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【実写映画】おすすめ実写映画ランキングベスト4【オールタイムベスト】

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実写映画
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保守的過ぎるあまり地域社会と隔絶されており、信徒も減少の一途を辿っていた聖キャサリン修道院だが、デロリスが繰り出す進歩的なリズムとアレンジの聖歌はやがて地域の若者を惹きつけるようになり、諦念が募っていた修道女たちの意識にも変化が現れてくる。

しかし、安全と思われていた聖キャサリン修道院にもマフィアの手が伸びていて......。

・短評

「面白い映画」の要素がぎゅっと詰め込まれたような作品です。

繁華街で爛れた生活を送っていた歌手が、いきすぎなくらい保守的な修道院に放り込まれ、摩擦を起こしながらも修道院を良い方向に変えていくという、プロットの導入部分だけでもワクワクさせるような構成は見事。

成長していく聖歌隊、閉ざしていた扉を開け放ち、地域への奉仕活動を始める修道女たち。

死んでいた瞳がいきいきと輝きだす瞬間のカタストロフィにはたまらないものがあります。

デロリスが人望を集めていくという現実に納得がいかない保守的な院長が葛藤を抱える一方、進歩的な思想を持ちながらも現状に対して為す術を知らなかった神父がデロリスの背中を押すなど、修道院内における人間関係や登場人物それぞれの信念などもリアリティをもって描かれています。

また、「教義に対して保守的なあまり若年層を取り込むことができず、治安の悪い貧困地域というまさにキリスト教が活躍するべき場所に存立しているのに地域から孤立している修道院」という聖キャサリン修道院が持つ設定もいい味を出しています。

伝統的な様式や神聖さを維持するために保守化し、周囲との交流を絶ってしまうことで、かえって、もともと教義の中心にあったはずの「大衆の心を救う」という目的が果たされなくなっていく。

現代の伝統宗教に内在するそんな矛盾もテーマに組み込んだ、まさに社会派エンタメになっているのが本作の魅力です。

ヒーローの登場により人間や集団が良い方向に変わっていく清々しさが感じられる展開に加え、終盤に起こる大騒動とその幕引きもエンタメ作品として一級品の映画。

楽しい映画をみたいとには間違いない作品になっております。

・感想記事はこちら

【場末の歌手と厳格な教会】映画「天使にラブソングを」エミール・アルドリーノ 評価:4点【アメリカ映画】
1992年に公開されたハリウッド映画で、大ヒットしたために日本でもよく知られているタイトルとなっております。金曜ロードショウでも合計6回放送されており、最新の放送は2020年の5月と、近年でもその人気は衰えておりません。そんな本作を今回初視聴したのですが、非常に満足できる映画でした。テーマもテンポも物語の起伏も素晴らしく、常にわくわくしながら観ていられる作品です。あらすじナイトクラブで歌手をしているデロリスはマフィアのボスであるヴィンスの愛人でもあった。ある日、ヴィンスから貰ったコートにヴィンスの妻の名前が入っていたことにデロリスは激怒する。怒り心頭のデロリスがヴィンスの部屋を訪れたとき、マフィアの下っ端が裏切りの濡れ衣を被せられてヴィンスとその側近に始末される現場をデロリスは目撃してしまう。必死の逃亡を図って警察署に駆けこんだデロリスは警察の保護下に置かれることになったものの、殺人現場の目撃者としてマフィアから狙われているデロリスを匿う場所を選ぶのは難しい。そんな中、デロリスの警護担当となったサウザー警部補がデロリスの隠匿場所として選んだのは聖キャサリン修道院。修道院になど絶対に馴染...
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第2位 「戦場のメリークリスマス」大島渚

【俘虜収容所で交わされる男たちの鮮烈な友情】

デヴィッド・ボウイ (出演), トム・コンティ (出演), 大島渚 (監督)

・あらすじ

舞台は日本統治下にある太平洋のとある島。

そこには俘虜収容所が設けられ、日本軍の俘虜となった連合国の軍人たちが収容されていた。

俘虜収容所に設けられた裁判所では、英国軍人ジャック・セリアズ少佐を被告とした軍事裁判が行われている。

国際法は遵守されず、弁護人による弁護もないまま、死刑を言い渡されるセリアズ少佐。

裁判官の一人として参加していたヨノイ大尉は、セリアズ少佐の死刑執行に伴いある行動に出る。

軍事裁判の一方で、収容所内では別の事件も発生していた。

軍属朝鮮人のカネモトが捕虜のオランダ軍兵士であるデ・ヨンを犯したのだという。

事態を聞きつけてやって来たのは粗暴野卑な振る舞いで知られるハラ軍曹と、収容所で通訳を担っているジョン・ローレンス中佐。

カネモトへの切腹を迫るハラをローレンスは止めようとするのだが……。

・短評

「日本」と「西洋」の倫理及び信念がぶつかり合う熱くて切ない男の友情ドラマです。

文字通り命のかかった場面において、主要登場人物が見せる「粋」な言動の数々が本作の美点となっております。

しかも、東洋(日本)の「粋」と西洋の「粋」が異なることから、登場人物間に軋轢が生まれ、それでいて双方とも他方の「粋」に魅力を感じ始めてしまうという魂の相克を絶妙な緊迫感で描いており、ヒューマンドラマとして感動できる作品に仕上がっています。

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