋愛、王道少女漫画】 ・あらすじ 進学校である清栄学園高校3年生の早坂紫(はやさか ゆかり)は下校中、ファッションショーにモデルとして出演しないかと声をかけられる。 紫を誘った個性的な服装の3人組は、近隣の専門学校、矢澤芸術学院(通称、ヤザガク)服飾科の3年生。 彼らは学園祭で催されるファッションショーのモデルを探して街をうろつき、スカウトを行っていたのだ。 当初は乗り気でなかった紫だったが、進学校の生徒とは違って自分の道を自分で切り拓いていこうとするヤザガクの四人に憧れを抱き始め、モデルを引き受けることにする。 「進学校の自分」との葛藤、小泉譲二(こいずみ じょうじ)との恋、親との軋轢、モデルという職業への憧れ。 青春がぎゅっとつまった濃密な時間が紫の人生を大きく変えていく......。 ・短評 「NANA」で有名な少女漫画家、矢沢あいさんの作品です。 ファッション誌に...
漫画ランキング

【学園漫画】おすすめ学園漫画ランキングベスト5【オールタイムベスト】

本ブログで紹介した学園漫画の中からベスト5を選んで掲載しています。 「学園」の定義は中学校・高校とし、大学は含まないものとします。 第5位 「Paradise Kiss」矢沢あい 【服飾にかける青春と恋愛、王道少女漫画】 ・あらすじ 進学校である清栄学園高校3年生の早坂紫(はやさか ゆかり)は下校中、ファッションショーにモデルとして出演しないかと声をかけられる。 紫を誘った個性的な服装の3人組は、近隣の専門学校、矢澤芸術学院(通称、ヤザガク)服飾科の3年生。 彼らは学園祭で催されるファッションショーのモデルを探して街をうろつき、スカウトを行っていたのだ。 当初は乗り気でなかった紫だったが、進学校の生徒とは違って自分の道を自分で切り拓いていこうとするヤザガクの四人に憧れを抱き始め、モデルを引き受けることにする。 「進学校の自分」との葛藤、小泉譲二(こいずみ じょうじ)との恋、親との軋轢、モデルという職業への憧れ。 青春がぎゅっとつまった濃密な時間が紫の人生を大きく変えていく......。 ・短評 「NANA...
小説ランキング

【小説】ジャンル別おすすめ小説ランキングまとめ【オールタイムベスト】

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【教養書】ジャンル別おすすめ教養書ランキングまとめ【オールタイムベスト】

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【漫画】ジャンル別おすすめ漫画ランキングまとめ【オールタイムベスト】

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【映画/アニメ】ジャンル別おすすめ映画/アニメランキングまとめ【オールタイムベスト】

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教養書ランキング

【政治学】おすすめ政治学本ランキングベスト3【オールタイムベスト】

本ブログで紹介した政治学系の書籍からベスト3を選んで掲載しています。 政治学を本格的に学びたい人のための学術書が中心となっております。 3位 「二大政党制の崩壊と政権担当能力評価」山田真裕 2009年の総選挙(旧民主党が政権交代を果たした)を中心に、なぜ政権交代が起き、その後、なぜ政権交代が起きる気配さえなくなったしまったのか。 有権者に対するアンケート結果をもとに、その要因を統計的アプローチによって分析した学術書です。 本書では特に、選挙ごとに投票先を変更した「スウィング・ボーター」に着目し、彼らこそが政権交代の鍵になったとして「スウィング・ボーター」の属性や政策選好、各政党への支持態度の変遷を提示しております。 本書を読めば、当時民主党を支持した人々、政権交代の起爆剤となった有権者たちの実像を理解することができます。 菅政権の支持率が下がる中で野党連合は政権交代へと意気込みを高くしている状況ですが、本書を読めば「政権交代」が起こりうる状況についての学術的な造詣を深めることができるでしょう。 ・感想記事はこちら ...
ビジネス

