万引き家族

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「万引き家族」是枝裕和 評価:2点|奇妙な絆で繋がる偽りの家族【社会派映画】

「誰も知らない」「そして父になる」など、社会派の映画監督として国内外で高い評価を受けている是枝監督の作品。カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを獲得したことで日本国内でも一躍有名になりました。リリー・フランキーさんや安藤サクラさんの名演でも知られ、2018年を代表する日本映画だといえるでしょう。そんな本作ですが、個人的にはそれほどの名作とは思えませんでした。社会問題にフォーカスすることが少ない日本映画では珍しく、家族の在り方や貧困問題を描いている社会派映画のヒット作ということで期待はしていたのです。しかし、実際には単なる社会問題事例集に留まっていて、映画としての本作を面白くするような物語が存在しなかったと感じました。個々の要素は良いのですが、それらの繋ぎ方や組み合わせ方によって物語に起伏を生み出すことに失敗しており、「映画」というよりは「映像集」になってしまっていた印象です。あらすじ舞台は東京。豪華絢爛な都会ではなく、団地や古い一軒家が並ぶ下町の一角。そこには5人家族の柴田一家が住んでいる。父の治は日雇い労働者で、母の信代はクリーニング店のアルバイト。二人の給料と祖母である初枝の年金が一家...
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