コメディ

月刊少女野崎くん

「月刊少女野崎くん」椿いづみ 評価:3点|王道の笑いで攻める、少女漫画制作にかける青春学園コメディ【青年漫画】

ガンガンオンラインにて2011年から連載されているウェブ漫画。 今年で連載10周年を迎えた長期連載のコメディ漫画です。 少女漫画のパロディで笑いを取るという独自性を有している作品であり、だからこそ、少女漫画ではあまり見られない「ヒロインが意中の男性の気を引くために頑張る(が空回りする)」という構図が特徴となっております。 サブキャラクターたちも個性豊かな面子が揃っており、テンポの良い4コマの中でオタク的な寒いノリに頼らない王道の笑いを提供してくれる点に本作の良さがあります。 漫画文化に浸ってきた人ならば必ず笑える作品。忙しない日常の息抜きにお薦めです。 あらすじ 舞台は私立浪漫学園高校。 佐倉千代(さくら ちよ)は意中の人である野崎梅太郎(のざき うめたろう)に告白しようとするも、緊張のあまり「ずっとファンでした」と叫んでしまう。 そんな佐倉に、野崎はなぜかサイン入りの色紙を手渡してくれる。 サインとして記されていた名前は「ゆめの咲子」。 野崎の正体は人気少女漫画家である夢野咲子だったのである。 紆余曲折あって野崎の漫...
雑記特集

【エンタメ】おすすめエンタメ評論雑記4選【雑記まとめ】

変革するツッコミの役割 タイトル?うっせぇわ。 恋も2度目なら 俺たちのインターネットが帰ってきた 当ブログを訪問頂きありがとうございます 応援クリックお願いします!
エンタメ

【日常雑記】ぺこぱの漫才の革新性について語る

「M-1グランプリ2019」での決勝進出以降、人気芸人の座を手に入れたぺこぱですが、あらためてM-1での漫才を鑑賞すると、その漫才としての革新性には驚きを禁じえません。 そもそも、漫才は「ボケ」が馬鹿げた発言や行動を見せ、それに対して「ツッコミ」が常識的な発言をすることで「ボケ」を諌めるという形式が王道とされています。 しかしながら、ぺこぱの漫才では「ボケ」が常識外れなのではないかと思われるような言動をしたあと、「ツッコミ」が「常識は変わりつつある」という現状分析を表明して笑いを誘うわけです。 「ツッコミ」が常識的な発言をする、という面白さの枠組みを変えないままに、ツッコミ方に全く新しい方法をもたらし、それまでのツッコミを一瞬にして古いものに変えてしまった。 その衝撃はいつ見ても新鮮なものです。 ぺこぱの漫才を見て以降、他の漫才師の漫才を観るときには「そのボケに対する否定的なツッコミは、果たして現代における『常識』的発言なのか」という視点でつい見てしまうようになりました。 また、時代を取り入れる難しさ、特にある種のポリティカル・コレクトネス的な風潮...
漫画特集

【短編漫画】おすすめ短編漫画ランキングベスト3【オールタイムベスト】

本ブログで紹介した5巻以下の短編漫画からベスト3を選んで掲載しています。 第3位 「トーマの心臓 」萩尾望都 【あどけない少年たちの友情と信仰】 ・あらすじ 舞台はドイツのギムナジウム(中高一貫の男子校)。 学園のアイドル的存在だったトーマ・ヴェルナーの事故死した直後、トーマによく似た容姿の転校生が学園へとやってきた。 転校生の名前はエーリク・フリューリンク。 そんなエーリクの姿を見て、ユリスモール・バイハン(通称、ユーリ)は動揺する。 トーマがユーリに対して想いを寄せていたこと。 トーマの死が実は自殺であること。 その事実を、ユーリだけが知っているから。 ユーリへの叶わなかった恋を胸に死んでいったトーマが蘇ったみたいだから。 秘密を知る者ユーリと、数奇な闖入者エーリクの運命が交錯する学園ドラマ。 ・短評 トーマから愛されていたにも関わらず、トーマに対して冷然とした態度で接し続けていたユーリが、エーリクとの交流を通じて自身の過ちに気づいていく過程が本作の見所となっております。 成績優秀で...
湯神くんには友達がいない

【学園コメディ】漫画 「湯神くんには友達がいない」 佐倉準 星3つ

1. 湯神くんには友達がいない 2013年から「週刊少年サンデー」で連載されていた作品で、2019年7月に最終巻が発売され完結となりました。 連載中にアニメ化がされることもなく、超有名作とは言い難いですが、月イチ連載とはいえ週刊誌連載をやり切って円満完結(おそらく)した作品ということもあり内容はなかなか充実しておりました。 分類としてはコメディ(ギャグ)漫画であり、実際なかなか笑わせてくれるのですが、安易に俗っぽい笑いを取りに来るのではなく、人間心理の深いところを探求し、それをユーモラスに表現しているのが本作独自の魅力になっています。 高校生あるあるを交えながら、ときに寂しさや切なさ、やりきれなさといった感情を絶妙に表出させることでほろっとくるような展開もあるという作品で、まさに現代版人情コメディという呼び名が相応しいのではないでしょうか。 メタ表現や特定クラスタのネタに頼らず、万民向けの普遍的な笑いと感動を追求している点でも卓越した作品です。 2. あらすじ 高校二年生の綿貫ちひろ(わたぬき ちひろ)は転勤族の父を持ち、これまでも...
あずまんが大王

漫画 「あずまんが大王」 あずまきよひこ 星4つ

1. あずまんが大王 「よつばと!」で有名なあずまきよひこさんの出世作。女子高生たちを主人公にした4コマギャグ漫画、というジャンルは1999年の連載開始当初において斬新であり、現在の日常系4コマの基礎となっている作品だといえるでしょう。 とはいえ、近年の粗製乱造な漫画群とは違います。主に男性読者に媚びた「萌え」に走りがちな漫画や、「メタ」「パロディ」でニッチな笑いばかりを狙いにいく漫画とは一線を画し、ギャグはいたって王道。むしろ、「よつばと!」に通じる普遍的な笑いと感動がある作品です。 あずまんが大王 (1) (Dengeki comics EX) posted with ヨメレバ あずま きよひこ メディアワークス 2000-02 Amazon Kindle 楽天ブックス
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