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☆(小説)

小説 「【映】アムリタ」 野崎まど 星1つ

1. 【映】アムリタいわゆる「ライト文芸」隆盛の火付け役の一つになったメディアワークス文庫。その新人賞に当たる「メディアワークス文庫賞」の第一回受賞作です。評判が良いようなので購入してみたのですが、ううん、これはきっと評価が分かれる作品で、あまり私の好みではありませんでした。アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)posted with ヨメレバ野崎 まど アスキー・メディアワークス 2009-12-16AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo
越谷オサム

「陽だまりの彼女」越谷オサム 評価:1点|ご都合主義的な展開と不自然なヒロインが織り成す駄作【恋愛小説】

「女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1」そんなキャッチコピーのもと、一時期は書店でかなりプッシュされていた作品。売り上げはミリオンセラーにまで至り、映画も大人気とのことですが、物語の構造的にちょっとこれを楽しむのは無理があるだろうという点が多くある作品で個人的には駄作だと感じました。あらすじ主人公、奥田浩介は交通広告代理店の若手営業マン。ある日、営業先のランジェリーメーカーを訪れたとき、ある女性と再会する。その女性の名前は渡会真緒。浩介と彼女はかつて中学校の同級生であった。非常に頼りなかったかつての彼女とは打って変わって、いまやデキるキャリアウーマン街道まっしぐらの真緒に、浩介は驚きを隠せない。そんな真緒も、浩介との再開を喜んでいた。かつて中学校でいじめられていたところを浩介に救われた彼女は、浩介と過ごした日々を大切に想っていたのである。社会人として出会った二人だったが、その仲が縮まるのに時間はかからなかった。無事、幸せな結婚生活が始まったのだが、しばらくすると、彼女に体調不良が頻発するようになり、身体も痩せ細っていってしまう。病院に行っても「異常なし」と診断されるが、浩介は真緒の...
☆(小説)

小説 「いなくなれ、群青」 河野裕 星1つ

1. いなくなれ、群青新潮社の新レーベル「新潮文庫nex」の看板作品で、「階段島シリーズ」の第一巻という位置づけの本作。また、いわゆる「ライト文芸」的なレーベルだけあって、ライトノベル出身の著者が書いています。評判も芳しく、売り上げ好調のようですが、私には受け入れかねる内容でした。いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)posted with ヨメレバ河野 裕 新潮社 2014-08-28AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo
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森絵都

小説 「カラフル」 森絵都 星1つ

1.カラフル人気の高い児童文学で、「産経児童文学出版文化賞」も受賞している本作。著者の森絵都さんも著名な児童文学作家で、漫画化され、アニメ化予定もある「DIVE!!」や、直木賞を獲った「風に舞い上がるビニールシート」が有名です。そうなると期待も高かったのですが、結果としては裏切られてしまいました。2. あらすじ理由はわからないが、「僕」は死んでしまった。そんな僕の魂がふらふらとさまよっていると、目の前にいきなり天使が現れ、こう告げる。「あなたは大きなあやまちを犯して死んだ魂です。通常ならば輪廻転生から外されますが、抽選に当たったので現世に帰って再挑戦ができるようになりました」そうして、「僕」は「小林真」という少年の身体にホームステイして暮らすことになった。しかし、この「小林真」の人生が一筋縄ではいかない。父親は会社の上司が逮捕されて代わりに昇進することを喜ぶような利己主義者。母親は通っていたフラメンコ教室の教師と最近まで不倫しており、兄はいつも真に対して冷たい態度をとる。そのうえ、学校では浮いており、美術部に所属する「超地味」な生徒という有様。「僕」はこの状況に絶望しつつも、現世での修...
外交・国際関係

新書 「欧州複合危機」 遠藤乾 星2つ

1. 欧州複合危機 混迷深まるEUの情勢を歴史的に振り返りつつ、今後の展望を解説するという著作です。 著者の遠藤教授はヨーロッパ経験も長いようで、現在のヨーロッパ情勢を概説する書としてはよくまとまっていたと思うのですが、制度的な面に社会科学的手法を用いて深く切り込むことはなく、ある程度新聞を読み、通り一遍の解説を知っている人にとっては耳にタコな話が多かった印象です。 欧州複合危機 - 苦悶するEU、揺れる世界 (中公新書) posted with ヨメレバ 遠藤 乾 中央公論新社 2016-10-19 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo
☆☆☆(小説)

「O・ヘンリ短編集」O・ヘンリ 評価:3点|短編の名手が贈る風格と哀愁の作品集【海外文学】

第一巻19世紀に活躍した短編の名手、O・ヘンリの作品集。アメリカの都会に生きる人々の哀愁と情緒あふれる生活がシニカルさと人情味をもって描かれている、そんな作品たちでした。あらすじ「緑の扉」ルドルフ・スナイダーは街を歩いているとき、チラシ配りの男から「緑の扉」と書かれたチラシを受け取った。不審に思いもう一度チラシ配りの前を通ってみるが、やはり他の人とは違い、自分にだけそのチラシは配られる。周囲を見渡し、緑の扉のアパートを発見したスナイダー。彼がドアを開けると、そこには女性が倒れていて.....。「ハーグレイブズの一人二役」ワシントンのある家に間借りしているのは、南部出身の堅物、トールボット少佐。そのあまりに古風なふるまいを周囲は嗤うのだが、ただ一人、 ハーグレイブズ青年だけは彼の昔話を熱心に聞いていた。感心するトールボット少佐だったが、ある日、トールボット少佐が劇を見に行くと、そこにはおもしろおかしく少佐の真似をする役者ハーグレイブズがいて......。以上2編を含む16編を収録。感想どの話もウィットが効いていて非常に面白いです。人間のちょっと間の抜けたところや勘違い、思わぬ行き違いなど...
カードキャプターさくら

