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【社会学】おすすめ社会学本ランキングベスト5【オールタイムベスト】

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社会学
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第1位 「孤独なボウリング」ロバート・パットナム

ロバート・D. パットナム (著), Robert D. Putnam (原著), 柴内 康文 (翻訳)

私が本記事で取り上げるまでもない社会学の超有名本ですが、ランキング1位から外すわけにいきませんので掲載いたします。

「社会関係資本」という言葉を現代学術界の主役級に押し上げた古典的名著であり、人々の繋がりが希薄化していく中で観光当初よりも更に一層の輝きを放っている著作となっております。

「資本」といえば、金融資本やインフラ関係を連想する人が多いと思うのですが、本書で取り上げられている「資本」というのは、人々のあいだにある社会的紐帯や相互信頼、いわば「連帯感」のようなものです。

この「社会的資本」が金融資本やインフラ関係と同じように様々な社会的価値を生みだす源泉となっており、そうであるにも関わらず、「社会的資本」がアメリカにおいて劇的に衰退していることが全編にわたって分析されます。

確かに、社会的紐帯が強く、人々がいつも助け合っていて、信頼感が醸成されている状態の社会というのは、そうではない社会よりもよほど「効率的」であるということは直感的に理解できますし、それが失われて来ているという事実は日本でも近年しばしば指摘されていることです。

それではいったい、「社会的資本」はどのように、どれくらい失われてきていて、それが社会にどのような悪影響を与えているのか。

おそらく、多くの人々は曖昧にしか理解していないでしょう。

そういった部分を学術的に分析した著作である、というだけで本書の高い価値が理解できるのではないでしょうか。

政治学や経済学寄りの「社会学本」として王道の一冊です。

ロバート・D. パットナム (著), Robert D. Putnam (原著), 柴内 康文 (翻訳)

・感想記事はこちら

【社会学】「孤独なボウリング」 ロバート・パットナム 星4つ
1.孤独なボウリング「社会関係資本」という概念に光をあて、様々な分野に影響を与えた本です。著者のパットナム教授はこの本で一躍スター研究者となりました。ご近所づきあいや会合などの社会的紐帯の減少という、誰もが個人としては感じていることを米国全体というスケールで分析し、その原因、そして影響を社会的・政治的なものに結びつけた大著。もはやどの分野でも無視できなくなった「社会関係資本」をアカデミック界に知らしめた作品として、非常に読みごたえがありました。2. 感想本書は5部構成となっており、そのうちメインとなるのは第2部から第4部までです。 第2部では、社会関係資本の濃淡が20世紀のあいだにどのように推移してきたかが膨大なデータとともに語られます。政治参加・市民参加・宗教参加・職場でのつながり・慈善活動・インターネット。わたしたちをとりまくあらゆる「繋がり」が分析の対象となりますが、驚くことに、どの分野を分析しても結論はただ一つに収斂していきます。それはすなはち、米国における「社会関係資本」が、20世紀初頭に増加→大恐慌期に一時的減少→第二次世界大戦~60年代まで増加→十数年の停滞→現在まで続く...
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明日も物語に魅せられて

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