両親に反発し、過激化したホワイト・ファングでテロ活動に身を捧げていたこともあったブレイク。
そんな彼女に父親が語りかける言葉はぐっと胸を衝きます。
間違った道から戻ってこられる者は少ない。
その後、かつて自分が身を捧げていた悪と戦おうと決意できる者はもっと少ない。
声をかけづらい状況で声をかけるとき、その人がどんな人格を持っているのかが如実に表れますが、こういった台詞を入れられる脚本は物語に単なる勧善懲悪に留まらない深みをもたらしております。
また、幼馴染がホワイト・ファング入りしていることが発覚するのもいいですね。
根はいい人間だけれど、彼女は道を誤っている。
自分は彼女に対して何をしてあげられるのか。
人間は成功したり失敗しながら生き、善にも悪にも簡単に傾いてしまいます。
その酸い甘いを知り、両親や仲間の温かさに触れながら心の成長を遂げてきたブレイクの行動には期待をかけながら見入ってしまいます。
最後にヤンパートですが、ここはアメリカナイズされた良さが出ているなと感じました。
特に父親と娘という関係の描き方ですよね。
「父親ってのはみんなそんなことを言うの?」だったり「腕と一緒に脳みそも少し落としてきたみたいだな」なんて台詞は日本の作品ではなかなか見られません。
親というものを執拗に消そうとしたり、妙にキャラクター化された性格にしようとする作品が日本では多い中、父娘関係をある程度の容量で描こうとしているところにアメリカテイストの優れた側面を感じます。
4. 結論
あまりに劇的な展開だったvolume3よりは落ちますが、良いところもあり悪いところもありで、総合的にはまずまず面白く視聴させてもらいました。
なんだかんだで王道の中の独自性のようなものがちらほらあって見続けてしまいます。
早見沙織 (出演), 日笠陽子 (出演), MONTY OUM (監督), KERRY SHOWCROSS (監督) 形式 Blu-ray
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