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「茄子」黒田硫黄 評価:2点|気だるげな雰囲気の中で描かれる奇妙な日常が不思議な感情を揺り起こす【漫画短編集】

「月刊アフタヌーン」で2000年から2002年にかけて連載されていた作品。タイトルが「茄子」だけというなんとも不思議な漫画ですが、名は体をしっかりと表しており、野菜の「茄子」が出てくるのであればどんな物語でもよい、という制約のもとで書かれた短編集となっております。こういった短編集を出すくらいですから、著者の黒田硫黄さんはいくつか著作がありながらもそれほどメジャーな漫画家ではありません。それでも「セクシーボイスアンドロボ」くらいは聞き覚えのある人もいるのではないでしょうか。第6回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門で文部科学大臣賞を受賞しており、松山ケンイチさん主演でテレビドラマ化もされています。本作の内容に話を戻しますと、ありがちなマイナー漫画だなぁという印象。全体的に気たるげな雰囲気が漂い、ちょっと変わった人たちがちょっと変わった行動をする様子が淡々と描かれるという作品です。私としては可もなく不可もなくですが、漫画好きでなければつまらないと思ってしまうかもしれない、というのが全体的な感想ですね。あらすじ〇3人(前後編)田舎でのんびりと茄子農家を営む男性のもとに、ある日、二人の子供が訪れて...
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