【海外エンタメ小説】おすすめ海外エンタメ小説ランキングベスト7【オールタイムベスト】
ビジネス・自己啓発
【自己啓発・資産運用】おすすめ自己啓発・資産運用本ランキングベスト3【オールタイムベスト】
本ブログで紹介した自己啓発・資産運用系の書籍からベスト3を選んで掲載しています。時流ばかりを意識した中身のないビジネス書的な作品は避け、なるべく人生の核となるような作品を選んでいくつもりです。第3位 「死ぬ瞬間の5つの後悔」ブロニー・ウェア介護人として数多くの人物を看取ってきた著者がそれぞれの人物の最期に焦点を当て、彼ら/彼女らが死の直前にどのようなことを後悔していたのかを綴った著作になります。本作の概要を説明するには、目次を掲載するのが手っ取り早いでしょう。後悔一 自分に正直な人生を生きればよかった後悔二 働きすぎなければよかった後悔三 思い切って自分の気持を伝えればよかった後悔四 友人と連絡を取り続ければよかった後悔五 幸せをあきらめなければよかったこの手の本にありがちなのが、文字がやたらに大きくて行と行のあいだも極端に広く、見開き2ページごとにサブタイトルが一つといった形式の、要はスカスカな本という形式なのですが、意外なことに、字がびっしりと詰まった読み応えのある本でした。著者に介護を受けた人々が、人生の最終盤に何を想い、著者とともにどのような行動を起こしたのか。人生でやりすぎて...
「存在消滅 死の恐怖をめぐる哲学エッセイ」高村友也 評価:2点|自己が永遠に消滅するという、その現象への向き合い方、向き合えなさ【生き方】
東大の哲学科出身という出自を持ちながら(持つからこそ?)、田舎の雑木林を購入し、自作の小屋を建てて自給自足生活を送っている(送っていた?)高村友也さんという方が「死」について考えたことを著したエッセイ本です。高村さん自身は何年も前から自作小屋暮らしブロガー/YouTuberして界隈では注目を集めておられた方で、小屋暮らしについての書籍も出版されています。そんな高村さんを幼少期から悩ませてきたのが「死」という現象への恐怖。自分時間が永遠に消滅してしまうという現象であり、避けることはできずいつかは必ず訪れるこの現象。やや内向的で思索的な人であれば、ふとした瞬間に考えたこともある「死」についての想いが淡々と綴られており、その中から自分自身の「生」についてのヒントが得られるかもしれない、という書籍になっております。目次第一章 危機第二章 永遠の無第三章 世界の神秘第四章 問いの在り処第五章 他人と孤独第六章 対処療法としての逃避と忘却第七章 執着と諦観、信頼と不信第八章 文明第九章 自己矛盾第十章 旅の動機第十一章 宗教第十二章 人生の意味第十三章 小屋暮らし、再び感想小屋暮らしを始めてから一...
「人生後半戦のポートフォリオ」水木楊 評価:2点|時間・モノ・カネのトレードオフを意識して時間長者の人生を歩むべき【生き方】
元日経新聞記者で取締役まで務めた後に退社し、以後、作家として活躍した水木楊さんの記した新書。タイトルは「人生後半戦のポートフォリオ」とありますが、主に30代以降の読者を想定しながら、仕事に忙殺されなおかつ浪費をしてしまいがちな人生を上手く律し、自分のための時間を多く持つことで充実した人生を送ろうという主旨の書籍となっております。著者の水木さんは1937年生まれで2021年に亡くなっているのですが、中国上海生まれで、大学は自由学園最高学部、そこから日経新聞に就職という経歴に時代の流れが色濃く表れています。いまとなっては「時間を大切に」という風潮こそ主流になりつつあり、フレックスタイムや在宅勤務の増加、さらにはFIREという概念の登場など、とりわけ労働時間を抑制しようという動きが盛んですが、2004年発売の本書はまさに先見の明があったと言えるでしょう。現代では類書に溢れた本となってしまっておりますが、下手にフリーランスやFIRE、田舎暮らしを持て囃すのではなく、サラリーマンとして家族を持ちながら働く人々がどう時間を大切にできるのかという論点で書かれている点にはまだまだ独自性があります。「時...
「FIRE 最強の早期リタイア術」クリスティー・シェン&ブライス・リャン 評価:4点|FIRE入門から中級クラスの知識と手法を総覧する、本場アメリカ仕込みの決定版FIRE書籍【資産運用】
経済紙やビジネス書の界隈においてFIREという言葉が耳目を集めるようになって久しいですが、そんなFIREの考え方や具体的実践方法を示した書籍として、特にFIREの起源国であり本場でもあるアメリカ発の書籍として紹介されることの多い著作が本書となります。当概念に詳しい方にとっては耳にタコかもしれませんが、FIREとはFinancial Independent Retire Earlyの略称であり、日本語に訳せば「経済的に独立して早期に退職する」という意味になります。要は会社組織への金銭的な依存をなくし、一般的な退職年齢とされる60歳や65歳を待たずに退職することで自由な人生を謳歌しようというわけです。そう聞くとフリーランスや一人親方として独立するということかな、と考える方が多数でありましょうし、そういった手に職をつけて独立するという観念もFIREと無関係なわけではありません。しかし、この時代に置いて新しく設えられたFIREという言葉は、どちらかというと、そういった職業人としての自立を示すのではなく、専ら資産運用で生活費を賄えるようにすることで、(非自発的)労働そのものから独立してしまおうと...
