序盤は登場人物紹介に何章ものページ数を費やし、ようやく物語が動き出すのは第6章から。
そして、物語の中では一応の盛り上がりどころであるモモと灰色の男たちとの追跡/逃亡劇や対決も実に単調で面白みに欠けます。
物語を楽しむための小説として読むというよりは、一種の社会評論として枢要な部分だけを集中して読み、むしろ物語部分は読み飛ばしていくくらいが本書の良い読み方なのでしょう。
うまい比喩を使った社会批評としては良いものですが、物語としての良い部分はなく、両要素の折衷として2点(平均的な作品)といたします。
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