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「ショーシャンクの空に」フランク・ダラボン 評価:4点|無実の罪で投獄された銀行員が刑務所で起こす奇跡の軌跡、王道ハリウッド映画の名作【アメリカ映画】

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ショーシャンクの空に
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1994年公開ながら今日においても非常に高い評価を受けている、ハリウッド映画を代表する作品の一つです。

刑務所を舞台としている映画ということで、公開当初はそれほどヒットしなかったとのことですが、批評家による評価は公開当初から高く、アカデミー賞へのノミネートなどを通じて人口に膾炙。

現在ではアメリカ映画のベストXX等の企画が持ち上がる際には必ずランキング入りする古典的名作の地位を得ております。

そんな映画をこのたび初視聴してみたのですが、評価に違わず非常に良い作品だった、というのが率直な感想です。

刑務所という特殊な陰惨な環境の中に、不屈な前向きさを備えた主人公が数々の「希望」を持ち込んでいくなかで生まれるドラマの数々。

しかし、それでも社会にはのっぴきならないことがあって、そんな事象に直面した主人公が最後に行う決断とは.....。

名作という看板に相応しい、ヒューマンドラマの王道的作品です。

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あらすじ

主人公のアンドリュー・デュフレーン(以下、アンディー)は若年ながら銀行で課長を務めており、極めて優秀な銀行員として勝ち組の生活を送っていた。

しかし、彼の妻は愛人をつくって浮気をしており、アンディーは二人を射殺した罪に問われてしまう。

本当に殺していない、主張もむなしく終身刑に処せられたアンディーが送致されたのは劣悪な環境で知られるショーシャンク刑務所。

当初は刑務所の環境及び人間関係に馴染めず、無法者たちの集団から強姦されるなど苦しい日々が続くのだった。

そんなアンディーと交友を深めていくのが、エリス・ボイド・レディング(以下、レッド)という囚人。

刑務所の「調達屋」として知られる彼もまた、他の囚人とは一線を画す雰囲気を醸しているアンディーに対して密かな関心を抱いていたのだ。

そんなある日、刑務所の屋根修理が行われることになり、囚人の中から作業員が募集されることになった。

作業員となったアンディーとレッド、そして数人の仲間だが、監視役として主任刑務官バドリーが刑務官たちと遺産相続問題について立ち話をしているのを聞きつけると、あろうことか、アンディーは作業を放棄し、バドリーに向かって歩き出す。

一触即発の雰囲気に包まれた屋根の上で、アンディーがバドリーに対して行った提案とは......。

感想

繰り返しになりますが、まさに王道の名作と呼ぶに相応しい作品です。

まずは、刑務所という特殊な環境とその描き方が視聴者の関心を惹きつけます。

暴力的な不条理が蔓延する、いかにもアメリカ的な劣悪さにまみれた刑務所に、あろうことか無実の罪で投獄されてしまう主人公。

冒頭に冤罪だと示されているわけですから、主人公アンディーへの感情移入度合いも最初から高くなり、アンディーが刑務所で受ける酷い仕打ちの数々に身が竦んでしまいます。

とはいえ、刑務所には所謂イイやつもいるわけで、それがアンディーの相棒役となるレッドという囚人。

何十年も収監されているベテラン囚人であり、「調達屋」として囚人たちからの信頼を得ている存在です。

冤罪で投獄された新人と、刑務所内に詳しいベテランのタッグ、という組み合わせはベタながらやはり興奮します。

さて、そんな主人公アンディーが最初に名を上げる契機となるのが、主任刑務官バドリーに対する節税のアドバイス。

主任刑務官に囚人が自ら話しかけるというだけでも決死の行動なのですが、そういった行動に出るという勇気に加え、元エリート銀行員という囚人として異色の経歴を活かして「刑務官に恩を売る」という革命を起こすのです。

閉塞的な刑務所という環境の、悪い意味での秩序を打ち破る存在としてアンディーが登場することで、囚人たちを取り巻く空気が変わっていく過程は見応え十分。

紆余曲折あって「いじめ」からも解放され、アンディーはやがて、図書館の充実にも取り組ませてもらえるようになります。

劣悪な環境に偶然降り立った英雄がその手腕と心意気で環境を変え、そこで過ごしている人々の意識まで変えていく。

そんな光景がリアリティを伴って画面に立ち現れる様子を鑑賞して感動しない人はいないでしょう。

そして、その過程が一段落したところで、冒頭から引っ張られているの謎、アンディーが冤罪となってしまった事件の真犯人が判明することで映画の展開はさらなる激動を迎えるのですが、ここで裁判がやり直しになり、アンディーは無罪釈放という安直な結果を導かないところに本作の美点があります。

社会の不条理をこれでもかと描き、視聴者を思い切り落胆させた後の、アンディーによる見事な逃走劇、という波乱万丈の流れで視聴者の心を鷲掴みにします。

物語の最終幕、刑務所から遥か遠くのとある場所でアンディーとレッドが再開する場面の解放感はたまりません。

理不尽な運命に翻弄された一人の男が、どん底の環境においても周囲に良い影響を与えながら敢然と立ち回り、ようやく辿り着いた一縷の希望を掴みかけてはたき落され、それでもなお、幸福に向かって進み続けた履歴。

全体的な構成としてはベタさがあるのですが、刑務所に無実の罪で投獄された元銀行員という舞台・人物設定だからこそ、あらゆるエピソードが多くの視聴者にとって新鮮に感じられることでしょうし、そうはいっても、奇をてらわずに爽やかな結末を用意する潔さにも感服です。

ヒューマンドラマのハリウッド映画といえば本作、という作品だと思いました。

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監督 フランク・ダラボン, 出演 ティム・ロビンス, モーガン・フリーマン, クランシー・ブラウン

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