教育

ドラゴン桜

「ドラゴン桜2」三田紀房 評価:3点|丸くなって復活した現代風教育漫画【青年漫画】

2007年に完結した「ドラゴン桜」の続編。 人気ドラマとなった前作に続き、本作もドラマ化されております。 低偏差値の高校生を画期的な方法で東大合格に導いていくカタルシスが絶妙だった前作とは違い、本作で東大を受験する生徒たちは偏差値50前後のいわば中偏差値な高校生たち。 しかも、東大合格に導く手法もアプリの活用であるなど「現代風」に媚びてしまっているのがやや破壊力不足に感じました。 普通の高校生が一年間頑張れば東大に合格することができる、をコンセプトにしているようですが、設定が丸くなったぶん展開も丸くなり、常識破りの方法で驚かせると言うよりも、現代の常識を伝える漫画になってしまっています。 それゆえ、やや漫画としての面白さには欠けると思ってしまった次第です。 ただ、現代における教育についての啓蒙漫画としてはそれなりによく出来ており、特に家庭教育についての助言や「勉強」の先にあるもの、現代社会を生きるうえで必要な「勉強」以外のスキルについての言及は示唆的であると思います。 (14巻までを読んだ感想です) あらすじ 桜木健二の活躍により...
ビジネス

【経済ビジネス】おすすめ経済ビジネス雑記5選【雑記まとめ】

新卒一括採用は構造的に永続する 電子書籍の普及が書籍の質を向上させる 無意味な大学教育を駆逐せよ 正社員共同体の虚しいほど強固な紐帯 学歴よりも資格よりも生き方が重要 当ブログを訪問頂きありがとうございます 応援クリックお願いします!
雑記

【現代社会】多くの人は10代で就職するべきだし、これからそうなっていくだろう

文部科学省の発表によると、令和2年の大学進学率(大学(学部)・短大(本科)進学率)は58.6%。 これは過去最高の数値である。 グラフの傾きを見る限り、大学進学率はこれからも伸びていきそうなものである。 しかし、個人的にはそうならないと予想する。 短期的にはコロナ不況の影響によって大学進学率は低下するだろう。 家計が苦しくなると大学進学を諦める高校生が多くなるからだ。 1998年以降、大学進学率が前年比で低下したのは2012年と2013年の二回。 2011年も前年比+0.1%と伸び率が非常に低かった。 リーマン・ショックの影響が家計に顕在化したためだと推測できる。 コロナ・ショックの影響も今後数年で顕在化してくるだろう。 だが、それ以上に深刻なのは労働者不足の問題だ。 リーマン・ショック以降の景気回復期において、常用労働者の過不足DI(※)は常に大幅な人手不足を示しており、コロナ不況下においてさえ働き手が不足している状態は変わらない。 ※労働者不足と回答した事業所の割合から過剰と回答し...
ミヒャエル・エンデ

【時間を蝕む現代社会】小説「モモ」ミヒャエル・エンデ 評価:2点【児童文学】

ドイツの児童文学者ミヒャエル・エンデの作品。 「果てしない物語」と共に彼の代表作として扱われることが多い著作ですが、日本では「モモ」の人気が非常に根強く、ドイツ語版の次に発行部数が多いのは日本語版だそうです。 「効率性」の名のもとに人間的な温かみのある要素がことごとく「悪」とされ、それでいて「効率化」を突き詰めたのに全くといっていいほど時間に余裕がない。 そんな現代社会を風刺した童話、という内容が日本人受けするのかもしれません。 全体的な感想としましては、現代社会の労働観や時間不足についての皮肉になっている個々の場面は楽しめたものの、物語の総体としてはイマイチだったという印象。 最も皮肉が効いている第6章や、近代的学校教育に対する批判精神旺盛な第13章、第16章の一部だけ読めばそれでよいと思えてしまいます。 あらすじ 舞台はローマのようでローマではない街。 主人公のモモは孤児で、街はずれの円形劇場跡に住んでいる。 両親はおらず、そのままでは食べる物にも困る立場のモモだけれど、モモの周囲にはいつも人が集まって温かな交流が結ば...
エンタメ

【雑記】ニコ生での配信経験が履歴書に書ける「実績」となっているこの世界について

1. 記事内容まとめ ・人気Vtuberの多くは元生主(ニコニコ動画でのライブ配信者) ・若年期に「ゲーム」や「雑談」配信に時間を費やして得た実績が高収入に繋がっている ・十代における「発信活動」が「勉強」や「部活」に並ぶ価値を持つ時代が来ているのでは? 2. Vtuberがとても儲けているようだ 私は以前からVtuberの配信をよく見ており、エンタメとして非常に楽しませてもらっております。 そして同時に、新しいビジネスとしての側面にも興味を抱いておりました。 Vtuberの方々の収入源と言えば、YoutTubeの広告料やグッズ販売のほかに、スパチャ(スーパーチャットの略)というYouTube上における投げ銭があります。 厳密には単なる投げ銭ではなく、生配信にコメントをする際、お金を払うことで自分のコメントに色を付けることができるという機能であり、これによって自分のコメントを目立たされることができ、場合によっては配信者から固有の反応を引き出すことができるという代物です。 Vtuber界隈ではこのスパチャを大量に投稿する「スパチャ文...
社会問題

もはや学校は何かを学ぶ場所ではなく、テストを受けに行く場所になっているのではないか

・プロローグ 音楽の授業を受けたって歌や楽器は上手くならないし、美術の授業を受けたって絵や彫刻は上手くなっていない。 体育の授業で「身体の動かし方」を勉強したから運動が前よりもできるようになったなんて経験もないし、五教科の授業さえ、先生の言ってることがちんぷんかんぷんでどうにも理解できない。 学校の授業って、何の意味があるんだろう。 もちろん、国数社理英音美体のそれぞれが将来役に立つっていうことくらい、ぼんやりとは分かってる。 でも、学校に通ったって、授業を受けたって、授業から得られるものなんてないじゃん。 学校の授業が「役に立つ」能力を伸ばしてくれないじゃん。 五教科の筆記テストで良い点を獲るのは塾に通っている人ばっかりだし、音楽や美術、体育の授業で活躍するのは、ピアノを習っていたり、絵画教室に通っていたり、部活や学校外のスポーツチームに入って練習している人ばかり。 決して、学校の授業や課題を頑張っている人じゃない。 ・運動塾(体育塾)の誕生 この問題を考え始めるきっかけになったのは、幼児・小学生向けの「体育塾」や「運動塾...
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