【海外純文学】おすすめ海外純文学小説ランキングベスト7【オールタイムベスト】
小説 「親友」 川端康成 星1つ
1. 親友 言わずと知れたノーベル賞作家、川端康成の少女小説です。「女学生の友」に載せられていただけあり、児童小説の趣が濃くなっております。 本当に良い児童小説は大人にも深い感銘を与えるものですが、残念ながら、本書からそのような薫風を感じることはできませんでした。 親友 (小学館文庫) posted with ヨメレバ 川端 康成 小学館 2017-08-08 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo
教養書 「教育行政と学校経営」 小川正人・勝野正章 星4つ
1. 教育行政と学校経営 放送大学の教科書ですが、一般的な解説書としても名著です。 戦後日本の教育に関わる問題につき、簡潔で要点を落とさず記されており、教育政策入門のために網羅的知識を身に着けるにはうってつけでしょう。 教育行政と学校経営 (放送大学大学院教材) posted with ヨメレバ 小川 正人,勝野 正章 放送大学教育振興会 2016-03-01 Amazon Kindle 楽天ブックス
小説 「煌夜祭」 多崎礼 星2つ
1. 煌夜祭中央公論新社主催のライトノベル新人賞、C★NOVELS大賞の第2回受賞作です。当時は異色のライトノベルとしてその界隈を中心に話題となりました。全体的に「惜しい」という印象で、構築したい世界観や伝えたい「切なさ」は分かるのですが、散見される陳腐な表現や展開がそれを妨げてしまっています。煌夜祭 (中公文庫)posted with ヨメレバ多崎 礼 中央公論新社 2013-05-23AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo
小説 「破戒」 島崎藤村 星2つ
1. 破戒明治時代の作家、島崎藤村の小説です。部落差別問題をテーマとした、その時代にあっては斬新な作品でした。しかし、いま読み返すと、物語そのものはそれほど面白いわけではないと思ってしまいます。歴史的記念碑であることは間違いないのでしょうが、傑作とは言い難いでしょう。破戒 (新潮文庫)posted with ヨメレバ島崎 藤村 新潮社 2005-07AmazonKindle楽天ブックス
映画 「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」 監督:岩井俊二 星1つ
1. 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?以前に記事を書いたアニメーション映画の原作です。岩井俊二監督の名声を一気に押し上げた作品で、現在でも映画ファンには人気があるようです。綺麗な映画ではあるのですが、ストーリーがあやふやで、玄人向けすぎる作品という印象でした。打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? posted with カエレバREMEDIOS ビデオメーカー 1999-08-07Amazon楽天市場
アニメ 「コードギアス 反逆のルルーシュ」 監督:谷口悟朗 星2つ
1.コードギアス 反逆のルルーシュ2006年から放送されていたサンライズ制作のアニメ。その人気ゆえ、2017年から2018年にかけては総集編映画も上映されることになっています。真に迫る名作には程遠いですが、エンターテイメントとして、「人気の出る要素を人気の出るように組み合わせる」ことに成功したアニメだといえます。2. あらすじ神聖ブリタニア帝国に支配されている、日本列島が舞台。日本は神聖ブリタニア帝国の植民地「エリア11」となっており、旧日本人は「イレブン」と呼ばれ蔑まれていた。そんなある日、日本に住むブリタニア人高校生であるルルーシュ・ランペルージは緑色の髪を持った少女と出会う。彼女はC.C.と名乗った。そして、その少女はルルーシュに「絶対遵守」の力を授ける。それは、目を合わせた相手を完全に服従させる能力。実はブリタニアの皇族であり、わけあってブリタニアを憎んでいたルルーシュ。彼はこの力を使い、ブリタニアへの反逆を開始するのだった。3. 感想実は皇族、女性にモテる、頭が切れる戦略家、心くすぐられるアクション、キザな台詞。主人公の設定はまさに男性が自己投影したくなるように作られており、...
