児童文学

ミヒャエル・エンデ

【大人の童話】小説 「モモ」 ミヒャエル・エンデ 星2つ

1. モモ ドイツの児童文学者ミヒャエル・エンデの作品。 「果てしない物語」と共に彼の代表作として扱われることが多い著作ですが、日本では「モモ」の人気が非常に根強く、ドイツ語版の次に発行部数が多いのは日本語版だそうです。 「効率性」の名のもとに人間的な温かみのある時間を過ごすことが「悪」とされ、それでいて「効率化」を突き詰めたのに全くといっていいほど時間に余裕がない。 そんな現代社会を風刺した童話、という内容が日本人受けするのかもしれません。 全体的な感想としましては、現代社会の労働観や「時間」についての皮肉になっている個々の場面は楽しめたものの、物語の総体としてはイマイチだったという印象。 最も皮肉が効いている第6章や、近代的学校教育に対する批判精神旺盛な第13章、第16章の一部だけ読めばそれでよいと思えてしまいます。 2. あらすじ 舞台はローマのようでローマではない街。 主人公のモモは孤児で、街はずれの円形劇場跡に住んでいる。 両親はおらず、そのままでは食べる物にも困る立場のモモだけれど、モモの周囲にはいつも人...
森絵都

小説 「カラフル」 森絵都 星1つ

1.カラフル 人気の高い児童文学で、「産経児童文学出版文化賞」も受賞している本作。 著者の森絵都さんも著名な児童文学作家で、漫画化され、アニメ化予定もある「DIVE!!」や、直木賞を獲った「風に舞い上がるビニールシート」が有名です。 そうなると期待も高かったのですが、結果としては裏切られてしまいました。 2. あらすじ 理由はわからないが、「僕」は死んでしまった。そんな僕の魂がふらふらとさまよっていると、目の前にいきなり天使が現れ、こう告げる。 「あなたは大きなあやまちを犯して死んだ魂です。通常ならば輪廻転生から外されますが、抽選に当たったので現世に帰って再挑戦ができるようになりました」 そうして、「僕」は「小林真」という少年の身体にホームステイして暮らすことになった。しかし、この「小林真」の人生が一筋縄ではいかない。 父親は会社の上司が逮捕されて代わりに昇進することを喜ぶような利己主義者。母親は通っていたフラメンコ教室の教師と最近まで不倫しており、兄はいつも真に対して冷たい態度をとる。 そのうえ、学校では浮いており、美術部に所属する「超地味」な生徒とい...
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