【出版業界】電子書籍が本の中古市場を一掃する現象について考察する

かねてより凋落著しいと評判だった出版業界ですが、2020年は前年対比プラス成長となり、2年連続で市場規模が拡大したとのことです。 拡大に寄与しているのは「鬼滅の刃」の単行本及び電子書籍。 「鬼滅の刃」の大ヒットには特需的な側面があるにしても、電子書籍市場の伸びはここ数年の確実なトレンドであり、時代の転換を感じます。 1990年代後半の最盛期から市場規模が縮小する一方だった出版業界にとって、一筋の光明と言えるでしょう。 それでは、なぜ電子書籍の市場はこれほどまでに伸びているのでしょうか。 持ち運びに便利だから。 部屋のスペースを節約できるから。 それらの要素も理由の一つでしょう。 しかし、柔軟な価格戦略によって中古市場から顧客を奪っているという側面もあるのではないかと私は思います。 紙書籍の場合、独占禁止法における「再販売価格維持」と呼ばれる制度のもと、書店では定価での販売が義務付けられています。 しかし、中古本には「再販売価格維持」が適用されないという決まりがあります。 そのため、ブックオフやAmazon、...
投資/家計簿

【家計簿&資産状況】2021年2月 グロース相場からバリュー相場への転換に期待

目次 はじめに家計簿投資資産セミリタイアに向けて はじめに 私はいまのところセミリタイアを目指しておりますので、普段の生活でも節制を心がけて資産形成に励んでおります。 自分自身への戒めと目標到達への励みとするべく、ブログで家計簿と資産形成状況を公開していきたいと思います。 家計簿 ①単月 ※雑費は日用品・医療費・散髪代・保険料の合計※サラリーマン経費は社内交際費や出張経費、クリーニング代など NHK受信料の支払い月だったので「NHK受信料」の項目に数字が入っております。 最近、槍玉に挙がることが多いNHK受信料。 公益のための番組(社会問題について取り扱う番組など)や教育番組(Eテレ)のために料金を徴収されるのには納得がいきますが、謎のバラエティ番組や歌番組、ドラマなどにお金が費やされているのだと思うと馬鹿にされている気分になります。 娯楽費は35,200円と高額ですが、先月に宣言した通りちょっとした趣味が見つかりましたので、今後もこのペースになるかと思います。 食費は3ヶ月連続で...
エンタメ

【広告獲得の重要性】雑記「なぜYouTubeだけがテレビを突き放すことができたのかを考える」【メディア論】

一年ほど前のことになりますが、電通が発表した「日本の広告費」という資料によりますと、2019年にはついに「インターネット広告費」が「テレビメディア広告費」を超えたそうです。 「インターネット広告費」が凄まじい勢いで伸びているのに対し「テレビメディア広告費」は伸び率さえマイナスですから、この差はもっと拡大していくでしょう。 目下、劣勢に立たされている「テレビ」という媒体。 その影響力の低下はSNS等でも盛んに言及されており、特にYouTubeとの対比で語られることが多いように思われます。 そこで今回は、なぜYouTubeのような媒体がテレビを突き放しつつあるのかということを「広告」という側面から検討していきたいと思います。 そもそもテレビの強みとは何だったのか テレビ番組はとても面白くて、学校や職場で話題になることが当たり前のコンテンツである。 インターネットが広く普及する以前の状況を知っている方々ならば、かつて存在したこの感覚をよく理解して頂けると思います。 それでは、なぜテレビは面白かったのでしょうか(あるいは、なぜ、いまでもある程度...
社会問題

【社会問題】今更ながらNIKEのCMがなぜ放映されたのかを考える【雑記】

NIKEといえばスポーツ関連製品やスニーカーで有名なグローバル企業ですが、2020年の11月末、NIKEが製作した自社製品のコマーシャル映像がSNSで話題となりました。 YouTubeでも公開されておりますので、リンクを貼っておきます。 ご覧の通り、CMのテーマは「差別(に立ち向かって自分らしく生きる)」であり、在日韓国・朝鮮人や黒人、あるいは女性全体に対する、とりわけ日本における差別が少女たちの視点を通じて表現されています。 「差別」は様々な意味で世論を二分する繊細なテーマであり、SNS上でも「マイノリティに対する差別を告発し、それに立ち向かう勇気を貰える良いCMだ」のような書き込みもあれば「まるで日本に不合理な差別があるかのような表現であり、NIKEは嘘を放映している」「(マイノリティを過度に優遇する)逆差別のほうが酷いのに」のような書き込みもあり、論争の種になっておりました。 本稿では、このCMが日本における差別の実態を反映しているか否か、あるいは、このCMが道徳的・倫理的に正しいか否には立ち入りません。 その代わり、なぜ、いまこのタイ...
投資/家計簿

