からかい上手の高木さん

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からかい上手の高木さん

「劇場版 からかい上手の高木さん」赤城博昭 評価:2点|日常系ラブコメの新機軸を打ち出した原作の雰囲気をそのままに表現した小さな感動作【アニメ映画】

2013年から小学館の月刊誌(ゲッサンmini→ゲッサン)に連載されているラブコメ漫画「からかい上手の高木さん」をアニメ映画化した作品。テレビシリーズもしくは原作漫画を鑑賞していることが前提の劇場版となっております。原作は所謂「日常系」のラブコメなのですが、ギャグを中心としたコメディ路線でもなければ、ハーレム的な路線でもなく、主人公が何らかの努力で意中の女の子を「落とす」という昭和・平成古典路線でもない、という点がまず原作の特徴だと言えるでしょう。それでは一体、原作は何をする漫画なのでしょうか。既読者には分かりきったことでしょうが、高木さんという中学生女子が西片という同級生男子に悪戯を仕掛け、西片が動揺するのを楽しむという過程を、西片目線で楽しむという漫画です。突き放した見方をすれば、自分が特に何もしなくても同級生女子が自分のことを好きになってくれて、その女子が好意の照れ隠しとして悪戯を仕掛けてくれるという、圧倒的な精神優位の状態で敢えて弄ばれるのを楽しむ作品となっております。(読者側からすれば高木さんが西片を好きなのは明白だが、超純粋中学生男子という設定の西片はそれに気づいていない。...
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