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【真夏のファンタジィ冒険譚】映画「ペンギン・ハイウェイ」石田祐康 評価:1点【アニメ映画】

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ペンギン・ハイウェイ
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そういったところまで考慮に入れれば、「ターゲットが中途半端だった作品」ともいえると思います。

夏休みの親子層を狙ったのか、それとも、コアな小説/アニメファンを狙ったのか。

どちらにしろ中途半端になってしまった印象です。

前者に受け入れられるには質が低すぎる作品となっており、アニメ映画への失望を誘っただけでしょう。

後者にアピールするならば、もっとエキセントリックにしなければならなかったでしょう。

さて、ここまで設定や物語については散々批難してきましたが、作画や声についてはなかなか良かったと思います。

「お姉さん」の声も最初は違和感がありましたが、ステレオタイプなアニメ声でないのが却って良いですね。

「お姉さん」の現実感を唯一支えたのは声優を務めた蒼井優さんだったと思います。

ただ、それを考慮しても点数は1点(平均未満の作品)ですね。

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補論

アニメ映画版「時をかける少女」が当初ミニシアターでの上映のみだったということに以前触れましたが、従来の環境であれば、本作もミニシアターのみで上映され、ひっそりと消えていく作品だったのでしょう。

アニメ映画 「時をかける少女」 監督: 細田守 星4つ
1. 時をかける少女民放とNHKで延べ12回放映されているアニメ映画で、すっかり夏の定番となった作品と言えるでしょう。筒井康隆さんの有名原作に、「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム」で頭角を現していた細田守さんを監督として迎え、「新世紀エヴァンゲリオン」のキャラクターデザインを務めた貞本義行さんと、「もののけ姫」の美術監督だった山本二三さんが脇を固めるという豪華布陣。ミニシアターでの上映から異例のロングランを成し遂げた出世映画でもあります。非常に凝った脚本が素晴らしく、演出も「静」と「動」のバランスがとれていて、これからも定番中の定番であり続けて欲しいと思わせられる映画になっております。 2. あらすじ紺野真琴(こんの まこと)は高校2年生。男友達の間宮千昭(まみや ちあき)や津田巧介(つだ こうすけ)とキャッチボールやカラオケで放課後の時間を過ごすような平凡な日々を送っている。そんなある日、真琴はひょんなことから自身がタイムリープの能力を得ていることに気づいてしまう。タイムリープの能力を得た真琴は、テストを受けてからテストを受ける前の時間に戻って好成績を収めたり、カラオケで...

しかし、アニメ映画の流行がある中で、本作でも全国上映されるようなボーナス状態にアニメ業界はあるといえます。

細田監督や新海監督がメジャーな存在となり、数々のヒット作が生まれる中でアニメ映画がメインストリーム化しつつありますが、本作のような映画が続けばその流れも一過性のブームで終わってしまうことでしょう。

「君の名は。」は普段アニメ映画を観ない層も巻き込んでブームを起こしましたが、奇跡のような作品が連続して出てくるというのは難しいのかもしれません。

「君の名は。」からアニメ映画ファンになった人々も、本作等を観れば「こんなもんか」となり、エンタメ界全体におけるアニメ映画のプレゼンスも妥当な位置に落ち着いていくのかもしれません。

だからこそ、近年の粗製乱造を悲しく感じます。

先人たちが踏みならしてきた「ペンギン・ハイウェイ」を大事にして欲しいですね。

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北 香那 (出演), 蒼井 優 (出演), 石田祐康 (監督)

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