風子のいる店

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「風子のいる店」岩明均 評価:2点|吃音の少女が働く喫茶店には珍客が多く訪れる【青春漫画】

「寄生獣」や「ヒストリエ」で有名な漫画家、岩明均さんが著した青春漫画です。岩明均さんの作品としては歴史漫画だった「雪の峠・剣の舞」に続いてのレビューとなりますが、やはり歴史漫画に比べると青春漫画はやや苦手としているのかなという印象を受けました。全4巻の中でこれといったエピソードやキャラクターを排出できず、小粒な作品として纏まってしまっております。吃音で悩む内気な女子高生が喫茶店でアルバイトを始める、という掴みそのものは悪くないのですが、吃音設定も喫茶店設定も活かしきれておらず、学校での事件に焦点を当てたエピソードもありきたりな話ばかりで、もっと構成や登場人物を練ってから連載を初めてもよかったのでは、と感じてしまう作品でした。あらすじ有沢ありさわ風子ふうこは吃音に悩んでいる女子高生。学校でも吃音を馬鹿にされ、逃げ込むようにして選んだアルバイト先は「ロドス」という喫茶店。しかし、アルバイトを始めたからといって吃音がすぐに治るわけもなく、鈍くさい性格と相まって「ロドス」でも失敗ばかり。そんな風子も、「ロドス」を訪れる奇妙な客たちが引き起こす騒動に巻き込まれながら少しずつ精神的に成長していく。...
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