スポンサーリンク

「人魚シリーズ」 高橋留美子 評価:2点|大人気漫画家が描くグロテスクな伝奇調物語【短編漫画】

スポンサーリンク
人魚の森
スポンサーリンク

人魚の肉を食べて不老不死になれる人間は少なく、多くの場合、異形の姿に身体を変化させながら悶えて死ぬという設定なのですが、「夢の終わり」は、異形の姿のまま半人間半化物として生きる男が偶然に存在して、というところから物語が始まる話になっています。

姿は化物のため人里では暮らせず、普段は人間の心を持っているのに、ふと狂気に駆られて殺人を犯し、正気にもとって悔やむ。

その絶望的なサイクルの中での「生」には胸を揺さぶられます。

ただ、物語の展開がこの設定を上手く使えているかと言われればそうではないところが残念です。

読むのを断念するほどではありませんが、面白いかと言われればそうではない作品。

非常に熱心な高橋留美子ファンならば買ってみてはという程度です。

スポンサーリンク

当ブログを訪問頂きありがとうございます

応援クリックお願いします!

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
このエントリーをはてなブックマークに追加

おすすめ短編漫画

【短編漫画】おすすめ短編漫画ランキングベスト5【オールタイムベスト】
本ブログで紹介した全4巻以下の短編漫画からベスト5を選んで掲載しています。第5位 「リバーズ・エッジ 」岡崎京子【1990年代の高校生を取り巻く退廃的な日常と惨劇】・あらすじ大きな河の河口付近に位置する街が舞台。主人公の若草わかくさハルナは女子高生で、素行不良の同級生である観音崎かんおんざき峠とうげと付き合っている。といっても、もはや観音崎への愛情は存在せず、惰性で付き合っているばかり。そんなハルナが通う高校の教室では、同級生の山田やまだ一郎いちろうが激しいいじめに遭っていた。執拗ないじめを見るに見かねたハルナは山田を助けるのだが、そのことがきっかけとなり、ハルナは山田のとある秘密を知ることになる……。やり場のない劣等感を抱えた高校生たちの、切なく苦しく、それでいてちょっと可笑しな青春群像劇。・短評何が良いのかと問われれば具体的な要素を挙げづらいのですが、それでいて感傷的になりながら一気に読み切ってしまう作品です。若い身体が持つ特有の体力と精神力を抱きながら、人生や高校生活に対する目的意識もなく、それどころか、劣等感に塗れながら空虚さを糊塗するように日々を生きる高校生たち。その退廃的な...

コメント