スポンサーリンク

【政治学】おすすめ政治学本(政治過程論)ランキングベスト3【オールタイムベスト】

スポンサーリンク
政治学
スポンサーリンク
スポンサーリンク

第1位 「分裂と統合の日本政治」砂原庸介

3年ほど続いた民主党政権期を除き、日本の政治は所謂「自民一強」体制が常態化しております。

中選挙区制と決別し、二大政党制を志向した小選挙区比例代表並立制になってからもこのような状態が続き、最近では社会党が第二党だった時代よりも更に「野党分立」度合いが強くなっていることに意外だという感情を抱いている方も少なくないかもしれません。

本書のテーマはまさにその点であり、なぜ政党がバラバラに「分裂」してしまったり、あるいは、様々な意見や立場を持つ議員が存在する中でも「統合」できていたりするのか、つまり、現代日本の政治体制における、政党に対する求心力と遠心力が分析された学術書になっております。

本書では特に、地方選挙に残存する中選挙区制の存在と、想像以上に強力な権限と「格」を持つ知事や市長という地位の存在を軸に、とりわけ野党勢力に対してかかってしまう遠心力の説明に重点がおかれています。

「左翼はいつも内部分裂する」のようなイデオロギー的な説明に満足できない人にとって、日本政治の現状(の中でも特に野党の分裂)について正統派政治学の観点をもたらしてくれる素晴らしい教養書です。

・感想記事はこちら

教養書特集教養書
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
河瀬みどりをフォローする
スポンサーリンク
明日も物語に魅せられて

コメント