「エッセンシャル思考」グレッグ・マキューン 評価:2点|絶対にイエスだと言いきれないなら、それはすなはちノーである【生き方】
シリコンバレーのコンサルティング会社CEO、といういかにもな肩書の人物によって著された自己啓発本のベストセラー。本書の主張は「エッセンシャル思考」というタイトルに凝縮されており、すなはち、本質的に重要なごく少数の事柄に集中して取り組むことで人生の質が劇的に上昇するというものです。いかに無駄を削ってやるべきことを絞り込むのか、そのためにはどのような心構えを持ち、どのような思考枠組みで物事を評価し、どのように行動するべきなのか。様々な事例を引きながら、著者は読者に「無駄」をドアスティックに削りなさいと迫ります。この「ドラスティックに」という点が本書のミソであり、著者は「90点ルール」つまり評価が89点以下の事柄はやめておけとまで言います。多少有用である程度のことはやらない、90点以上だと評価できることだけをやる。そういった主張を支える著者の論理や持ち出される例には説得力があるのですが、著者が「やめろ」と主張することは人間の性としてついついやってしまうことが多く、凡人が人間的性質に基づく誘惑を振り切って、ここまで劇的に生きることはできるのかという点に多くの疑問が残る著作でもあります。換言すれ...
「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 2015」橘玲 評価:2点|サラリーマンはコスパが悪い【資産運用】
経済や金融に造詣がある作家として活躍している橘玲さんの著作。2002年に発売された本書は内容の画期性からベストセラーかつロングセラーとなり、「2015」や「新版」という形で改訂されながら今日でも読まれています。その内容は、資産形成を行って蓄財し、サラリーマンとしてでなくフリーランス、あるいはマイクロ法人の社長になることで徹底して節税しつつ有利に融資を得てさらに投資をしろ、というもの。当時としては斬新だったかもしれませんが、投資や節約についての情報が氾濫している現代においては凡作になってしまったかな、というのが個人的な感想です。目次Prologue 1995-2014PART1 人生を最適設計する資産運用の知識PART2 人生を最適設計するマイクロ法人の知識PART3 人生を最適設計する働き方感想Part1では、サラリーマンがなんとかお金持ちになる方法として、住居費と生命保険費用の見直しを中心とした節約と、投資の重要性が説かれます。とはいえ、インデックス投資でガンガン積み立てろ、というスタンスではないところに著者の新参者ではない感があります。20年近く下がり続けた日経平均株価の例や、IT...
「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」キングスレイ・ウォード 評価:2点|硬派なビジネス・エリートによる人生の指南書【生き方】
カナダ人の実業家、キングスレイ・ウォード氏が実の息子に宛てた手紙という形でビジネスマンとしての理想的な生き方を説く著作です。大学進学を控えた息子に贈る第一通から、会社を継いで新社長となる息子に贈る第三十通まで、ビジネスで成功する秘訣から、プライベートを含めた人生全体を成功させる秘訣までを、いかにもこの時代のアングロサクソンな父親らしい、情実のある書きぶりで語っていきます。実質的な中身としては、様々な自己啓発本やビジネス書に書かれている内容と重複するものばかりですが、平易な書きぶりと、息子の成長に合わせて段階を踏んで物事を伝えていくという部分に独自性があります。ただし、本作が善として推す価値観はまさに(カナダ人ですが)アメリカン・エリートのそれであり、いわゆるバリキャリ的で家父長的な行動原則に満ち溢れています。そういう書籍が好きな人、あるいは、エリートビジネスマンや管理職として、好んでタフな交渉に臨んだり、進んで部下を率いている人にとっては得るものがあるでしょう。ただ、文芸や映画が好きな人にとって面白い本かと言われれば、ちょっと胃もたれがするかな、といった印象です。目次第一通 敢えて挑戦...
【ビジネス雑記】無能な高学歴者が発生する理由は受験勉強が利己的な行為だから
あいつは東大卒のくせに使えない。太古の昔から鉄板となっているフレーズです。高学歴者を新卒一括採用で入社させ、年功序列賃金制のもとでゆっくりと昇進させていく会社では陰口の定番となっている言葉なのではないでしょうか。もちろん、純粋な嫉妬からこういった発言が出てくる場合もあるのでしょうが、事実として使えない高学歴者も存在しているのでしょう。本記事ではなぜ高学歴者の中に使えない人間が紛れ込むのかについて考察していきます。といっても、結論は記事タイトルで述べたとおりです。つまり、受験勉強は利己的な行為であり、それを上手くやりきった人物が受験戦争を制するが、ビジネスや社内組織で活躍するのは(適切な形で)利他的な人物であるからです。まず、受験勉強について分析します。受験勉強という行為はどこまでも利己的な所業です。全ては自分自身の能力を高めるために行われ、どれだけ受験勉強を頑張ったところで周囲の人物に対する助力にはなりません。実利的なメリットを周囲に与えることもなければ、感動のような感情利得を与えることもありません。あなたが受験勉強を頑張ったから、わたしは楽になった、とても助かった。そんな事態は起き得...
