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【雑記】Virtual Youtuber 「月ノ美兎」について熱量をもって語りたい

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インターネットに嵌っていた幼少期/青春時代の思い出を月ノ美兎自身が頻繁に語りますし、その発言の端緒からは溢れんばかりのインターネット愛が感じられます。

彼女のインターネット愛は非常に深く、視聴者からインターネットの思い出話を集め、それを話題にして雑談を行う「あなたのインターネットはどこから?」という配信さえ行うほどで、他のVtuberでこういった配信をしている方は寡聞にして存じ上げません。

サムネイルの通り、本動画は「テレホタイム」から「うごメモ」まで、幅広い意味での「インターネットの思い出」が語られる動画でありまして、月ノ美兎自身は「おもしろフラッシュ倉庫」「なりきりチャット」の全盛期世代にあたり、「シフトアップネット」のゲーム(テンミリオン等でしょうか?)や名作RPG「スイカが食べたい」も嗜んでいたようです。

チャットで一人三役をこなし、インターネット民を翻弄した話は彼女の持ちネタの一つにもなっています。

侍魂や朝目新聞を知らなかったという点でかなり世代が特定されてしまいそうですね。

もちろん、彼女のキャラクター性を構築しているのは生粋のインターネット民だったということだけではなく、絵画教室に通っていたときの吹き流しにまつわるエピソードや、映像制作の勉強をしていたこと、「さよなら絶望先生」「ひぐらしのなく頃に」といった漫画など、それこそ無数の要素から月ノ美兎というキャラクターは成り立っています。

デビューから2年が経過したいまとなっては、Vtuberとしての経験もそれ以前の経験と同じくらい彼女の血肉になっているに違いありません。

しかし、本記事で「インターネット」という側面を強調したのには理由があります。

絵を描く能力、動画作成編集能力、体験レポートやゲーム実況に現れる観察眼、最近では歌唱力の「高さ」も月ノ美兎の一側面だと認知されてきていることでしょう。

最近始めたはずがメキメキ上達しているウクレレの腕前も驚嘆に値します。

ただ、これらの要素というのは、これは憶測になりますが、彼女にとって「手段」に過ぎないと考えられます。

その一方で、「インターネット」での経験は、彼女にとって一回一回の配信で「どう笑いを取るのか」「どう面白くするのか」という目的意識・思考のフレームワークそのものになっているように感じられるのです。

絵を描くときも、動画を編集するときも、体験レポートのために遠出するときも、ゲームを実況するときも、月ノ美兎は様々な能力を駆使しながら、ひたすらに「インターネット」的な笑いを取りに来ているように思われます。

「インターネット」的な笑い、という言葉を聞いて、ピンとくる人もいればピンとこない人もいるでしょう。

インターネットにどっぷり嵌った(ている)経験がない人には恐らくどんなに言葉を重ねても実感してもらうのは難しいかもしれません。

ただ、敢えて言葉にするならば以下のような笑いでしょうか。

その笑いとは、(特に今日ほどインターネットの力が世間的に強くなかった時代において)非インターネット世界(=現実)では世間体や「まともさ」の雰囲気もあってなかなか表現できないけれども、でも、インターネット上でなら表現できる面白さ。

多くの人には理解されないかもしれないけれど、自分(たち)が面白いと思う笑いのことです。

それは、単に過激だということではありません。

単に過激なだけの作品は当時においてすら見下されていたと思います。

「インターネット」的な笑いとは、確かにシニカルでややインモラルだけれど、作り手は決して斜に構えているわけではなく、むしろそのエンタメに対する熱意と一生懸命さが伝わってくる作品たちが私たちに届けてくれた笑いのことです。

それは、フラッシュ作品だったり、SSだったり、掲示板で繰り広げられる小咄だったり(有名どころでは「電車男」などです。

当時、虚実交わる様々な自分語りや、それこそ「電車男」のようにスレ住民の反応までもを物語に織り込みながら作り上げられる掲示板ショーがありました)、あるいは無料公開されていた様々なゲームたちであったり(月ノ美兎が言及していた「シフトアップネット」や、「すいかが食べたい」、他にも多種多様なフリーゲームの名作が公開されておりましたし、現在でも公開されています。最近、月ノ美兎が実況していた「魔女の家」というゲームはこのフリーゲームの系譜の中で比較的新しい部類に入ると言えるでしょう)、月ノ美兎がかつて言及していた「オナマス」のようなweb漫画だったりという、インターネットだからこその作品たちが彼女の中にそのような笑いの種を植え付けたに違いありません。

とはいえ、私がぐちぐちと語るよりも、まずは「インターネット」的な笑いを受け継ぐ者である彼女の配信・動画アーカイブを観て頂くのが早いのではないでしょうか。

動画編集、企画製作、語りや突っ込みの一つ一つ。

そこには間違いなく「インターネット」が息づいております。

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明日も物語に魅せられて

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