小説作家名「ら」行

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ロバート・A・ハインライン

「夏への扉」ロバート・A・ハインライン 評価:2点|夢と恋に破れた青年の鮮やかな復讐が見どころのタイムトラベル冒険小説【古典SF小説】

1957年に出版されたタイムトラベル小説の古典的名作で、SF作家であるロバート・A・ハインラインの代表作としても知られています。大昔に出版された小説ながら特に日本での人気は根強く、新装版がたびたび出版されるほどのロングセラー。2021年にも山崎賢人さん主演で映画化され、公開に合わせて新装版が発売されました。読後の感想としては、王道の物語を纏める手堅い構成には見るべきところがあるものの、肝心の「面白さ」にはやや欠ける作品という印象です。あらすじ1970年のロサンゼルスで青年ダンは絶望の淵にいた。友人であるマイルズと立ち上げた会社の業績は絶好調。しかし、マイルズと自分の秘書であるベルの奸計により、ダンは会社を追い出されてしまったのである。絶望のあまり、開発されたばかりの新技術「冷凍睡眠」を利用して長い眠りにつき、遥か未来で目覚めることにより人生をやり直そうと一度は決断するダンだったが、直前に思い直し、マイルズとベルへの復讐を実行に移す。しかし、復讐は失敗。そして、ダンは自分の意思によってではなく、マイルズとベルの計略によって強制的に冷凍睡眠をさせられることになる。ダンが目覚めたのはちょうど...
ルイス・キャロル

小説 「鏡の国のアリス」 ルイス・キャロル 星2つ

1. 鏡の国のアリス「不思議の国のアリス」に並ぶルイス・キャロルの代表作。「不思議の国のアリス」については以前に記事を書きましたが、その続編たる本作も面白おかしいナンセンスジョークに満ちています。感想としてはほとんど「不思議の国のアリス」と同じなのですが、社会風刺が多かった印象の前作と比べ、こちらは純粋なジョークに特化している印象です。アリスと登場人物たちとの滑稽なやりとりはそれそのものの面白さもさることながら、数々の作品の「引用元」になっていることに思いを馳せながら読むと興味深いものです。鏡の国のアリス (角川文庫)posted with ヨメレバルイス・キャロル 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-02-25AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo
ルイス・キャロル

小説 「不思議の国のアリス」 ルイス・キャロル 星2つ

1. 不思議の国のアリスタイトルだけならきっと知名度100%なのではないでしょうか。数学者ルイス・キャロルによって著された児童書で、1865年刊行ながら今日まで全世界全世代で幅広く愛されている作品。「アリスの世界観をモチーフにした」が枕詞のエンターテイメント作品が製作されない年はないくらいに、古典として確固たる地位を確立しています。そんなポップなイメージとは対照的に、英語独特の表現や時代背景を反映した冗談が多いためにやや難解になってしまっているのが日本語翻訳版です。河合祥一郎氏の名訳をもってしても物語を十分に楽しめるとはいえないでしょう。ただ、「アリスの何が斬新だったか」を意識しながら読めば、特に創作に携わる人々からの人気が高いのも頷けます。不思議の国のアリス (角川文庫)posted with ヨメレバルイス・キャロル 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-02-25AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo
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