青春

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きみの声をとどけたい

アニメ映画 「きみの声をとどけたい」 監督:伊藤尚住 星1つ

1. きみの声をとどけたい「キミコエ・オーディション」という新人声優発掘企画から生まれた映画。メインキャラクター7人のうち6人をオーディションに合格した新人声優が務めます。「湘南でミニFMラジオ」というテーマや絵柄からして、食傷萌えアニメではなく正統派のストーリーアニメかと期待したのですが、なんというかその中間の、どっちつかずで魅力に乏しい作品でした。きみの声をとどけたい 通常版 posted with カエレバ片平美那 KADOKAWA / 角川書店 2018-05-25Amazon楽天市場
櫻の園

漫画 「櫻の園」 吉田秋生 星2つ

1.櫻の園「カリフォルニア物語」や「BANANA FISH」、最近だと「海街diary」で有名な吉田秋生さんの1巻完結オムニバス漫画。以前に紹介した映画「櫻の園」の原作でもあります。表現方法や空気感は良いものがありますが、80年代の価値観を基軸に思春期の女性の葛藤を描く、というベタな内容に終始してしまっているのが辛いところです。櫻の園 白泉社文庫posted with ヨメレバ吉田 秋生 白泉社 1994-12-01AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo
アルモニ

アニメ 「アルモニ」 監督:吉浦康裕 星4つ

1. アルモニ文化庁の事業である「若手アニメーター育成プロジェクト」の一環として開催された、「アニメミライ2014」で公開された30分弱のアニメーション作品。現在はスタジオ・リッカの代表を務めていて、当時は「イヴの時間」などの作品により新進気鋭の若手アニメーターとして注目を集めていた吉浦康裕さんが監督です。30分弱という短い時間の中に巧妙な起承転結とアニメーションによる不思議な世界観を詰め込まれており、隠れた名作という言葉がぴったり当てはまる作品でした。2. あらすじ本城彰男(ほんじょう あきお)は高校二年生。普段はクラスメイトである吉田や渡辺とアニメやラノベについて語り合って過ごしている。そんな彰男とは別世界にいるのが、クラスメイトの真境名樹里(まきな じゅり)。マユミやリョーコ、後藤とともにクラスの最上位に君臨する存在だ。そんなある日、授業中に真境名の携帯電話の着信音が鳴ってしまい、真境名は携帯電話を教師に取り上げられてしまう。そして、聞いただけで曲の音をすぐに覚えられるという特技を持つ彰男はその着信音を暗記し、気まぐれに学校で演奏してしまう。しかし、その演奏を聞いた真境名の反応は...
武田綾乃

【吹奏楽スポ根】小説 「響け! ユーフォニアム」 武田綾乃 星1つ

第1巻の感想1. 響け! ユーフォニアム京都アニメーション制作のアニメ「響け! ユーフォニアム」の原作小説です。著者は刊行当時現役大学生だった武田綾乃さん。吹奏楽経験者だからこそという表現や瑞々しい感性という点では良い面も見られたのですが、ストーリーや文章力といった作品の幹となる部分がイマイチという印象でした。アニメ版は非常に良かったために意外な残念さを感じてしまいます。2. あらすじ主人公は高校一年生の黄前久美子(おうまえ くみこ)。京都府立北宇治高校に進学した久美子は中学校に引き続き吹奏楽部に入部するか迷っていたが、同じクラスになった友人たちの勧めもあり、流されるままに入部する。そんな久美子を待っていたのは、新しく顧問になった滝昇(たき のぼる)による厳しい練習。元々はぬるま湯だった北宇治高校吹奏楽部。当初は部員たちも彼に反発するが、上手くなっていく楽しさに気づき、吹奏楽部はコンクールに向け奮い立っていく。そんな中、花形であるトランペットのソロパート決めで波乱が起こる。部内オーディションの結果、三年生の中世古香織(なかせこ かおり)ではなく、一年生の高坂麗奈(こうさか れいな)がソ...
山田詠美

小説 「ぼくは勉強ができない」 山田詠美 星2つ 

1. ぼくは勉強ができない「新潮文庫の100冊」の常連であることからも知っている人が多いのではないでしょうか。文藝賞でのデビュー以来、直木賞、谷崎潤一郎賞、川端康成賞などを受賞し、純文学とエンターテイメントの両方で活躍する作家、 山田詠美さんの作品です。コミカルな語り口と勉強一辺倒に対する爽やかな反論が面白い一方で、勉強のやり過ぎは悪、恋することこそ善といった二項対立で物事を語ることができた時代に取り残されてしまった作品でもあるように思いました。ぼくは勉強ができない (新潮文庫)posted with ヨメレバ山田 詠美 新潮社 1996-03-01AmazonKindle楽天ブックス
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