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パプリカ

アニメ映画 「パプリカ」 監督:今敏 星1つ

1. パプリカ 2006年公開のアニメ映画で、監督は「PERFECT BLUE」や「千年女優」、「東京ゴッドファーザーズ」を手がけた今敏さん。 筒井康隆さんの同名小説が原作で平沢進さんが主題歌を手がけるなど、この手の作品が好きな人には好まれる面子が揃っているといえるでしょう。 「千年女優」は当ブログでもレビュー済みです。 そんな濃密な面子によって製作された本作ですが、過度にマニア向けだったというのが妥当な評価でだと思います。 映像表現の技術的な面には見るべきものがあるのかもしれませんが、普通の人が普通に見てエンタメとして楽しめるような映像表現にはなっておりません。 さらに、物語という点に目を向けると全体的に稚拙な部分が多く、まるで自意識過剰な学生が急ピッチで撮影しましたとでもいうようなちぐはぐ感が目立っておりました。 2. あらすじ 主人公、千葉敦子(ちば あつこ)はサイコセラピストとして働いている。 「DCミニ」という装置を使って患者の夢の中に入り、精神治療を行うことが彼女の仕事だ。 そんなある日、「D...
響け!ユーフォニアム

アニメ映画 「響け! ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~」 監督: 石原立也 星3つ(後編)

1. 響け!ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~ (後編) 「響け! ユーフォニアム」のアニメシリーズで第3期に相当するアニメ映画になります。本記事はレビューの後編で、前編はこちらです。 充実していた序盤~中盤に比べ、あまりにも駆け足感が強かった終盤の展開。やや残念だったことは否めません。原作小説2冊分を1本の映画にしている弊害なのかもしれませんが、(リズと青い鳥を別立てで製作しているとはいえ)こちらも前後編でやってほしかったなぁと感じてしまいます。特段「悪い」シーンはないのですが、課題もトラブルもなく進行する映像には退屈さがありました。 2. あらすじ 1年生がもたらした波乱も見事解決し、先輩としての主導力を見せた黄前久美子(おうまえ くみこ)。京都府大会も無事突破し、合宿など部活の練習に打ち込むのはもちろんのこと、あがた祭りでの塚本修一(つかもと しゅういち)や高坂麗奈(こうさか れいな)との交流、父親に問いかけられて将来のことに思い悩むなど、部活以外でも様々な経験や葛藤を積み重ねていく。 そして迎えた関西大会、OBOG達が見守る...
響け!ユーフォニアム

アニメ映画 「響け! ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~」 監督: 石原立也 星3つ(前編)

1. 響け!ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~ (前編) 同名の小説を原作とするアニメシリーズの第3期に相当する部分ですが、TVシリーズとしてではなくアニメ映画として公開されました。原作の著者は武田綾乃さん、アニメ版は京都アニメーションが手掛けています。原作はともかくアニメ版は私もファンでありまして、本ブログでも継続して取り上げている作品の一つです。アニメ版の第1期、第2期のレビュー及び原作小説のレビューは以下の通りです。 序盤~中盤にかけての部活人間関係&スポ根の在り方という本作の原点にまつわる展開の良さに敬意を表しつつも、2冊分の小説を1つの映画に纏めているからか、終盤を中心に粗雑さや異様な駆け足感もあってやや「濃密さ」の不足を感じ、星3つとしました。お勧めできる作品ではあります。 2. あらすじ 悲願の全国大会出場を果たした北宇治高校吹奏楽部だったが、全国大会での評価は最低ランクである銅賞。悔しさを噛みしめながらもさらなる躍進を胸に秘める部員たち。しかし、3年生が引退したいま、目下の課題は部員集めだっ...
プラネテス

アニメ 「プラネテス」 監督:谷口悟朗 星2つ

1. プラネテス 幸村誠さん原作の漫画をサンライズがアニメ化した作品。サンライズといえば「ガンダム」シリーズが有名ですが、同じ宇宙を舞台にしていても激しいロボットバトルではなく、リアル志向のお仕事アニメになっています。幸村さんは現在連載中の「ヴィンランド・サガ」で有名ですが、その硬派な作風はこの「プラネテス」にも表れています。監督の谷口悟朗さんは「コードギアス 反逆のルルーシュ」が代表作として知られているのではないでしょうか。コードギアスのようなぶっ飛びエンターテイメントから本作のような堅いヒューマンドラマまで作風の広さが伺えます。 感想としては、なにもかも「普通」で、捻りがなさすぎるのではないかと思いました。2003~2004年にかけて放送された作品なので、当時としても凡庸だったのではないかと感じます。「ハルヒ」以前ではありますが、「エヴァ」以降ではあり、ただ分かりやすいだけのストーリーが受け入れられる環境は過去のものになっていたはずです。人が抱える割り切れなさ、単純ではない社会を、それに相応しい手法で描かなければならない、という前提に立つ段階まで日本アニメの脚...
☆☆☆(映像作品)