【家計簿&資産状況】2021年1月 食費削減の成功と娯楽費の増加

目次 はじめに家計簿投資資産セミリタイアに向けて はじめに 私はいまのところセミリタイアを目指しておりますので、普段の生活でも節制を心がけて資産形成に励んでおります。 自分自身への戒めと目標到達への励みとするべく、ブログで家計簿と資産形成状況を公開していきたいと思います。 家計簿 ①単月 ※雑費は日用品・医療費・散髪代・保険料の合計※サラリーマン経費は社内交際費や出張経費、クリーニング代など NHK受信料の支払い月だったので、「NHK受信料」の項目に数字が入っております。 娯楽費25,066円と高額ですが、ちょっとした趣味が見つかったので今後もこのペースになるかと思います。 食費は2ヶ月連続で2万円を下回り、今月は1万5千円をも下回りました。 テレワークによる昼食代の削減(会社では主に外食なので)とふるさと納税品(還付されるので支出に含めない)の摂取が効いています。 ②12ヶ月移動平均 季節要因も考慮するために12ヶ月移動平均も掲載します。 主な季節要因は家賃の...
エンタメ

【雑記】とても不思議な子供だった少年時代を振り返る【保育所編】

はじめに なんとなく人生を振り返りたくなりましたので、タイトルの内容について文章に纏め、ブログに掲載しようと思います。 「自己紹介」の足しにもなるだろうと思い書くものですが、読者の皆様向けというよりも自分のために書くという趣旨が濃い内容になります。 私の価値観や性格が前面に押し出される記事になっておりますので、不快感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。 無料で自由に見られるブログですので、その点はご容赦頂きたく。 それでは【保育所編】から始めていきたいと思います。 本編 いま思えば、保育所に通っていた頃から私の内向的な性格は行動に現れておりました。 保育所くらいまでの時期であれば「友達グループ」が極端に分裂するようなことはなく、私もガキ大将的な地位の人物に引っ張られながら(あれこれ指示されながら)保育所では遊んでおりました。 保育士の先生たちに連れられての公園遊び(雲梯やブランコで遊んだり、急坂をひたすら上ったり下ったり、戦隊ヒーローごっこをしたり)や、保育所施設内でのレゴ遊びなど、いたって普通の遊びをしていた...
投資/家計簿

【家計簿&資産状況】2020年12月 娯楽費の使い過ぎを反省

・目次 はじめに家計簿投資資産セミリタイアに向けて 1. はじめに 私はいまのところセミリタイアを目指しておりますので、普段の生活でも節制を心がけて資産形成に励んでおります。 自分自身への戒めと目標到達への励みとするべく、ブログで家計簿と資産形成状況を公開していきたいと思います。 2. 家計簿 ①単月 ※雑費は日用品・医療費・散髪代・保険料の合計※サラリーマン経費は社内交際費や出張経費、クリーニング代など 定期券を購入する月だったので、通勤交通費を計上しています。 娯楽費39,129円は使い過ぎですね。反省です。 一方、食費が2万円を切っているのは嬉しいです。 ②12ヶ月移動平均 季節要因も考慮するために12ヶ月移動平均も掲載します。 主な季節要因は家賃の更新料や、通勤交通費の定期代支払い、NHK受信料の一括前払いです。 合計金額は先月対比+2,033円の悪化。 今月の娯楽費の出費が大きかったためです。 ③セミリタイアシミュレ...
投資/家計簿