アニメ映画 「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」 監督:押井守 星3つ
1. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーアニメ界・SF界では知る人ぞ知る名作。このように申し上げるとその界隈には怒られそうですが、世間的認知度はそんなものでしょう。内容としても、まさに先駆的・実験的というべき作品で、面白いかどうかはともかく、「ここから始まったんだ......」という気持ちにさせられる映画でした。うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーposted with カエレバ平野文 (C)1984東宝(C)高橋留美子/小学館 2015-07-01Amazon楽天市場
漫画 「タッチ」 あだち充 星2つ
1. タッチどんな世代も一度は耳にしたことのあるタイトルなのではないでしょうか。特徴的な主題歌と「南を甲子園に連れてって」などの印象深い台詞で有名な作品です。往年の名作ということで期待して読んだのですが、あまり楽しめませんでした。恋愛を絡めた切なさ重視のスポーツもの、というジャンルは当時斬新だったのでしょうが、ストーリーもキャラクターもいまいちです。タッチ (1) (小学館文庫)posted with ヨメレバあだち 充 小学館 1999-04-01AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo
教養書 「都市農地はこう変わる」 倉橋隆行 星2つ
1. 都市農地はこう変わるもともと住宅・土地問題に関心があるのですが、その界隈で「生産緑地」問題が浮上し始めてきたことから手に取った本です。「生産緑地」で適当に検索して購入したのであまり期待はしていなかったのですが、まぁ、そのたいしたことない期待の程度だったという感想。著者が不動産コンサルということもあり、学術的で客観的な分析と言いうよりは、土地保有者向けの土地活用術の本という雰囲気が濃いものでした。都市農地はこう変わるposted with ヨメレバ倉橋 隆行,林 愛州 プラチナ出版 2017-09-07AmazonKindle楽天ブックス
新書 「入門 公共政策学」 秋吉貴雄 星3つ
1. 入門 公共政策学「政治学」や「行政学」とは似て非なる学問領域、「公共政策学」への入門書。学際的であり、問題解決を目的であることを強調しつつ、様々な事例を通じて公共政策学の片鱗に触れることができます。一つ一つの事例は面白いものもあるのですが、やや体系に欠けるところがあり学問分野への「入門」のわりにそれなりのリテラシーが要求されるものになっていました。入門 公共政策学 - 社会問題を解決する「新しい知」 (中公新書)posted with ヨメレバ秋吉 貴雄 中央公論新社 2017-06-20AmazonKindle楽天ブックス
「ユーリ!!! on Ice」山本沙代 評価:2点|リアルな試合描写が光るBL寄りのフィギュアスケートアニメ【テレビアニメ】
男子フィギュアスケートを題材にしたオリジナルアニメ。海外の有名スケーターにも注目されておりました。いわゆるBL的な描写はやや食傷気味でしたが、ほとんど全編をスケートの場面に費やす構成は思い切ったもので、良い効果を発揮していると感じました。あらすじ主人公、勝生勇利(かつき ゆうり)はフィギュアスケートの特別強化選手。しかし、シニア5年目のシーズン、初グランプリファイナルで大敗を喫してしまう。失意のまま実家のある長谷津に戻る勇利。大学を卒業したこの年、現役続行か否か悩んでいた。そんなとき、ネットにアップロードされた勇利の動画を見て、勇利に興味を抱き始めた人間がいた。その名はヴィクトル・ニキフォロフ。世界選手権5連覇を果たし、なおもフィギュアスケートの歴史を変え続けるロシアの選手。ひょんなことからヴィクトルが勇利のコーチになることが決まり、勇利は進退を賭けたシーズンに挑む。そして、このヴィクトルと勇利の出会いが、勇利の運命を大きく変えていくことになる。感想大筋のストーリーは勇利が日本の地方大会からグランプリファイナルまでを勝ち進んでいくだけで、大きな捻りがあったりするわけではありません。心理...
「オーダーメイド殺人クラブ」辻村深月 評価:2点|女子中学生が抱く思春期ならではの葛藤と奇妙な「殺人」依頼【青春小説】
メフィスト賞からデビューし、吉川英治文学新人賞、直木賞と、エンタメ作家成功の王道を驀進する辻村深月さんの作品。集英社のナツイチ(夏の百冊)にも選ばれている、定評のある小説です。ただ、タイトルのインパクトから想像していたよりも地味な話でありまして、中学生のありがちな葛藤や悩みの話に過ぎなかったのではないか、というのが正直な感想です。あらすじ主人公、小林アンは中学二年生。母親譲りの恵まれた容貌の助けもありクラスの中心的グループに所属しているが、実は猟奇的な事柄に興味があり、町の本屋にある怪我をした人形の写真集「臨床少女」が彼女の愛読書。恋愛がらみの人間関係で急に態度が変わる友人たちや、甘ったるくて何も考えていない母親との生活にうんざりしていたアン。ある日、河原で地味なクラスメイトの徳川勝利がビニール袋を蹴っている姿を目撃する。彼が去ったことを見届けた後、ビニール袋を掴むアン。その中身は「肉」のようなものだった。自分と同じ嗜好を持つ徳川に惹かれ、アンは彼に接近する。そして、アンは徳川にアン自身の殺害を依頼するのだった......。 感想物語の筋は大きく二つあり、アンが友人である芹香や倖との関...
「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」 新房昭之 評価:1点|青春恋愛SF要素をそれっぽく詰め合わせただけの意味不明作品【アニメ映画】
1993年に岩井俊二監督が手掛けた同名テレビドラマを原作としたアニメ映画。広瀬すず、菅田将暉、松たか子と、有名女優・俳優が声優として起用されています。宣伝を含め、出版社やテレビ局が本腰を入れて予算を投入したのは分かるのですが、結果的に意味不明という評価を受けても仕方がない作品になってしまったと思います。あらすじとある海辺の町に暮らす中学一年生、島田典道(しまだ のりみち)。夏休みの登校日、クラスメイトの男子達は「花火は横から見たら丸いのか、平べったいのか」という話題で盛り上がっていた。そう、この日はお祭りで打ち上げ花火が上がる日でもあった。そんな中、典道はクラスメイトの女子である及川なずな(おいかわ なずな)から「かけおち」に誘われる。しかし、これは典道が導いた結果だった。当初、なずなは典道の友人である安曇祐介(あずみ ゆうすけ)を誘っていたのだが、典道は手に入れた「もしも」の力で運命を変えたのである。母親の再婚に伴う引っ越しに抵抗したいなずな。典道となずなは逃避行のなかで何度も両親や友人に捕まってしまうが、そのたびに「もしも」を使ってやり直す。そして、やり直すたびに歪になり、現実感を...