映画 「ボヘミアン・ラプソディ」 監督: ブライアン・シンガー 星3つ

1. ボヘミアン・ラプソディ 1970~1980年代に活躍したロックバンド、「クイーン」のボーカルだったフレディ・マーキュリーの生涯を描いた伝記映画。現在も日本全国で公開中ですが、既に2018年を代表する大ヒット映画と呼べるほどの興行収入を挙げています。公開後にSNSで大きく話題になったことから、公開から日を重ねるごとに観客が増えていくという現象が起きているらしく、まさに二十一世紀型の大ヒットだと言えるのではないでしょうか。平成最後の年だから思うのかもしれませんが、インターネット隆盛時代だからこそのヒットコンテンツなのかもしれません。 というのも、本作はストーリーよりもライブシーンに強く惹かれるタイプの作品であり、まさに「臨場感」が売りの作品だといえるからです。消費が「モノ」から「コト」に移っているとも評される今日ですが、実際、音楽業界でもCDの売り上げが落ちならがらもライブの売り上げが伸びているようです。伝統的な祭りが衰退し、日常でも空気感による抑制で羽目を外しづらくなったいま、「集まって騒ぐ」という機会が希少価値として高まっているのかもしれませんね。 個人的にも...
ペンギン・ハイウェイ

アニメ映画 「ペンギン・ハイウェイ」 監督:石田祐康 星2つ

1. ペンギン・ハイウェイ 人気小説家である森見登美彦さんの同名小説を映画化した作品で、監督は「台風のノルダ」(文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞受賞、2016年地上波放送)や「陽なたのアオシグレ」(第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査委員会推薦作品)で頭角を現してきた新進気鋭の石田監督が務めています。制作も2011年設立のスタジオコロリドが手がけるなど、インディーズ色の濃い布陣。こういった映画が大手から配給され、上映館数もそれなりに確保できるのは近年のアニメ映画ブームによるところが大きいのでしょう。 感想としては、イマイチだったが、そもそもジブリや人気版権もの(ポケモン、ドラえもん、コナン、クレしん、アンパンマン)ではないアニメ映画とはこんなものである、というところでしょうか。「時をかける少女」が当初ミニシアターでの上映のみだったということに以前触れましたが、そういったこれまでのアニメ映画が置かれていた環境ベースでは上出来の作品。 しかし、細田守や新海誠がメジャーになり、数々のヒット作が生まれる中でメインストリーム化していった現在では物足りなさが大きい...
響け!ユーフォニアム

アニメ 「響け!ユーフォニアム2」 監督:石原立也 後編(第6話~最終話) 星2つ

1.響け!ユーフォニアム2 後編(第6話~最終話) 近年のアニメの中では稀に見る傑物だった「響け!ユーフォニアム」シリーズ。第2期にあたる「響け!ユーフォニアム2」の感想、前編、中編に続く後編です。 前半部分とは対照的に、第2期はこの第6話以降の後半部分が非常に(粗末とまでは言わないが)凡庸な内容で、総評としてはイマイチというのが率直な感想です。 響け!ユーフォニアム2 7巻 posted with カエレバ 黒沢ともよ ポニーキャニオン 2017-06-21 Amazon 楽天市場
響け!ユーフォニアム

