スポーツ

スポンサーリンク
H2(エイチツー)

「H2(エイチツー)」あだち充 評価:4点|2人ずつのヒーローとヒロインが織り成す野球と恋愛の青春物語【野球漫画】

1990年代に「週刊少年サンデー」で連載されていた野球漫画です。 あだち充さんの作品であればアニメが人気を博した「タッチ」が有名ですが、ファンの間では本作の方が評価が高いのではないでしょうか。あだち充さんの最高傑作として挙げられることも少なくない作品かと思います。 とある偶然から強力なバッテリーを擁することになった弱小公立校が夏の甲子園決勝にまで駒を進めるまでの軌跡を描くという野球漫画としての側面と、主人公とライバルという二人のヒーロー及びその二人に想いを寄せたり寄せなかったりする二人のヒロインとの恋物語という側面があり、いずれも魅力的に描かれております。 (タイトルである「H2」は二人のヒーローと二人のヒロインという意味から取っているそうです) 敢えて多くを語らず「間」で表現するあだち充さん独特の手法が輝いている作品であり、ヒューマンドラマとして感動できる名作です。 あらすじ 舞台となるのは東京の下町にある千川高校。 野球部すら存在しないこの高校に、中学野球で地区大会二連覇を果たしたバッテリーが入学することになった。 投手の名前は国見...
宮本輝

「青が散る」宮本輝 評価:5点|テニスと恋愛、勝利と敗北、情熱と哀愁、青春の全てを表現した最高傑作【青春純文学】

1970年代から令和の現在にかけて第一線で活躍し続ける純文学作家、宮本輝さんの作品。 1970~80年代には「泥の河」で太宰治賞、「螢側」で芥川賞、「優駿」で吉川英治文学賞を獲得し、2010年代にも「骸骨ビルの庭」で司馬遼太郎賞、「流転の海」で毎日芸術賞を獲得しており、その勢いは留まるところを知りません。 その功績が認められ、2010年には紫綬褒章、2020年には旭日小綬章を授与されるなど、格の違う文化的功労者という立場を確固たるものにしています。 そんな宮本輝さんの作品の中でも、本作は無冠の作品。 松田聖子さんの「青いフォトグラフ」を主題歌にドラマ化がされており、人気作であることは間違いないのですが、宮本さんの代表作と呼ぶ人はすくないでしょう。 しかしながら、私の個人的な読書経験史上において、本作は一、二を争う名作として燦然と輝いております。 新設大学の一期生として入学した主人公を中心とした、せつなくて情熱的な青春群像劇。 「青春小説」というカテゴリにおいて、日本の小説史上1番の面白さと趣深さを持っていると言っても過言ではない作品です。 ...
茄子

「茄子」黒田硫黄 評価:2点|気だるげな雰囲気の中で描かれる奇妙な日常が不思議な感情を揺り起こす【漫画短編集】

「月刊アフタヌーン」で2000年から2002年にかけて連載されていた作品。 タイトルが「茄子」だけというなんとも不思議な漫画ですが、名は体をしっかりと表しており、野菜の「茄子」が出てくるのであればどんな物語でもよい、という制約のもとで書かれた短編集となっております。 こういった短編集を出すくらいですから、著者の黒田硫黄さんはいくつか著作がありながらもそれほどメジャーな漫画家ではありません。 それでも「セクシーボイスアンドロボ」くらいは聞き覚えのある人もいるのではないでしょうか。 第6回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門で文部科学大臣賞を受賞しており、松山ケンイチさん主演でテレビドラマ化もされています。 本作の内容に話を戻しますと、ありがちなマイナー漫画だなぁという印象。 全体的に気たるげな雰囲気が漂い、ちょっと変わった人たちがちょっと変わった行動をする様子が淡々と描かれるという作品です。 私としては可もなく不可もなくですが、漫画好きでなければつまらないと思ってしまうかもしれない、というのが全体的な感想ですね。 あらすじ 〇3人(前後...
茄子 アンダルシアの夏

