社会問題

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【社会評論】国民同士の利害が激しく対立する、テレビ局にとって非常にやりづらい時代が到来している

テレビを点けると連日のように「コロナ!コロナ!」の報道をしていて、重要な事柄だから仕方がないと思いながらもついげんなりしてしまいます。 NHK-BSで海外のニュース番組を観ていてもそんな感じなので、日本に限らず、いまは世界中の報道がコロナに染まっているのでしょう。 やや偏見も入った見方かもしれませんが、テレビ関係者は社交的で外交的な人々が多いので、私生活でもコロナの影響を露骨に受けており、その弊害を大きく感じているのかもしれません。 さて、そんなテレビのコロナに対する報道姿勢ですが、SNS等を見ているとダブルスタンダードだという批判が散見されます。 つまり、緊急事態宣言や学校を休校にする等の規制を行えば「飲食店が可哀想」「子供たちが可哀想」と批判し、逆にそういった措置を行わなければ「コロナの蔓延が拡大する中で政府の無策が目に付く」と批判するというものです。 スタンスが一貫しておらず、何をやってもやらなくてもデメリットにばかりに焦点を当てて悪口を言うような報道は全く生産的でないし、こんな報道をしたって日本全体のためにならない、というわけです。 言いた...
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【社会評論】消費社会から創造社会になり「何者か」になるのがますます難しくなった現代社会の悪辣さについて

1981年のベストセラーといえば田中康夫の「なんとなく、クリスタル」でしょう。 そこで描かれたのは、ブランド品を身に着け、お洒落な飲食店で食事をするなどの消費行動を通じて自己顕示欲を発散する若者たちの姿。 その様子を赤裸々に描き出したことで文藝賞を受賞し、ミリオンセラー作品となりました。 堕落した消費ばかりに感けて保守的な倫理観を失い、創造性・生産性に欠ける行動ばかりをしている。 そんな若者たちの在り方には批判も多く寄せられたようですが、当時の若者たちのほうが「何者かになる」という意味では現代の若者よりも幸福を享受できていたのだと個人的には思います。 誰もが名前を知っているブランド品を身に纏い、雑誌を読み込んで流行を追いかけてさえいれば、自分のアイデンティティが保たれ、周囲からも承認される。 自尊心や承認欲求を比較的保ちやすい社会だったのだな。 それが1981年の若者社会に対する私の率直な感想です。 時代の流行というものは移り変わるものであり、現代の若者には脱物質主義的な価値観が横行していて、モノ消費よりコト消費、という言葉も散見されま...
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【政治雑記】北海道にとって中国は味方で東京が敵である

北海道では山林を中国資本が大規模に買収しているらしい。 山林のみならず、例えば観光産業やエネルギー産業(太陽光発電)においても中国資本による土地や建物への投資が増えており、北海道における中国資本の存在感は日増しに強くなっている。 当然、国粋主義的な人々にとって怒り心頭な事象に違いない。 強硬な論調で「国土防衛策」を論じたくなる気持ちも分からなくはない。 しかし、東京のような大都市で愛国者気取りの人々が気炎を上げている光景を、北海道民はどのように見ているのだろうか。 北海道はこれまで、さんざん東京に収奪されてきた、なによりも人間を収奪されてきた。 1965年から1970年にかけて、北海道は人口の5%を社会減で失っているし、1985年から1990年にかけても3%を失っている。 1970年には約7万人が、1987年には4万人近くが流出したのである。 (北海道人口ビジョン「」より) 近年は社会減が緩やかになっているものの、それでも転出超過は続いている。 2020年における北海道人口の社会減は2,331人。全人口が527万人だから、人...
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【現代社会】多くの人は10代で就職するべきだし、これからそうなっていくだろう

文部科学省の発表によると、令和2年の大学進学率(大学(学部)・短大(本科)進学率)は58.6%。 これは過去最高の数値である。 グラフの傾きを見る限り、大学進学率はこれからも伸びていきそうなものである。 しかし、個人的にはそうならないと予想する。 短期的にはコロナ不況の影響によって大学進学率は低下するだろう。 家計が苦しくなると大学進学を諦める高校生が多くなるからだ。 1998年以降、大学進学率が前年比で低下したのは2012年と2013年の二回。 2011年も前年比+0.1%と伸び率が非常に低かった。 リーマン・ショックの影響が家計に顕在化したためだと推測できる。 コロナ・ショックの影響も今後数年で顕在化してくるだろう。 だが、それ以上に深刻なのは労働者不足の問題だ。 リーマン・ショック以降の景気回復期において、常用労働者の過不足DI(※)は常に大幅な人手不足を示しており、コロナ不況下においてさえ働き手が不足している状態は変わらない。 ※労働者不足と回答した事業所の割合から過剰と回答し...
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【政治雑記】低所得労働者にバラモン左翼政党以外の選択肢は存在するのか

