伝奇

蓬莱トリビュート

【中華ファンタジー】漫画 「蓬莱トリビュート」 鮫島円人 星2つ

1. 蓬莱トリビュート 漫画中心の出版社、リイド社が運営するweb漫画サイト「トーチ」に連載されていた作品。 現在も続編として「蓬莱 エクステンド」が連載されているようです。 内容は中国の古典を漫画化したというもので、2~30ページかそれに満たないくらいの短編が10話収録されています。 いにしえの時代の物語らしい、独特の展開と早すぎるくらいのテンポが特徴です。 2. あらすじ ・第3話 狐の掟 墓守の男はある日、狐が犬の集団に襲われているのを発見し、狐を救助する。 その晩、男の家を訪れてきたのは美しい娘。 「今日はどうも助けて頂いて」。 男はこの娘と恋仲になるのだが......。 ・第5話 異類の娘【虎】 官僚としての赴任先に向かう申屠澄は道中、猛吹雪に襲われる。 飛び込んだ人家で申を迎えたのは半獣半人の夫婦とその美しい娘。 一晩で娘と親交を深めた申は娘を連れて行ってもよいかと夫婦に頼むのだが......。 3. 感想 ハッピーエンドから後味の悪い話、切ない話までバリエーションが豊...
赤い雪 勝又進作品集

「赤い雪 勝又進作品集」 勝又進 評価1点|旧い東北の風俗を劇画風に描いただけの作品【青年漫画】

個性的な漫画家が集ったことで一部界隈では有名な週刊漫画誌「ガロ」。 その執筆陣の一人であった、勝又進さんの作品集。 第35回(2006年度)日本漫画家協会賞大賞を受賞した「赤い雪」が表題作です。 絵柄はいわゆる「劇画」で、かつて存在した東北地方の旧い風俗がテーマとなっております。 「遠野物語」に近いコンセプトと言えるかもしれません。 もちろん、そういった旧い文化の描き方は素晴らしいのでしょうが、そういった旧い文化における人々の暮らしを描いた以上の価値があったかといえば、そうではないという結論です。 テンプレートのような「起承転結」や「劇的なクライマックス」を支持しているわけではありませんが、やはり人々の心を動かすための意図を持った物語構成がなければフィクション作品として良い評価を与えることは難しいでしょう。 あらすじ ・「桑いちご」 ドジョウ売りの男の子はある日、桑の木に登って桑いちごを盗み食いしている女の子を見つける。 女の子は名前をトミ子といい、千寿館という宿の女中なのだが、妾の子であるため差別されていた。 お互い...
天人唐草

【幻想怪奇譚】漫画「天人唐草」山岸凉子 評価:1点【漫画短編集】

「日出処の天子」等の作品がある山岸凉子さんの自選作品集。 表題作にもなっている「天人唐草」は彼女の代表作に数えられることが多いようです。 ただ、少女漫画界の古豪的な地位にある著者の作品ということでしたが、私には合いませんでした。 読解力が足りないからか、起伏のない凡庸なストーリーラインに投げっぱなしのオチが付いているだけのように感じてしまいます。 あらすじ 幼いころから厳格で旧い価値観の父に育てられてきた岡村響子。 その教育のせいもあって自分を過度に抑制するようになってしまい、学生時代、そして社会人になっても男性とうまくコミュニケーションをとることができない。 そしてついに、職場で憧れていた男性が自分とは真逆の気質をもつ女性と結婚してしまう。 そんな響子のもとに、父親が倒れたとの一報が飛び込んでくる。 慌てて父のもとへ向かう響子。 しかし、呼ばれた先で響子が目にしたのは、あの表面上は厳格だった父の意外な素顔だった......。(表題作「天人唐草」) その他4つの短編を収録。 感想 全体的に「ベタ」過...
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