【家計簿&資産状況】2020年11月 バリュー株高騰でひと儲け

・目次 はじめに家計簿投資資産セミリタイアに向けて 1. はじめに 私はいまのところセミリタイアを目指しておりますので、普段の生活でも節制を心がけて資産形成に励んでおります。 自分自身への戒めと目標到達への励みとするべく、ブログで家計簿と資産形成状況を公開していきたいと思います。 2. 家計簿 ①単月 <固定費>金額<変動費>金額家賃68,810食費20,883電気代4,137雑費1,100ガス代2,325娯楽費15,412水道代1,628サラリーマン経費0通勤交通費0携帯電話2,103NHK受信料0<固定費計>79,003<変動費計>37,395<合計>116,398<家賃除く>10,193<家賃除く>47,588 ※雑費は日用品・医療費・服飾費の合計※サラリーマン経費は社内交際費や出張経費、クリーニング代など 冬場はどうしても電気代が高くなります。 この寒さの中、暖房を我慢するのは流石に難しいですね。 ...
エンタメ

【雑記】生配信スタイルのVtuberは落語の正統後継者であり、人気を得るのは当然だと思う

1.「雑談」だけで1億円? 日経新聞の「雑談で1億円」という見出しは煽りも込みなのでしょうが、特に人気有名Vtuberたちが配信で行う「雑談」が辞書的な意味での単なる「雑談」でないのはVtuber視聴者であれば了解済みのことと思います。 彼/彼女たちは予め話題を用意し、その話題をどう料理していくかを考え、人によってはリスナーの反応まで先読みして応答を考えているでしょう。 「雑談」配信すら作りこまれたネタであり、純粋な「雑談」とは似て非なるものです。 まるで雑談をするかのように面白い作りこまれたネタを話す。 そのスタイルはまさに、落語と同じだと言えるでしょう。 同じネタ(ゲーム等)をプレイしても演者によって全く違う配信になるという側面も落語に似ていますし、その日の客層や客席の反応を見て柔軟に演じ方を変えていくのも同じ、しかも、自分自身としてではなく架空のキャラクターになりきって演じるという点も同じです。 しかも、その架空のキャラクターの設定としての個性と演者の個性が適度にミックスされて作品が完成する、という点もまさに落語と同じ。 ...
エンタメ

【雑記】ニコ生での配信経験が履歴書に書ける「実績」となっているこの世界について

1. 記事内容まとめ ・人気Vtuberの多くは元生主(ニコニコ動画でのライブ配信者) ・若年期に「ゲーム」や「雑談」配信に時間を費やして得た実績が高収入に繋がっている ・十代における「発信活動」が「勉強」や「部活」に並ぶ価値を持つ時代が来ているのでは? 2. Vtuberがとても儲けているようだ 私は以前からVtuberの配信をよく見ており、エンタメとして非常に楽しませてもらっております。 そして同時に、新しいビジネスとしての側面にも興味を抱いておりました。 Vtuberの方々の収入源と言えば、YoutTubeの広告料やグッズ販売のほかに、スパチャ(スーパーチャットの略)というYouTube上における投げ銭があります。 厳密には単なる投げ銭ではなく、生配信にコメントをする際、お金を払うことで自分のコメントに色を付けることができるという機能であり、これによって自分のコメントを目立たされることができ、場合によっては配信者から固有の反応を引き出すことができるという代物です。 Vtuber界隈ではこのスパチャを大量に投稿する「スパチャ文...
社会問題

もはや学校は何かを学ぶ場所ではなく、テストを受けに行く場所になっているのではないか

・プロローグ 音楽の授業を受けたって歌や楽器は上手くならないし、美術の授業を受けたって絵や彫刻は上手くなっていない。 体育の授業で「身体の動かし方」を勉強したから運動が前よりもできるようになったなんて経験もないし、五教科の授業さえ、先生の言ってることがちんぷんかんぷんでどうにも理解できない。 学校の授業って、何の意味があるんだろう。 もちろん、国数社理英音美体のそれぞれが将来役に立つっていうことくらい、ぼんやりとは分かってる。 でも、学校に通ったって、授業を受けたって、授業から得られるものなんてないじゃん。 学校の授業が「役に立つ」能力を伸ばしてくれないじゃん。 五教科の筆記テストで良い点を獲るのは塾に通っている人ばっかりだし、音楽や美術、体育の授業で活躍するのは、ピアノを習っていたり、絵画教室に通っていたり、部活や学校外のスポーツチームに入って練習している人ばかり。 決して、学校の授業や課題を頑張っている人じゃない。 ・運動塾(体育塾)の誕生 この問題を考え始めるきっかけになったのは、幼児・小学生向けの「体育塾」や「運動塾...
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