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【長編漫画】おすすめ長編漫画ランキングベスト10【オールタイムベスト】

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長編漫画
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第4位 「ハチミツとクローバー」羽海野チカ

【「夢」と「片想い」の甘苦い青春】

・あらすじ

東京の浜田山美術大学に通う竹本たけもと祐太ゆうたは、同じく浜美生の森田もりたしのぶ真山まやまたくみと一緒にボロボロの下宿アパートで生活している。

そんなある日、三人は花本はなもとはぐみという新入生と出会い、竹本と森田ははぐみに一目惚れしてしまう。

一方、真山が恋心を抱いているのは、アルバイト先のデザイン事務所のオーナーであり、若き未亡人である原田はらだ理花りか

そんな真山に一途な想いを寄せているのが、浜美生である山田やまだあゆみ。

2つの三角関係を軸に展開する、夢と片想いの青春恋愛漫画。

・短評

はぐみと竹本をヒロイン/ヒーロー格としながらも、様々な人物の視点で物語が展開する群像劇となっているのが本作の特長。

創作に没頭し、恋愛に夢中で、友達と大騒ぎをしつつ、就職を控えて将来のことを思い悩むという、美大生の青春が詰め込まれた感動作となっております。

何より素晴らしいのはそのテンポの良さと演出の巧みさで、毎回毎回、恋愛関係で波乱が起きることで読者をドキドキさせつつ、登場人物たちの切ないモノローグによって感涙させるという手管が絶妙です。

青春群像劇ということもあり、読み手によって誰に感情移入できるかは違ってくると思うのですが、私の個人的なお気に入りは竹本祐太です。

一度作り上げた卒業制作を自らの手で壊してしまうほどの葛藤を抱え、自分が何者なのか、本当は何をやりたいに人間なのかが分からず、自転車に跨り、「自分探しの旅」として東京からひたすら北上していくという若々しい情熱に心打たれました。

恋愛にも不器用で、はぐみに上手くアプローチできない点も好感度が高く、等身大の人物としての魅力があります。

旅から戻ってきて逞しくなった竹本が、寝ているはぐみの手を握るコマは本作屈指の名場面。

大学生たちの青春を描いた物語としては、間違いなく漫画史上No.1の作品でしょう。

・感想記事はこちら

【ハチミツとクローバー】甘くて切ない「夢」と「片想い」の青春恋愛漫画 評価:4点【羽海野チカ】
1. ハチミツとクローバー2000年代前半に一斉を風靡した少女漫画。著者は羽海野チカさんで、現在は白泉社の月間漫画雑誌「ヤングアニマル」で青春将棋漫画「3月のライオン」を連載されています。10巻完結ながら累計発行部数は800万部に達し、アニメ化と実写映画化も果たしているなど、名実ともに堂々たる人気作品である本作。2度の掲載紙休刊を乗り越えて連載が続いた作品でもあり、マイナーな掲載紙出身ながら大ヒット作にまでのし上がった経緯にもドラマを感じさせます。そんな本作を今更ながら読了したのですが、評判や販売実績に値するような、素晴らしい感動作でした。多様な登場人物たちの恋模様と夢の探求、もがき続ける中で生まれる葛藤が濃密に描かれており、とにかく一話一話の盛り上がり度合いが著しく高い作品です。中だるみや「捨て回」のような話が存在せず、まさに人生のハイライトを駆け抜けているような、甘くて苦い青春のひとときを自分自身が経験したかのように錯覚させられる名作です。2. あらすじ物語の主な舞台は浜田山美術大学。東京に存在する私立大学で、通称は「浜美」。大学近くにある木造で水回り共用の下宿には、竹本祐太(タケ...
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明日も物語に魅せられて

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