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【現代社会】おすすめ現代社会評論3選【雑記まとめ】

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現代社会
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傾奇者の時代に想う

【現代社会】昔は真面目な人が偉いとされていたのはなぜか【雑記】
それは寿命が短かったからだと思う。厚生労働省の調査によると、1947年における0歳児の平均余命は男性50歳で女性54歳。人によってはこれより早く亡くなっていたわけだから、いまとは人生の感覚が随分違うだろう。ちなみに、江戸時代の平均寿命は30歳代だったらしい。乳幼児死亡率の高さが平均を押し下げている可能性は否めない。それでも、今日の楽しみを我慢して将来に備えるだとか、他者との長期的な関係のために何かをしてあげるとか、そういった思考にはなりづらい寿命であると思う。誰もが「いま、ここ」を享楽的に生きたくなる誘引がいまよりもずっと大きい時代において、真面目に勤勉に実直に生きる、ということは難しかったのだろう。だからこそ、そういう人は尊敬されたし、職場とかで「使える」人材だった。(職場といったって、農家や自営業、その他肉体労働がもっと多かった時代だったはずである)一方で、寿命を考えれば考えるほど保守的に生きてしまう時代が現代である。大学進学率は50%を超え、育児についての気遣いもかなり求められるため、子女の教育にも随分時間を使ってしまうことになる。いまを我慢して将来に備える選択が「普通」な時代。...

殿下は特別な人間なのですよ

【眞子さま佳子さま】皇族の子女たちは「普通」に憧れを抱き続けるのだろうか
「ローマの休日」というタイトルの映画をご存知の方も多いでしょう。堅苦しい王族生活に嫌気が差した王女アンが、欧州外遊中にローマ市街へと逃亡。偶然出会った一人の男性とデートをして過ごし、その中で成長するという物語です。本作の公開は1953年ですが、王女が王族生活に嫌気がさす、なんて感覚を表現した点において時代を先取りした映画になっております。少なくとも第二次世界大戦以前の世界であったならば、アン王女も「王族生活に嫌気がさす」なんてことはなかったでしょう。一般市民のほうが貧しくて自由もなく、王侯貴族のほうが豊かで自由に振舞えた時代だったのですから。しかし、多くの一般市民が豊かさや自由を手に入れた現代においては、アン王女が王族生活に嫌気がさしてしまったように、むしろ皇族・王族が一般市民的な生活に憧れを抱く世界が訪れております。例えば、イギリス王室を離脱したハリー元王子とメーガン元妃の胸中には王室生活の息苦しさがあったことは確かでしょう。(もちろん「苦しいことなんて一切ゴメンだ、組織になんて貢献したくない。自分を満足させるためだけに生きたい」なんて我儘は大人が表明するべき感情ではありません。イギ...

古典芸能の正統後継者たち

【娯楽雑記】生配信スタイルのVtuberは落語の正統後継者であり、人気を得るのは当然だと思う
「雑談」だけで1億円?日経新聞の「雑談で1億円」という見出しは煽りも込みなのでしょうが、特に人気有名Vtuberたちが配信で行う「雑談」が辞書的な意味での単なる「雑談」でないのはVtuber視聴者であれば了解済みのことと思います。彼/彼女たちは予め話題を用意し、その話題をどう料理していくかを考え、人によってはリスナーの反応まで先読みして応答を考えているでしょう。「雑談」配信すら作りこまれたネタであり、純粋な「雑談」とは似て非なるものです。まるで雑談をするかのように、作りこまれたネタを話す。そのスタイルはまさに、落語と同じだと言えるでしょう。雑談配信に限らず、例えばゲーム配信でも同じことです。同じネタ(ゲーム等)をプレイしていても、演者によって全く違う配信になるという側面も落語に似ていますし、その日の客層や客席の反応を見て柔軟に演じ方を変えていくのも同じ。しかも、自分自身としてではなく、架空のキャラクターになりきって演じるという点も同じです。加えて、その架空のキャラクターの設定としての個性と、演者の個性が適度にミックスされて作品が完成する、という点もまさに落語と同じ。落語においても、話す...

おすすめ社会学本ランキング

【社会学】おすすめ社会学本ランキングベスト5【オールタイムベスト】
本ブログで紹介した社会学系の書籍からベスト5を選んで掲載しています。私の好みもあり、「社会経済学」的な本が中心となっております。第5位 「コラプション なぜ汚職は起こるのか」レイ・フィスマン経済学者であるフィスマン教授と政治学者であるゴールデン教授が「汚職」について共同で著した本になっております。「汚職」の発生を一種の均衡として捉え、元々「汚職」の少ない地域では「汚職」が起こりずらく、「汚職」の多い地域ではますます「汚職」蔓延るインセンティブが存在するという前提を下地に、低汚職国と高汚職国の特徴や、「汚職」の高低を左右する条件などが明らかにされていきます。経済的に豊かではない国でも低汚職国と高汚職国に別れるのだという指摘や、政治制度はあまり汚職の蔓延と相関関係がないという分析、高汚職から低汚職に移行するためにはどのような社会的条件が必要なのかといった点が興味深く、珍しい題材だけに「汚職」に関しては鉄板の一冊なのではないかと思います。「汚職」というテーマに興味がある方は是非、手に取って頂きたい書籍です。・感想記事はこちら第4位 「ブルシット・ジョブ」デヴィッド・グレーバー無意味な書類仕事...

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