アニメ 「響け!ユーフォニアム2」 監督:石原立也 中編(第5話) 星5つ

1.響け!ユーフォニアム2 中編(第5話) 高校吹奏楽アニメ「響けユーフォニアム2」の感想、前編に続き中編です。 といっても第5話だけを取り上げるのですが、関西大会本番での演奏を描いたこの話は前後の「吹奏楽部の猛練習と繊細な人間関係という日常」とは別の角度からも語るべき題材で、前編の内容と混ぜるのは良くないと思い分けました。 近年のアニメシーンの中でも傑出したいわゆる「神回」と形容すべき話で、これ以降TV放映の30分アニメを作成するにあたっては必ず参照されるべき作品に「響け!ユーフォニアム」を押し上げた話だといえるでしょう。   2. あらすじ 関西大会まであと1日と迫った北宇治高校吹奏楽部。 夏休み中に指導にあたった橋本真博(はしもと まさひろ)と新山聡美(にいやま さとみ)の退任が発表されるとともに練習は終わり、ついに本番を迎える。 本番当日、副部長である田中あすかが大会にかける思いを部員の前で話し、部長である小笠原晴香(おがさわら はるか)の掛け声で気合を入れる部員一同。舞台裏でも、思い思いの方法で演奏へと精神を昂らせてゆく。 そしてつ...
響け!ユーフォニアム

アニメ 「響け!ユーフォニアム2」 監督:石原立也 前編(第1話~第4話) 星3つ

1. 響け!ユーフォニアム2 前編(第1話~第4話) 高校の吹奏楽部を舞台にした青春部活物語。大学生で作家デビューを果たした武田綾乃さんの原作を、深夜アニメ界隈では大きなブランド力を持つ京都アニメーションがアニメ化した作品です。第1期の出来が素晴らしかったため、個人的にも非常に期待していた第2期でした。第1期の感想はこちら。 正直なところ第1期よりは良いとは言えず、終盤の失速が残念でしたが、それでも並大抵のアニメよりは十分に良いと言える作品で、オタク向け要素を排してより工夫すれば午後7時前後やゴールデンの時間帯に流しても評価を得られるようなポテンシャルがあるのではと個人的には思っています。 響け!ユーフォニアム2 1巻 posted with カエレバ 黒沢ともよ ポニーキャニオン 2016-12-21 Amazon 楽天市場  
響け!ユーフォニアム

アニメ映画 「リズと青い鳥」 監督: 山田尚子 星2つ

1. リズと青い鳥 高校の吹奏楽部をテーマにしたアニメ/小説作品、「響け!ユーフォニアム」の映画になります。アニメ版及び小説版の感想はこちら。 本映画はストーリー本編ではなくスピンオフ的な扱いとなっており、脇役の二人、傘木希美(かさき のぞみ)と鎧塚みぞれ(よろいづか みぞれ)の関係にスポットを当てた作品になっております。タイトルから「響け!ユーフォニアム」を消しているあたり、独立した作品としても見て欲しいという思いが制作サイドにはあるのかもしれません。 とはいえ、内容的には「響け!ユーフォニアム」のことをかなりの程度知っていなければならないものでしたし、それどころか、本編で見られたようなアニメーション的な良さが消え失せ、ただ観念的なだけのマニア受けを狙った邦画のようになってしまっており、残念でした。 リズと青い鳥 posted with カエレバ 種﨑敦美 ポニーキャニオン 2018-12-05 Amazon 楽天市場  
☆☆☆(映像作品)

アニメ映画 「僕らのウォーゲーム!」 監督:細田守 星3つ

1. 僕らのウォーゲーム! 人気シリーズ「デジモンアドベンチャー」の映画2作目。いまでは著名となった細田監督が指揮した作品です。 アニメファンからの高評価を聞いて試聴してみましたが、40分と短い中で冒険アニメの良さを存分に引き出した作品だと感じました。 デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!/デジモンアドベンチャー【劇場版】 posted with カエレバ 藤田淑子 東映ビデオ 2001-01-21 Amazon 楽天市場
☆(映像作品)

映画 「本能寺ホテル」 監督:鈴木雅之 星1つ

1. 本能寺ホテル 監督は「プリンセストヨトミ」を手掛けた鈴木雅之さん、主演は綾瀬はるかさんという映画。歴史モノです。 全体としてはそこそこ楽しめたのですが、ややぼやけた印象がありました。 本能寺ホテル posted with カエレバ 綾瀬はるか フジテレビムービー 2017-08-02 Amazon 楽天市場
響け!ユーフォニアム

アニメ 「響け!ユーフォニアム ~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~」 監督:石原立也 星3つ

1. 響け!ユーフォニアム ~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~ 高校の吹奏楽部を舞台にしたアニメです。先日、第二期の第一話が放送されました。第一期がなかなか見応えあるものだっただけに大きな期待を寄せているのですが、ここではその期待の理由となっている第一期を総評したいと思います。 響け!ユーフォニアム 1 posted with カエレバ 黒沢ともよ ポニーキャニオン 2015-06-17 Amazon 楽天市場
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