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【思春期の蹉跌】Adoの「うっせえわ」は良い曲だが、有線では流さないであげてほしい

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うっせえわ
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Adoの「うっせえわ」という曲が流行しているようです。

思春期の少年少女を彷彿とさせる非常に反抗的な歌詞が特徴的で、尾崎豊の「卒業」やチェッカーズの「ギザギザハートの子守唄」を連想する方々もいらっしゃるとのこと。

個人的にも、この「うっせえわ」という曲は非常に好みで、流行していることを喜ばしく思っています。

メロディも歌詞も特段良いなどどは感じないのですが、現代を生きる十代の少年少女たちだってこのような曲が好きなのだと思うと、日本からはまだ一番大切なものが失われていないのだと感じます。

ところで、この「うっせえわ」が店内の有線放送で流れているのを耳にしたのですが、思わず苦笑してしまって、さすがに有線では流さないであげて欲しいと感じました。

本当にこの曲が好きな少年少女にとって、人が集まる場所でこの曲を聞くことほど気恥ずかしいこともないでしょう。

学校という社会、あるいは、家庭という地獄からも逃れた場所で、自分の抱える不満や鬱憤を代弁してくれる作品。

そんな楽曲は、部屋の中で一人で聞くのが正しく効用的で耽美であるのです。

あんな歌詞とメロディの曲が、「流行ってますよ」なんて顔して公共のBGMに供されてしまっては曲そのものの(自分にとっての)価値が下がってしまうことでしょう。

それに、両親や親戚に「『うっせえわ』が好きなんでしょ」なんて言われた日には、あまりの恥ずかしさに塞ぎ込み、意地を張って一言も口を利けなくなってしまうに違いありません。

部屋の中でPCやスマートフォンの画面を覗き込みながら、あるいは、ベッドの中でイヤホンを耳に付けた状態で傾聴する。

それが「うっせえわ」の矜持であり、適切な楽しみ方なのだと思います。

なんてことを言われたって、有線で流す側からすれば「うっせえわ」に過ぎないのでしょう。

私情に溢れたクレームや意味不明なおせっかいアドバイスもどき。

そんな由無しごとに対して、戦々恐々としながら対応しなければならない社会。

「うっせえわ」はそんな社会への反抗心を歌っているのでしょうから。

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追記

「メロディも歌詞も特段良いなどどは感じない」と本論では述べましたが、一つだけ、面白いなと思うフレーズがこの「うっせえわ」にはあります。

「あなたが思うより健康です」

社会への反抗を表現するための歌詞に「あなたが思うより健康です」という言葉が出てくるということ。

これにはとても感心させられました。

何が健全(心身ともに健康)なのかということについて、あまりにも過激に定義され、それを押し付けられる社会。

「健康」という言葉を通じて、一方的な価値観が強力に推進される光景こそが現代社会の特徴なのだということをこの曲は喝破しているように思います。

お前なんかにとやかく言われなくたって、私は私の定義で十分に「健康」なんだ。

そんな心意気をいつまでも忘れたくないですね。

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