「死ぬ瞬間の5つの後悔」ブロニー・ウェア 評価:3点|「もっとお金を儲ければよかった」という人はいない【生き方】
介護人として数多くの人物を看取ってきた著者がそれぞれの人物の最期に焦点を当て、彼ら/彼女らが死の直前にどのようなことを後悔していたのかを綴った著作になります。元々出版を予定していた本ではなく、著者のブログが世界的に読まれるようになり、その結果として出版に至ったという「草の根」の支持から生まれた本です。この手の本によくある、文字がやたらに大きくて行と行のあいだも極端に広く、見開き2ページごとにサブタイトルが一つという形式の本かなという先入観をもって購入したのですが、意外なことに、字がびっしりと詰まった読み応えのある本でした。著者に介護を受けた人々が、人生の最終盤に何を想い、著者とともにどのような行動を起こしたのか。人生でやりすぎてしまうこと、人生でやり残してしまうことの典型が淡々と語られる著作であり、ノンフィクション作品としての切ない魅力と、残りの人生をどう生きるかについて考えさせられる洞察を持った作品になっております。目次後悔一 自分に正直な人生を生きればよかった後悔二 働きすぎなければよかった後悔三 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった後悔四 友人と連絡を取り続ければよかった後悔...
2021.12.04
生き方・自己啓発☆☆☆(教養書)作品の感想