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作品の感想

「本能寺ホテル」鈴木雅之 評価:1点|若い女性と織田信長、束の間の交流が生み出す人生の転機【日本映画】

監督は「プリンセストヨトミ」を手掛けた鈴木雅之さん、主演は綾瀬はるかさんという映画。京都を訪れた若い女性が「本能寺の変」が起こる直前の本能寺と現代の京都を行き来しながら自分の人生を見つめ直すという、歴史的事件を梃に使ったヒューマンドラマとなっております。全体的な感想としては、面白くなくはないのですが、これといって取り上げるべき特長もない、どこまでも凡庸な作品だったという評価です。娯楽の選択肢が少なく、暇つぶしに映画を見る時代であればこれでよかったのかもしれませんが、厳選された一部作品だけに焦点が当たる今日の状況において流行る映画ではないでしょう。あらすじ結婚を控え、彼氏である吉岡恭一(平山浩行)の実家がある京都を訪れた倉本繭子(綾瀬はるか)。しかし、予約に手違いがあり、繭子は当初予定していたホテルに泊まれなくなってしまう。そこで、偶然目についたホテルに泊まることにする。その名は「本能寺ホテル」。繭子がホテルのエレベーターに乗ると、なんと戦国時代の本能寺に辿り着いてしまう。しかも、日時は「本能寺の変」の前日。織田信長(堤真一)はその懐の広さによって繭子の存在を受け入れ、繭子は信長や森蘭丸...
響け!ユーフォニアム

「響け!ユーフォニアム」石原立也 評価:4点|せつなく激しい人間関係が交錯する、波乱万丈の吹奏楽スポ根一筋縄ではいかない人間関係が交錯する波乱万丈の吹奏楽スポ根【青春アニメ】

2015年に放送された、高校の吹奏楽部を舞台にしたアニメーション作品。「涼宮ハルヒの憂鬱」や「けいおん!」を手掛け、深夜アニメ界隈では評価の高い京都アニメーションの制作です。原作は武田綾乃さんが著した同名小説であり、ライト文芸が全盛の文芸界ではありますが、どちらかというと昔ながらのジュブナイル青春小説という装いの作品です。「吹奏楽」がテーマなので、音声を入れられる映像表現でさらに磨きをかけられると思ったのかもしれませんが、ライトノベルでもライト文芸でもない原作で勝負をかけてくるところに、京都アニメーションが他のアニメ制作スタジオと一線を画そうとしている気概を感じます.そんな本作ですが、近年の深夜アニメでは稀にみる出色の作品であると感じました。昔ながらの「スポ根」的な要素を上手く現代に蘇らせた作品であり、なおかつ、人間関係を主軸としたヒューマンドラマを魅力的に描けている作品でもあります。時おり挟まる過度な、いわゆる「百合」描写を除けば、そのまま午後6~7時台で放送されていてもおかしくないような、そんな王道青春部活物語になっております。あらすじ舞台は京都府宇治市、主人公は高校の新入生である...
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