アニメ映画 「茄子 アンダルシアの夏」 監督:高坂希太郎 星3つ

1. 茄子 アンダルシアの夏 自転車競技を題材にした珍しいアニメ映画で、スタジオジブリ作品のスタッフに原画や作画関連で名を連ねることが多い高坂希太郎さんが監督。近年では人気の児童小説「若おかみは小学生」の映画版でメガホンを取っています。また、以前に本ブログで紹介した「王立宇宙軍 オネアミスの翼」でも原画を務めるなど、アニメ映画界の中心的人物の一人だと言えるでしょう。本人も大の自転車好きということが本作をつくるきっかけとなったようです。 映画といっても45分という短時間の作品なのですが、人間の情熱を描いた王道の作品で、テンポも小気味よく飽きさせません。深みという点においては居並ぶ名作たちと比較すると一歩劣りますが、佳作という評価がぴったりの映画だと思います。 茄子 アンダルシアの夏 posted with カエレバ 大泉洋 (C)2003「茄子アンダルシアの夏」製作委員会 Amazon 楽天市場  
ユーリ!!! on Ice

「ユーリ!!! on Ice」山本沙代 評価:2点|リアルな試合描写が光るBL寄りのフィギュアスケートアニメ【テレビアニメ】

男子フィギュアスケートを題材にしたオリジナルアニメ。 海外の有名スケーターにも注目されておりました。 いわゆるBL的な描写はやや食傷気味でしたが、ほとんど全編をスケートの場面に費やす構成は思い切ったもので、良い効果を発揮していると感じました。 あらすじ 主人公、勝生勇利(かつき ゆうり)はフィギュアスケートの特別強化選手。 しかし、シニア5年目のシーズン、初グランプリファイナルで大敗を喫してしまう。 失意のまま実家のある長谷津に戻る勇利。 大学を卒業したこの年、現役続行か否か悩んでいた。 そんなとき、ネットにアップロードされた勇利の動画を見て、勇利に興味を抱き始めた人間がいた。 その名はヴィクトル・ニキフォロフ。世界選手権5連覇を果たし、なおもフィギュアスケートの歴史を変え続けるロシアの選手。 ひょんなことからヴィクトルが勇利のコーチになることが決まり、勇利は進退を賭けたシーズンに挑む。 そして、このヴィクトルと勇利の出会いが、勇利の運命を大きく変えていくことになる。 感想 大筋のストーリーは勇利が日本の地...
ラフ

「ラフ」あだち充 評価:2点|あだち充の定番展開が詰め込まれた、熱心なファン向け作品【水泳恋愛漫画】

「タッチ」「みゆき」等で有名なあだち充さんの作品。 高校水泳部を舞台にしていますが、ストーリー展開はいつものあだち充パターンが全開。 スポーツ万能な主人公、訳ありな関係の幼馴染、立ちはだかるライバル。 そして誰かが死ぬ(もしくは重傷)。 その意味であだち充らしさがふんだんに盛り込まれた作品なのですが、悪く言えば「あだち充止まり」の作品。 ファン層以外には受けづらいのではないでしょうか。 一般的な漫画ファンとしては+αが欲しいところでした。 あらすじ 舞台は私立栄泉高校水泳部。 競泳の大和やまと圭介けいすけと飛び込みの二ノ宮にのみや亜美あみは幼馴染だがぎくしゃくした関係。 その理由は、お互いの実家がライバルの和菓子屋であること。 しかも、先代が経営していた際に「やまと」が「にのみや」のパクリ商品で人気を得てしまったという因縁があった。 高校生活の偶然を通じて誤解が解け、惹かれあう二人。 しかし、二ノ宮に想いを寄せる人物がもう一人いた。 その名前は仲西なかにし弘樹ひろき。 自由形100mの日本記録保...
スポンサーリンク