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漫画 「高校球児 ザワさん」 三島衛理子 星3つ

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高校球児 ザワさん
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1. 高校球児 ザワさん

強豪野球部唯一の女子部員を主人公に、野球部の「日常」に焦点を当てた異色の野球漫画です。

「野球部」という特殊な文化圏で起こる、ちょっと笑えるエピソードや、女子部員がいるからこその珍事を描いた話。青春の少し後ろ暗い出来事など、現実の高校生が強く意識された作品になっています。

派手ではないのですが、思わず「次のエピソードも」と手が動いてしまう漫画です。

2. あらすじ

舞台は西東京にある私立高校、日践学園。

強豪として知られる野球部には多くの部員が所属しているが、その中でも異色なのが、唯一の女子部員である都沢理沙。

厳しい練習。個性的な仲間。友情と亀裂。野球部員たちの、暑苦しくて、愉快で、少しだけ切ない日常を描く野球漫画。

 3. 感想

日常を超短編で描いていく方式で、試合のシーン等もほとんどありません。スポーツ漫画・ストーリー漫画ではなく、あくまで日常系の漫画だというのが本作の特徴です。

まず本作の魅力は、その登場人物にあります。

天然で意地っ張りだが、考えるときは考える都澤理沙。理沙の兄であり日践学園のエース。昆虫オタクで変わり者の都澤耕治。プライドが高くてちょっと危ないところがある花村晃仁。素直だがへらへらしがちな守口健太郎。真面目な妄想屋、楠本玄。

日常系の漫画といいますと、ぶっとんだ非現実的キャラクターがトラブルメーカーとなって話を引っ張るか、もしくは、本当に山なし谷なしでダラダラ感を楽しむ漫画に分けられると思います。

しかし、本作はその間で絶妙なバランスをとっており、いかにも「いそう」な高校生たちが、いかにも「ありそう」なことをしているのに、なぜか少しだけどきりとさせられます。

熱情と倦怠の狭間にある人間臭い感情が読者の心を惹く、そんな作品なのです。

もう一つ、本作の魅力となっているのは「野球部文化」でしょう。

厳しい練習。特徴的な掛け声。タートルネックのアンダーシャツ。むせかえるようなロッカーと、ひしめく坊主頭。

「たしかに、現実の野球部ってこんな感じだ」と、野球部員を見たことがある人すべてが思うような忠実かつ面白い描写で物語に引き込んでいきます。

個性的な登場人物と野球部文化。この二つの魅力が織りなす、微笑ましくてちょっと切ないエピソードたち。

ややマイナーですが、ぜひ、お勧めしたい漫画です。

☆☆☆(漫画)高校球児ザワさん
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明日も物語に魅せられて

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