宗教

三浦綾子

「塩狩峠」三浦綾子 評価:3点|清く正しいキリスト教文学【純文学】

キリスト教文学の名手として時代の寵児となった三浦綾子さんの作品。 彼女の作品としては「氷点」と並ぶ代表作として知られています。 全体的にやや説教くさい部分があり、善人のキリスト教徒ばかりが出てくるという点は鼻持ちならないですが、キリスト教の教義を基盤とした印象的なフレーズも多く、心に残る純文学作品ではありました。 あらすじ 明治42年、名寄駅から札幌駅へと向かう汽車でトラブルが起こる。 険しく急峻な塩狩峠に差し掛かった際、汽車の連結部が外れ、車両は急坂を猛烈な勢いで後退し始めたのだ。 このままでは乗客全員の命が危ない。 そんなとき、客車を飛び出してデッキに向かった男がいた。 彼の名前は永野信夫(ながの のぶお)。 デッキに備え付けのハンドブレーキを回す信夫だが、汽車の勢いは緩まったものの止まることはない。 ここまで速度が落ちたのならば、あとは何らかの障害物があれば止まってくれるだろう。 そう考えた信夫はデッキからレールへとその身を投げたのだった。 あまりに高潔な死を遂げた永野信夫。 この青年の立派な人格はい...
天使にラブソングを

【場末の歌手と厳格な教会】映画「天使にラブソングを」エミール・アルドリーノ 評価:4点【アメリカ映画】

1992年に公開されたハリウッド映画で、大ヒットしたために日本でもよく知られているタイトルとなっております。 金曜ロードショウでも合計6回放送されており、最新の放送は2020年の5月と、近年でもその人気は衰えておりません。 そんな本作を今回初視聴したのですが、非常に満足できる映画でした。 テーマもテンポも物語の起伏も素晴らしく、常にわくわくしながら観ていられる作品です。 あらすじ ナイトクラブで歌手をしているデロリスはマフィアのボスであるヴィンスの愛人でもあった。 ある日、ヴィンスから貰ったコートにヴィンスの妻の名前が入っていたことにデロリスは激怒する。 怒り心頭のデロリスがヴィンスの部屋を訪れたとき、マフィアの下っ端が裏切りの濡れ衣を被せられてヴィンスとその側近に始末される現場をデロリスは目撃してしまう。 必死の逃亡を図って警察署に駆けこんだデロリスは警察の保護下に置かれることになったものの、殺人現場の目撃者としてマフィアから狙われているデロリスを匿う場所を選ぶのは難しい。 そんな中、デロリスの警護担当となったサウザー警...
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