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政治制度・統治機構

新書 「世論」 W・リップマン 星2つ 下巻

1. 世論(下巻) アメリカの伝説的ジャーナリスト、ウォルター・リップマンがマスメディア時代の「世論」について記した評論エッセイ。上巻に続いて下巻の紹介です。上巻の記事はこちら。 2. 目次 第5部 共通意志の形成第6部 民主主義のイメージ第7部 新聞第8部 情報の組織化 3. 感想 下巻でリップマンが強調するのは、人々が関心を寄せ、物事を具体的に理解できる範囲の小ささと民主制の理想とのギャップです。 上巻の記事でも述べた通り、人々の思考能力は身近な問題でしかそれを完全に発揮することはできません。村人全員が村のことをよく知っているような状態では確かに、村人たちは村のことについて具体的に考え、物事を決めることができるかもしれません。そして、それこそが当初、民主制の理想を思い描いた人々の頭にあった政治の姿だとリップマンは述べます。 しかし、国全体のレベル、あるいは外交を含めた世界全体のレベルとなると、マスメディアからもたらされる断片的な情報に自らの経験から成るステレオタイプを重ね合わせ、偏った想像力から状況を理解することしかで...
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