【萌え漫画の古典】漫画 「カードキャプターさくら」 CLAMP 星2つ

1.カードキャプターさくら「なかよし」に連載されていた漫画ですが、タイトルを聞けば98年から2000年までNHK教育で放送されていたアニメの方を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。「魔法騎士レイアース」や「xxxHOLiC」などの人気作を持つ漫画家集団CLAMPの代表作の一つで、原作・アニメ完結後も根強いファンを持つ作品です。原作20周年記念として今年から新連載を「なかよし」誌上で開始していることもあり、読んでみようと思い立ったのですが、色々な意味で「なるほど」と思わされる作品でした。2. あらすじ主人公、木之本さくらは友枝小学校に通う小学四年生。ある日、研究者である父の書庫から奇妙な本を発見する。さくらがその本に触れると、封印されていた魔物、ケルベロスが姿を現した。しかし、その本は魔術師クロウ・リードが作った魔法のカード、クロウカードが封印されていた本でもあり、さくらが触れたことによってカードは町じゅう散ってしまう。カードを回収しなければ「災い」が起こる。その災いを回避するため、さくらは「カードキャプター」として、クロウカードが起こす様々な事件を解決していく......。3. ...
逢沢りく

漫画 「逢沢りく」 ほしよりこ 星3つ

1. 逢沢りく第19回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した本作。「きょうの猫村さん」で有名なほしよりこさん作の長編漫画です。ストーリーといい絵柄といいかなり珍しいタイプの漫画でしたが、漫画という表現方法の新境地を開拓する作品だったと思います。逢沢りく 上 (文春文庫 ほ 22-1)posted with ヨメレバほし よりこ 文藝春秋 2016-09-02AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo
☆☆☆(小説)

小説 「六番目の小夜子」 恩田陸 星3つ

1. 六番目の小夜子第3回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、恩田陸さんのデビュー作となった本作。学園小説の名手である恩田陸さんの原点というべき作品です。「明るくハッピーな話」「後味の悪い背徳的な話」「悲しく切ない話」。近年の小説はそういった小説そのものの「キャラ付け」が求められています。しかし、そのどれにも属さず、しかし、心に訴えかけるものがある。小説の「テンプレ化」が進む時代の直前に書かれた名作です。六番目の小夜子 (新潮文庫)posted with ヨメレバ恩田 陸 新潮社 2001-01-30AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo
☆☆(小説)

小説 「ネバーランド」 恩田陸 星2つ

1. ネバーランド「夜のピクニック」で第2回本屋大賞を受賞し、それ以外にも数々の名作がある恩田陸さんの作品。「夜のピクニック」同様、高校生の濃密な青春を描いた本作ですが、独特の暗さと明るさが共存した作風を楽しむことはできました。ただ、やや現実感を無視した、かつテンプレートな設定が食傷気味ではあります。ネバーランド (集英社文庫)posted with ヨメレバ恩田 陸 集英社 2003-05-20AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo
☆☆(小説)

小説 「光の帝国 常野物語」 恩田陸 星2つ

1. 光の帝国 常野物語多くの人気作を世に送り出してきた恩田陸さん。彼女の初期の作品で、伝承のような雰囲気を持つ落ち着いたファンタジーです。ややホラー気味の不思議な話を独特の語りで書くという恩田さんの十八番。それを体現した作品ではあり、一つ一つの発想は面白いと思うのですが、やや散漫な印象も受けた作品であります。光の帝国―常野物語 (集英社文庫)posted with ヨメレバ恩田 陸 集英社 2000-09-01AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo
☆☆☆(小説)

小説 「夏と花火と私の死体」 乙一 星3つ

1. 夏と花火と私の死体山白朝子、中田永一名義でも有名な乙一さんのデビュー作。16歳でこのストーリーを書ききるのはまさに衝撃だといえるでしょう。稚拙なところも多いように感じられましたが、才気溢れる作品です。夏と花火と私の死体 (集英社文庫)posted with ヨメレバ乙一 集英社 2000-05-01AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo
乙一

【暗いところで待ち合わせ】視覚障がい者の住む家に身を潜めた殺人容疑者の運命やいかに 評価:4点【乙一】

人気作家、乙一さんの文庫書き下ろし作品です。類を見ない斬新な設定と普遍的で温かな感情を共存させたこの作品。私としては乙一さんの最高傑作だと思っています。あらすじ視力を失い、保険金で日々を静かに暮らすミチル。そんなミチルは、最近、自宅で奇妙な感覚に襲われていた。擦れるような小さな音が頻繁に聞こえ、誰もいないはずの空間から空気の揺らぎを感じる。一方、とある殺人事件の犯人として追われていたアキヒロは、ミチルの家に逃げ込み、部屋の一角を居場所としていた。偶然が起こした不思議な同居。それぞれが異なる理由で怯える両者だったが、やがてその関係にも変化が訪れる。死んだように暮らしているミチルと、孤独に生きてきたアキヒロ。二人の運命やいかに......。 感想素晴らしい作品、傑作です。人との関りが苦手、という二人が出会う物語なのですが、まず、その「孤独」描写が秀逸。ただ単に「暗いと呼ばれていた」「人を避けがちだった」と描写するだけでなく、馬鹿にされたときの心理や、悔しくやり切れず、怒りを感じながらも何もできない感情。他人に「怯える」とはどういう状態かということが緻密に描かれており、物語に切迫感と現実感を...
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