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【エンタメ小説】有名エンタメ小説低評価批評集【閲覧注意】

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退屈
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・子供が大人に嫌がらせをするだけの話

・不登校女子が祖母に会って説教される話

小説 「西の魔女が死んだ」 梨木香歩 星1つ
1.西の魔女が死んだ児童文学作家である梨木香歩さんの作品。1994年に単行本、2001年に文庫化された小説で、特に文庫化の頃に爆発的に流行った記憶があります。当時のベストセラーで100万部以上売れていたうえ、いまでも「新潮文庫の100冊」でレギュラー的な扱いなので部数を伸ばしていることでしょう。ざっくり言うと「学校に行きづらくなった少女まいがお祖母ちゃんと共に田舎の家で過ごすことでその心が再生していく過程を温かく描く」という小説なのでなかなか批難しづらい小説(少しでもケチをつけると心無い人だと思われそう)ですが、そんな心理的抵抗を乗り越えつつ星1つを本ブログではつけます。中身のない小説です。2.あらすじ学校にうまく馴染めず、不登校になったしまった中学一年生のまい。母親の勧めにより、まいは田舎のおばあちゃんと一緒に過ごすことになる。そんなまいを温かく迎え入れたおばあちゃん。ジャムをつくったり鶏の世話をしたりして過ごす生活のことをおばあちゃんは「魔女修行」と呼んだ。それは 「早寝早起き。食事をしっかりとり、よく運動し、規則正しい生活をする」 なかで魔女としての心構えを学ぶということ。おばあ...

・ファンタジー冒険小説だが主人公は何もしない

「冬の巨人」古橋秀之 評価:1点|真冬のような虚無が広がる何もない小説【ライトノベル】
「ブラックロッド」で第2回電撃ゲーム小説大賞を受賞してデビューした、古き良きライトノベル作家である古橋秀之さんの作品。本作の人気は非常に根強く、2007年に徳間デュアル文庫から刊行されたのち、2014年には富士見L文庫から新装版が発売されております。フジテレビの「世にも奇妙な物語」で映像化もされた、「ある日、爆弾が落ちてきて」と並ぶ著者の代表作といえるでしょう。そんな「冬の巨人」ですが、全体的な感想としては、あっさりし過ぎ、薄味すぎといったところです。冒険SFファンタジーの定番要素がこれでもかと並べ立てられるのですが、それぞれの掘り下げ方があまりにも浅く、心に引っかかる箇所が何もないからこそすらすらと読めていける作品になってしまっています。あらすじどこまでも極寒の雪原が広がる世界で、黒い塔のような巨人が背を曲げて歩き続けている。そんな異形の巨人"ミール"の背の上に、人間たちは都市を築いて生活していた。主人公であるオーリャも都市の住民であり、神学院でディエーニン教授の助手を務めることで生計を立てている。ある日、野外調査のため気球で上空へと飛び立ったオーリャは、そこで空を舞う謎の少女、レー...

・輝いていた頃の「ハルヒ」はもういない

「涼宮ハルヒの直観」谷川流 評価:1点|9年半ぶりに出版されたシリーズ最新作は深い失望を伴うミステリ風の駄作【ライトノベル】
ライトノベル界隈において、「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズは2000年代(ゼロ年代)を代表する伝説のビッグタイトルとして知られています。その9年半ぶりの新刊が本作、「涼宮ハルヒの直観」です。前作までの僅か11作品で累計2000万部以上の発行部数を誇り、恐らく、1巻当たりの発行部数では全ライトノベルNo.1でしょう。2006年にアニメ化された際には社会現象にもなり、90年代の「新世紀エヴァンゲリオン」と対比されながら、「エヴァ世代」「ハルヒ世代」と区分されることもあるほどの影響をサブカルチャー界隈にもたらしました。まさに時代/世代を代表する作品なのです。そんなシリーズの、文字通り満を持して発売された本作ですが、正直のところ、内容はかなり肩透かしであり、失望いたしました。語るのも悔しい作品ですが、読了したからには感想を書きたいと思います。収録作品・あてずっぽナンバーズ(p3-35)・七不思議オーバータイム(p36-127)・鶴屋さんの挑戦(p128-411)あらすじ(唯一の長編作品である「鶴屋さんの挑戦」のあらすじです)夏もほど近い、新緑の季節。いつも通り部室でたむろするSOS団のもとに一通の...
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本ブログで紹介したエンタメ小説の中からベスト10を選んで掲載しています。「エンタメ小説」の定義は難しいところでありますが、本記事では、肩の力を抜いて楽しめる作品でありながら、同時に深い感動も味わえる作品を選ぶという方針でランキングをつくりました。第10位 「時をかける少女」筒井康隆【学園SF時間移動ジャンルを生み出した読み継がれる古典】・あらすじある日、中学3年生の芳山よしやま和子かずこは、同級生の深町ふかまち一夫かずお・浅倉あさくら吾朗ごろうと一緒に理科室の掃除をしていた。掃除を終え、隣の理科実験室に用具をしまおうとすると、理科実験室から奇妙な物音が聞こえてくることに和子は気づく。恐る恐る理科実験室の扉を開ける和子。しかし、和子が明けた瞬間に中にいた人物は別の扉から逃亡したようで、残っていたのは液体の入った試験管だけ。しかも、試験管の一つは割れて液体が床にこぼれている。そして、液体から微かにラベンダーの香りがすることに気づいた瞬間、和子は失神してその場に倒れ込んでしまう。そんな不思議な体験をした和子は、その数日後、悲劇に襲われる。登校中、信号無視のトラックが和子に突っこんできたのだ。...

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