「21世紀の資本」で知られるトマ・ピケティ教授が左派政党支持者の属性変化について語っている。 1950〜70年代にかけて、西側諸国における左派政党の票田は庶民階級だった。 庶民階級とは所得・資産・学歴が低い層のことで、労働者階級と言い換えることもできる。 しかし、80年代以降は様相が変わり、高学歴層が左派政党を支持するようになった。 無料で見られる部分はここまでだが、この後の動きは政治に関心のある方ならばよく知っているだろう。 80年代以降、各国の左派政党は金融自由化や国営・公営企業の民営化を推進するようになる。 21世紀に入ると、左派政党の政策主眼はアイデンティティ・ポリティクスに移行していく。 そこに再配分政策を掲げていた頃の面影はない。 左派政党は社会民主主義政党からリベラル政党に変化した、と言えるだろう。 そんな現代的左派政党を支持する高学歴者のことを、ピケティ教授はインドのカースト制度における上位階層になぞらえ「バラモン左翼」と呼んでいる。 そして、こうした動きが顕著になるなかで、庶民階級は左派政党を支...
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【政治雑記】COCOA失敗に感じるついに公共インフラ整備ができなくなった日本の惨状

厚生労働省がコロナ対策として製作した接触確認アプリCOCOA。 しかし、肝心の接触通知機能に不具合があり、それが放置されてきたとして問題になっています。 こういうニュースを見ると、日本は時代に応じた公共インフラ整備さえできなくなってしまったのだなと悲しくなります。 昭和から平成前期にかけての「公共事業」といえば、道路敷設のような土木工事だったり、ハコモノづくりのような建設工事でした。 こうした公共事業の功績については賛否ありますが、兎にも角にもモノ自体はできていたわけです。 道路が陥没したり、橋梁が落下したり、ハコモノ施設が崩壊したり。 そんな発展途上国のようなことは滅多に起きず、自動車が通らない道や橋であれ、利用者のいないハコモノであれ、とりあえずモノはしっかりしていたのです。 特に土木関連のノウハウは世界でもかなり高いらしく、東日本大震災後の道路復旧速度なんかは技術の高さや管理体制の良さを示す例としてよく挙げられますよね。 ただ、こういった土木・建築関係の技術を社会インフラ構築に使う機会は急激に縮小していくで...
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【現代社会】コロナ禍における大企業・自治体間における従業員の貸し借りについて

コロナウイルスが流行し始めて以降、大企業間及び大企業・自治体間で社員の貸し借りが行われています。 ググれば膨大なソースが出てきますので記事引用等は省きますが、製造業のあいだで工員の貸し借りをしたり、航空会社から地方自治体にCAを出向させることが多いようです。 何故このようなことをするのでしょうか。 一方では人手が余っており、一方では人手が不足しているから、というのは尤もらしい理屈です。 しかし、人手不足側は他企業から人を借りずとも、新規に独自採用することもできるはず。 そうならないのは、以下の3つが理由でしょう。 コロナが落ち着くと同時にお互いの需給が戻る確実に返品する/される社会人としての「しきたり」を身につけている ①コロナが落ち着くと同時に需給が戻る 貸す側も借りる側も、コロナウイルス流行の影響で一時的に人員過剰/不足が起こっているということを理解しています。 ということは、コロナ収束と同時にその過剰/不足が解消されると予想されます。 再び人員が必要/不要になったタイミングで、お互いにとって最も都合の良いタイミングで回...
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【現代社会】昔は真面目な人が偉いとされていたのはなぜか

それは寿命が短かったからだと思う。 厚生労働省の調査によると、1947年における0歳児の平均余命は男性50歳で女性54歳。 人によってはこれより早く亡くなっていたわけだから、いまとは人生の感覚が随分違うだろう。 ちなみに、江戸時代の平均寿命は30歳代だったらしい。 乳幼児死亡率の高さが平均を押し下げている可能性は否めない。 それでも、今日の楽しみを我慢して将来に備えるだとか、他者との長期的な関係のために何かをしてあげるとか、そういった思考にはなりづらい寿命であると思う。 誰もが「いま、ここ」を享楽的に生きたくなる誘引がいまよりもずっと大きい時代において、真面目に勤勉に実直に生きる、ということは難しかったのだろう。 だからこそ、そういう人は尊敬されたし、職場とかで「使える」人材だった。 (職場といったって、農家や自営業、その他肉体労働がもっと多かった時代だったはずである) 一方で、寿命を考えれば考えるほど保守的に生きてしまう時代が現代である。 大学進学率は50%を超え、育児についての気遣いもかなり求められるため、子...
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【眞子さま佳子さま】皇族の子女たちは「普通」に憧れを抱き続けるのだろうか

「ローマの休日」というタイトルの映画をご存知の方も多いでしょう。 堅苦しい王族生活に嫌気が差した王女アンが、欧州外遊中にローマ市街へと逃亡。 偶然出会った一人の男性とデートをして過ごし、その中で成長するという物語です。 本作の公開は1953年ですが、王女が王族生活に嫌気がさす、なんて感覚を表現した点において時代を先取りした映画になっております。 少なくとも第二次世界大戦以前の世界であったならば、アン王女も「王族生活に嫌気がさす」なんてことはなかったでしょう。 一般市民のほうが貧しくて自由もなく、王侯貴族のほうが豊かで自由に振舞えた時代だったのですから。 しかし、多くの一般市民が豊かさや自由を手に入れた現代においては、アン王女が王族生活に嫌気がさしてしまったように、むしろ皇族・王族が一般市民的な生活に憧れを抱く世界が訪れております。 例えば、イギリス王室を離脱したハリー元王子とメーガン元妃の胸中には王室生活の息苦しさがあったことは確かでしょう。 (もちろん「苦しいことなんて一切ゴメンだ、組織になんて貢献したくない。自分を満足さ...
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