【メディア論】おすすめメディア論雑記3選【雑記まとめ】
商業主義と価値観社会テレビもニコニコ動画も敗北した公共放送の将来おすすめ社会学本ランキング当ブログを訪問頂きありがとうございます応援クリックお願いします!
【経済ビジネス】おすすめ経済ビジネス雑記5選【雑記まとめ】
新卒一括採用は構造的に永続する電子書籍の普及が書籍の質を向上させる無意味な大学教育を駆逐せよ正社員共同体の虚しいほど強固な紐帯学歴よりも資格よりも生き方が重要当ブログを訪問頂きありがとうございます応援クリックお願いします!
【現代社会】コロナ禍における大企業・自治体間における従業員の貸し借りについて
コロナウイルスが流行し始めて以降、大企業間及び大企業・自治体間で社員の貸し借りが行われています。ググれば膨大なソースが出てきますので記事引用等は省きますが、製造業のあいだで工員の貸し借りをしたり、航空会社から地方自治体にCAを出向させることが多いようです。何故このようなことをするのでしょうか。一方では人手が余っており、一方では人手が不足しているから、というのは尤もらしい理屈です。しかし、人手不足側は他企業から人を借りずとも、新規に独自採用する手もあるはず。その手を使わない理由は以下の3点にあるのでしょう。コロナが落ち着くと同時にお互いの需給が戻る社会的批難を受けづらい社会人としての「しきたり」を身につけている①コロナが落ち着くと同時に需給が戻る貸す側も借りる側も、コロナウイルス流行の影響で一時的に人員過剰/不足が起こっているということを理解しています。ということは、コロナ収束と同時にその過剰/不足は解消されると予想されます。再び人員が必要/不要になったタイミングで、つまり、お互いにとって最も都合の良いタイミングで労働力を回収/返品できることが確実なため「コロナの影響によって」人員過剰/...
【大企業病研究】日本の大企業が新卒一括採用を続ける理由について
就活シーズン真っ只中ということで、2022卒の大学生たちはセミナーや面談・面接に飛び回っているのではないでしょうか。といっても、コロナ禍の中ではオンライン面接等が主流になりつつあるという話も聞きますので、今年はステイホームな就活になっているのかもしれませんね。さて、そんな「就活」ですが、大量の新卒者を大学卒業直後の4月1日に一斉入社させる「新卒一括採用」というシステムが日本独特であることはよく知られています。この新卒一括採用制度には根強い批判もあるのですが、本稿では、なぜこの新卒一括採用制度が惰性のように延々と続けられるのかという理由について考察していきます。結論から述べますと、それは「新卒一括採用による失敗が経営者の視界に入りづらいから」です。新卒一括採用された若者たちはまず、最も下っ端の人員として各部署に配属されます。このとき、あまり芳しくない新卒者が採用され、ある部署に配属されたとしても、その悪影響は経営者に対して自動的に秘匿されます。なぜなら、その職場の管理職・中堅層は、業務のパフォーマンスを落とさないよう、その新卒者の落ち度を補おうとするからです。新卒者が大きなミスをしていた...
「LOVE理論」水野敬也・佐藤まさき 評価:3点|熱血体育教師によるモテ理論指南ラブコメ【恋愛指南漫画】
「夢をかなえるゾウ」などで有名な作家、水野敬也さんが記した恋愛指南本「LOVE理論」の漫画版です。非モテの大学生、屋良畑寛二を恋愛体育教師「愛也」が指導し、モテる男子へと導くという物語。各章で「〜理論」と称した水野流モテ理論が一つずつ紹介され、その実行を通じて屋良畑はモテる男子の話法や行動を身に着けていきます。全体的な感想としては、そこそこ面白かったといったところ。紹介される理論は納得できるものから首をかしげるものまでありますが、それを忠実かつコミカルにこなしていく漫画のテンポが良く、飽きずに読むことができます。また、どこか「いちご100%」を思わせるような絵柄でパンチラも多用されるため、往年のラブコメ読みにとってもニヤニヤできる漫画になっています。あらすじ主人公、屋良畑寛二(やらはた かんじ)は20歳の大学生。彼女いない歴=年齢の童貞であり、バイト先の可愛い同僚、吉野咲(よしの さき)にも禄に話しかけられないくらい女性が苦手な性格。そんな寛二のもとに現れたのは「愛也」と名乗る謎の幽霊。彼は寛二の祖父が天国から送り込んできた恋愛体育教師であり、1年以内に寛二に彼女ができなければ屋良畑...