スポンサーリンク

【メディア論】おすすめメディア論雑記3選【雑記まとめ】

スポンサーリンク
メディア
スポンサーリンク
スポンサーリンク

商業主義と価値観社会

差別をテーマにしたNIKEのCMがなぜ放映されたのかを考える【メディア論】
NIKEといえばスポーツ関連製品やスニーカーで有名なグローバル企業ですが、2020年の11月末、NIKEが製作した自社製品のコマーシャル映像がSNSで話題となりました。YouTubeでも公開されておりますので、リンクを貼っておきます。ご覧の通り、CMのテーマは「差別(に立ち向かって自分らしく生きる)」であり、在日韓国・朝鮮人や黒人、あるいは女性全体に対する、とりわけ日本における差別が少女たちの視点を通じて表現されています。「差別」は様々な意味で世論を二分する繊細なテーマであり、SNS上でも「マイノリティに対する差別を告発し、それに立ち向かう勇気を貰える良いCMだ」のような書き込みもあれば「まるで日本に不合理な差別があるかのような表現であり、NIKEは嘘を放映している」「(マイノリティを過度に優遇する)逆差別のほうが酷いのに」のような書き込みもあり、論争の種になっておりました。本稿では、このCMが日本における差別の実態を反映しているか否か、あるいは、このCMが道徳的・倫理的に正しいか否には立ち入りません。その代わり、なぜ、いまこのタイミングで、どのようなプロセスを経てこのCMが放映される...

テレビもニコニコ動画も敗北した

【メディア論】なぜYouTubeだけがテレビを突き放すことができたのかを考える
一年ほど前のことになりますが、電通が発表した「日本の広告費」という資料によりますと、2019年にはついに「インターネット広告費」が「テレビメディア広告費」を超えたそうです。「インターネット広告費」が凄まじい勢いで伸びているのに対し「テレビメディア広告費」は伸び率さえマイナスですから、この差はもっと拡大していくでしょう。目下、劣勢に立たされている「テレビ」という媒体。その影響力の低下はSNS等でも盛んに言及されており、特にYouTubeとの対比で語られることが多いように思われます。そこで今回は、なぜYouTubeのような媒体がテレビを突き放しつつあるのかということを「広告」という側面から検討していきたいと思います。そもそもテレビの強みとは何だったのかテレビ番組はとても面白くて、学校や職場で話題になることが当たり前のコンテンツである。インターネットが広く普及する以前の状況を知っている方々ならば、かつて存在したこの感覚をよく理解して頂けると思います。それでは、なぜテレビは面白かったのでしょうか(あるいは、なぜ、いまでもある程度面白いのでしょうか)。番組のテーマや企画自体が面白い、という側面も...

公共放送の将来

【メディア論】NHKが生き残るには、今後どのような番組を製作するべきなのか
より「公共」な存在であるべき「NHKから国民を守る党」の台頭や武田総務大臣のNHKに対する厳しい姿勢など、昨今、公共放送として長くメディア界に君臨してきたNHKに対して逆風が吹いております。個人的には、一部の重厚なドキュメンタリーであったり、社会問題を取り上げる特集などは、他のメディア媒体がなかなか実行することはできないながらも世の中全体にとって重要なことであり、このような番組に対して国民全体で料金を支払えというのは分からなくもありません。しかし、一部のバラエティ番組や歌番組、スポーツ中継など、明らかに「公共」の問題について焦点を当てていない番組も多く見られ、近年、その割合は増加しているように感じます。加えて、ニュース番組の中でもそういった「軽い」話題の放送時間が増加傾向にあるようです。NHKの「バラエティ重視」「バラエティ化」についてはメディアでもその傾向が言及されています。百歩譲って、過去の時代には、民放の放送が少ない地域に歌番組やスポーツ中継を届けることにも一定の公共性があったのかもしれません。しかし、時代は変わりました。NHKにお金を支払う代わりに、インターネット回線やケーブル...

おすすめ社会学本ランキング

【社会学】おすすめ社会学本ランキングベスト5【オールタイムベスト】
本ブログで紹介した社会学系の書籍からベスト5を選んで掲載しています。私の好みもあり、「社会経済学」的な本が中心となっております。第5位 「コラプション なぜ汚職は起こるのか」レイ・フィスマン経済学者であるフィスマン教授と政治学者であるゴールデン教授が「汚職」について共同で著した本になっております。「汚職」の発生を一種の均衡として捉え、元々「汚職」の少ない地域では「汚職」が起こりずらく、「汚職」の多い地域ではますます「汚職」蔓延るインセンティブが存在するという前提を下地に、低汚職国と高汚職国の特徴や、「汚職」の高低を左右する条件などが明らかにされていきます。経済的に豊かではない国でも低汚職国と高汚職国に別れるのだという指摘や、政治制度はあまり汚職の蔓延と相関関係がないという分析、高汚職から低汚職に移行するためにはどのような社会的条件が必要なのかといった点が興味深く、珍しい題材だけに「汚職」に関しては鉄板の一冊なのではないかと思います。「汚職」というテーマに興味がある方は是非、手に取って頂きたい書籍です。・感想記事はこちら第4位 「ブルシット・ジョブ」デヴィッド・グレーバー無意味な書類仕事...

当ブログを訪問頂きありがとうございます

応援クリックお願いします!

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

コメント