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【たおやかなインド系アメリカ文学】小説「停電の夜に」ジュンパ・ラヒリ 評価:2点【海外文学】

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停電の夜に
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だからこそ、フィクションでしか表現できないこと、あるいは、小説という形式でしか表現できないことが表現されているというのが平均を超えた作品(=評価3点以上)の最低ラインであると私は考えます。

SFやファンタジーはその嘘設定を上手く使うことで現実にはあり得ない方法で物語を展開させ、人々に現実では味わえない感動を提供することができますし、「信頼できない語り手」など、小説でしかできない手法もまた現実や他の娯楽・芸術では体験できない感動を提供してくれます。

対して、この作品にはそういった要素が一切ありません。

この作品に出てくる話は全て、「べつに現実でもよかった」ことに過ぎないのです。

そうなると、小説として高評価を与えることは難しくなります。

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