☆☆(漫画)

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げんしけん

漫画 「げんしけん」 木尾士目 星2つ

1. げんしけん2000年代前半、当時隆盛の兆しを見せ始めていた「オタク文化」に焦点をあてたことから注目された漫画です。大学のいわゆる「オタサー」を最初に描いた作品ともいえ、そのリアルな「オタク感」からにじみ出る独特の雰囲気は確かに異色で面白いのですが、その斬新性を差し引いたときに魅力が残るかと言われればそうでもない作品でした。げんしけん(1) (アフタヌーンKC)posted with ヨメレバ木尾 士目 講談社 2002-12-18AmazonKindle楽天ブックス 
ラフ

「ラフ」あだち充 評価:2点|あだち充の定番展開が詰め込まれた、熱心なファン向け作品【水泳恋愛漫画】

「タッチ」「みゆき」等で有名なあだち充さんの作品。高校水泳部を舞台にしていますが、ストーリー展開はいつものあだち充パターンが全開。スポーツ万能な主人公、訳ありな関係の幼馴染、立ちはだかるライバル。そして誰かが死ぬ(もしくは重傷)。その意味であだち充らしさがふんだんに盛り込まれた作品なのですが、悪く言えば「あだち充止まり」の作品。ファン層以外には受けづらいのではないでしょうか。一般的な漫画ファンとしては+αが欲しいところでした。あらすじ舞台は私立栄泉高校水泳部。競泳の大和やまと圭介けいすけと飛び込みの二ノ宮にのみや亜美あみは幼馴染だがぎくしゃくした関係。その理由は、お互いの実家がライバルの和菓子屋であること。しかも、先代が経営していた際に「やまと」が「にのみや」のパクリ商品で人気を得てしまったという因縁があった。高校生活の偶然を通じて誤解が解け、惹かれあう二人。しかし、二ノ宮に想いを寄せる人物がもう一人いた。その名前は仲西なかにし弘樹ひろき。自由形100mの日本記録保持者である。恋と水泳。大和はその両方で仲西に勝つことができるのだろうか......。感想悪い点はないのですが、良い点もない...
坂道のアポロン

【青春・恋愛・ジャズ】漫画「坂道のアポロン」小玉ユキ 評価2点【青年漫画】 

「このマンガがすごい! 2009」オンナ編で1位となり、アニメ化もされた本作。ジャズという珍しいテーマと、1960年代という時代設定は確かに面白いと思いました。ただ、ストーリーに捻りがないのは非常に残念。ベタ展開に次ぐベタ展開で起伏がなく、最後も高校生活の枠内で納めきれずに駆け足で大学→社会人としてしまったところに作者の力量不足を感じてしまいました。あらすじ主人公、西見薫(にしみ かおる)は父の都合で横須賀から佐世保の高校へと転校することになった。幼いころから転校ばかりだった西見は秀才だが人見知り。そんな西見がひょんなことから出会ったのが不良として知られる川渕千太郎(かわぶち せんたろう)。正反対の二人だが、千太郎の趣味であるジャズに薫が惹かれ始めたことをきっかけに、二人はかけがえのない友人となっていく。しかし、二人を巡る恋模様は複雑。薫は千太郎の幼馴染である迎律子(むかえ りつこ)が好きだが、律子は千太郎に想いを寄せており、その千太郎は上級生の深堀百合香(ふかほり ゆりか)に恋をしている。そんな百合香の想い人とは、「淳兄(じゅんにぃ)」と千太郎から慕われている桂木淳一(かつらぎ じゅ...
カードキャプターさくら

【萌え漫画の古典】漫画 「カードキャプターさくら」 CLAMP 星2つ

1.カードキャプターさくら「なかよし」に連載されていた漫画ですが、タイトルを聞けば98年から2000年までNHK教育で放送されていたアニメの方を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。「魔法騎士レイアース」や「xxxHOLiC」などの人気作を持つ漫画家集団CLAMPの代表作の一つで、原作・アニメ完結後も根強いファンを持つ作品です。原作20周年記念として今年から新連載を「なかよし」誌上で開始していることもあり、読んでみようと思い立ったのですが、色々な意味で「なるほど」と思わされる作品でした。2. あらすじ主人公、木之本さくらは友枝小学校に通う小学四年生。ある日、研究者である父の書庫から奇妙な本を発見する。さくらがその本に触れると、封印されていた魔物、ケルベロスが姿を現した。しかし、その本は魔術師クロウ・リードが作った魔法のカード、クロウカードが封印されていた本でもあり、さくらが触れたことによってカードは町じゅう散ってしまう。カードを回収しなければ「災い」が起こる。その災いを回避するため、さくらは「カードキャプター」として、クロウカードが起こす様々な事件を解決していく......。3. ...
天使なんかじゃない

【理想的な高校生活】漫画「天使なんかじゃない」矢沢あい 評価:2点【少女漫画】

「NANA」で大ブレイクした矢沢あいさんの出世作。若者の恋愛事情を描く作者得意のスタイルで、芸能人のファンなども多いのだとか。しかし、私としてはそこまで高く評価はできませんでした。そこそこ読めるのですが、一般的な人間が共感できる作品なのか、という点で大きく欠けるところのある作品だと思います。あらすじ舞台は創立したばかりの私立高校である聖学園。一期生として入学した冴島翠(さえじま みどり)は、二学期から結成される生徒会の役員候補として、クラス推薦で立候補することになってしまった。何とか演説を終えた翠だったが、マイクの線に足を引っかけて転倒。そこをフォローしたのが、不良風の容姿をした男子生徒、須藤晃(すどう あきら)だった。二人の運命の出会いとともに旗揚げされた生徒会。少し堅くて高飛車なお嬢さまである麻宮裕子(まみや ゆうこ)。長身で生徒会のなだめ役、瀧川秀一(たきがわ しゅういち)。お調子者のラグビー部員、河野文太(こうの ぶんた)。五人が過ごす、切なくて激情的で、そしてなによりも温かい高校生活。感想なんだか客観的に読んでしまうお話でした。作中、登場人物たちは様々な恋のかたちに巻き込まれ...
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