2017-03

☆☆(小説)

小説 「イワンのばか」 トルストイ 星2つ

1. イワンのばか 「戦争と平和」「アンナ・カレーリナ」等の作品で有名なロシアの文豪トルストイの寓話。 富を求めることや暴力に疑義を呈し、素朴な信仰に基づく生活がよいという直截なメッセージはわからなくもないですが、なにぶん、単純な勧善懲悪すぎて「もうちょっと工夫してくれよ」と思ってしまう作品でした。 トルストイ民話集 イワンのばか 他八篇 (岩波文庫) posted with ヨメレバ トルストイ 岩波書店 1966-01-01 Amazon Kindle 楽天ブックス
☆☆☆(小説)

小説 「O・ヘンリ短編集(三)」 O・ヘンリ 星3つ

1. O・ヘンリ短編集(三) ウィットに富んだ物語で読者をひきつけるアメリカの作家、O・ヘンリの作品集その3です。その2の感想はこちら。 前2巻に比べるとやや威力は落ちるものの、それでも作品から漂う風格と哀愁にはただならぬものがあります。 O・ヘンリ短編集 (3) (新潮文庫) posted with ヨメレバ O・ヘンリ 新潮社 1969-04-14 Amazon Kindle
経済・金融・経営・会計・統計

新書 「組織の限界」 ケネス・J・アロー 星3つ

1.組織の限界 ノーベル経済学賞を受賞し、「アローの不可能性定理」等で著名な経済学者、ケネス・アロー氏の講演集です。もともと岩波から出ていたのですが、このたび筑摩書房から復刊ということで読んでみました。 現代の政治・経済学が取り組んでいる論点について、既に鋭い指摘を行っていたアロー氏の視点には驚くばかりです。 組織の限界 (ちくま学芸文庫) posted with ヨメレバ ケネス・J. アロー 筑摩書房 2017-03-08 Amazon Kindle 楽天ブックス
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☆☆(小説)

小説 「雪国」 川端康成 星2つ

1. 雪国 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」非常に有名な一文から始まる、川端康成の長編代表作です。 繊細で心震える省略美、たおやかな視点と形容。それらの評価が高いのは分かりますが、ストーリーが微妙ということもあり読後の感動はそこまで強くありませんでした。 雪国 (新潮文庫 (か-1-1)) posted with ヨメレバ 川端 康成 新潮社 2006-05 Amazon Kindle 楽天ブックス
桜庭一樹

小説 「少女には向かない職業」 桜庭一樹 星2つ

1.少女には向かない職業 直木賞作家、桜庭一樹さんの作品です。彼女の作品の中ではややマイナーでしょうか。東京創元社の本というのも珍しい気がします。 内容としては初期の桜庭さんが得意な少女モノですが、ポップな文体と切なく陰惨な心情・情景描写が読ませます。ただ、ストーリーにはかなり疑問が残り、すっきりとした読後感とはいきませんでした。 少女には向かない職業 (創元推理文庫) posted with ヨメレバ 桜庭 一樹 東京創元社 2007-12-23 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo
☆☆(小説)

小説 「変身」 カフカ 星2つ

1. 変身 「審判」「城」などでも有名なフランツ・カフカの作品です。 降りかかる不条理に対して主人公が何を思い、どう行動するか。そして、それを取り巻く家族の反応とその悲しい結末。そのような描写は鋭くかつユーモアに富んでおり、文学界に新風をもたらしたのは理解できるのですが、物語の展開が「当然の結末」だらけで意外性がなく、その点の面白さが欠ける小説でした。 変身 (新潮文庫) posted with ヨメレバ フランツ・カフカ 新潮社 1952-07-28 Amazon Kindle 楽天ブックス
☆☆(小説)

小説 「センセイの鞄」 川上弘美 星2つ

1. センセイの鞄 芥川賞作家、川上弘美さんのベストセラー小説です。谷崎潤一郎賞を受賞した「純文学」なのですが、異例なほど売れた作品。小泉今日子さん主演で映画化もされています。 大人の恋のなかにある淡くて切ない心境に感動できる一方、登場人物の現実感や物語の起伏という点ではイマイチな作品でした。 センセイの鞄 (文春文庫) posted with ヨメレバ 川上 弘美 文藝春秋 2004-09-03 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo
☆☆☆(小説)

小説 「異邦人」 カミュ 星3つ

1. 異邦人 ノーベル賞作家、アルベール・カミュの代表作です。面白いと思う人とつまらないと思う人が分かれる作品ですが、私は好みです。 「当り前の感情を持つ」という、広く信仰されているに過ぎない「常識」が、まるで「道徳・正義」のように扱われる我々の社会。そこに疑問を投げかけ続ける名作であると思います。 異邦人 (新潮文庫) posted with ヨメレバ カミュ 新潮社 1963-07-02 Amazon Kindle 楽天ブックス
☆☆(小説)

小説 「伊豆の踊子」 川端康成 星2つ

1. 伊豆の踊子 前置きはいらないほどの有名作品、「伊豆の踊子」です。吉永小百合さんや山口百恵さんの映画でも知られていると思います。 確かに、描写の美しさ、特にいきいきとした踊子の様子には感動がありますが、物語として含蓄や面白さがあると言われると微妙なように感じられました。 伊豆の踊子 (新潮文庫) posted with ヨメレバ 川端 康成 新潮社 2003-05-05 Amazon Kindle 楽天ブックス
山田詠美

小説 「ぼくは勉強ができない」 山田詠美 星2つ 

1. ぼくは勉強ができない 「新潮文庫の100冊」の常連であることからも知っている人が多いのではないでしょうか。 文藝賞でのデビュー以来、直木賞、谷崎潤一郎賞、川端康成賞などを受賞し、純文学とエンターテイメントの両方で活躍する作家、 山田詠美さんの作品です。 コミカルな語り口と勉強一辺倒に対する爽やかな反論が面白い一方で、勉強し過ぎは悪、恋することこそ善といった二項対立で物事を語れた時代に取り残されてしまった作品でもあるように思いました。 ぼくは勉強ができない (新潮文庫) posted with ヨメレバ 山田 詠美 新潮社 1996-03-01 Amazon Kindle 楽天ブックス
げんしけん

漫画 「げんしけん」 木尾士目 星2つ

1. げんしけん 2000年代前半、当時隆盛の兆しを見せ始めていた「オタク文化」に焦点をあてたことから注目された漫画です。 大学のいわゆる「オタサー」を最初に描いた作品ともいえ、そのリアルな「オタク感」からにじみ出る独特の雰囲気は確かに異色で面白いのですが、その斬新性を差し引いたときに魅力が残るかと言われればそうでもない作品でした。 げんしけん(1) (アフタヌーンKC) posted with ヨメレバ 木尾 士目 講談社 2002-12-18 Amazon Kindle 楽天ブックス  
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