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学習漫画・世界の伝記

漫画 「ジャンヌ・ダルク」 学習漫画・世界の伝記 星3つ

1. ジャンヌ・ダルク 集英社から発売されている「学習漫画・世界の伝記」シリーズ。 世界史上で活躍した様々な人物の生涯を漫画で紹介するというシリーズの中から、今回はたまたま興味を持って読んだ「ジャンヌ・ダルク」のレビューをいたします。 小学生向けに書かれた学習漫画だけあって非常に読みやすく、(おそらく本作の狙い通りに)ジャンヌ・ダルクの生涯について知見を深めることができました。 それにしても、本当に奇跡のような生涯で、時おり起こるまさに漫画のような展開はそれが歴史的事実であるという点において驚愕させられます。 2. あらすじ 1412年1月6日、フランス東部ドンレミ村の農家に一人の少女が生まれた。 ジャンヌと名付けられたこの赤子こそ、後にフランスの英雄となるジャンヌ・ダルク。 このとき、フランスはイギリスとの百年戦争を戦っており、戦況は劣勢。 パリを中心とする北部はイギリス側についたブルゴーニュ公の手に落ちており、フランス側を率いるシャルル王太子はシノンという町でひっそりと身を隠している有様だった。 そんな戦争の渦中...
☆☆☆(漫画)

漫画 「聲の形」 大今良時 星3つ

1. 聲の形 2013年から2014年にかけて週刊少年マガジンで連載されていた作品。 小学校における聴覚障がい者への苛烈ないじめ描写から一時は読み切りすら掲載見送りとなりかけたものの、日本ろうあ協会の許可を経て読み切り掲載に漕ぎつけ、それが大反響を生んで連載へと辿り着いた作品となっています。 さらに、2016年に京都アニメーションによって製作されたアニメ映画が大ヒットし、本作のさらなる躍進に結びつきます。全七巻の社会派漫画としては異例の総発行部数300万部超となり、漫画史にその名前を残す作品となりました。アニメ映画版は本ブログでレビュー済みです。 個人的にも、いじめた側といじめられた側の再生物語として良作だと感じました。少年漫画の王道展開を敢えて避け、世の中の都合よくいかない側面、人間の嫌な部分を描き出そうとしている側面も高評価です。 2. あらすじ 主人公の石田将也(いしだ しょうや)は小学六年生。親友の島田一旗(しまだ かずき)や広瀬啓祐(ひろせ けいすけ)と一緒に悪ふざけをして過ごすことで活発な小学校生活を送っていた。 ...
☆☆(漫画)

漫画 「ご近所物語」 矢沢あい 星2つ

1. ご近所物語 「NANA」「天使なんかじゃない」「Paradise Kiss」など多くの代表作を持つ少女漫画家、矢沢あいさんの作品。1990年代の中盤に「りぼん」で連載され、同時期にアニメが放映されていたことから、若手社会人世代にとって懐かしい作品だといえるのではないでしょうか。「天使なんかじゃない」からゲスト出演しているキャラクターがいたり、「Paradise Kiss」が同舞台での数年後の話になっているなど、他の矢沢あい作品とのリンクが楽しめるのも特徴です。「天使なんかじゃない」「Paradise Kiss」に関しては本ブログでも既に記事を書いております。 そんな本作ですが、総合的な評価としては凡作だと感じました。少女漫画の肝である恋愛面、そして、デザイン系の高校を舞台にしているというところから発される夢を追う若者という面。その両面においてやや盛り上がりに欠けてしまった印象です。 2. あらすじ 幸田実果子(こうだ みかこ)は矢沢藝術学院に通う高校一年生。夢はファッションデザイナーとして自分のブランドを立ち上げることで、...
☆☆☆(漫画)

漫画&アニメ映画 「この世界の片隅に」 著者:こうの史代 監督:片渕須直 星3つ

1. この世界の片隅に 2019年1月現在において「この世界の片隅に」といえばアニメ映画を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。事務所との係争により「のん」への改名を余儀なくされ、仕事が激減していた能年玲奈さんを主演声優に迎えてたった63館での公演と、マイナー映画的な興行から始まったにも関わらず口コミによって人気が広まった本作。最終的には30億円近い興行収入を獲得し、世界60ヶ国以上で公開されるようになるなどまさに日本映画界のシンデレラといってもよい作品でしょう。2019年12月20日には新カットを加えた「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」として改めて公開される予定で、その勢いは留まるところを知りません。 本作が公開された2016年は本作のほかにも「君の名は。」「聲の形」といったアニメ映画界の転換点となる作品が公開された年であり、いまや日本の映画シーンを牽引している「子供向けでもオタク向けでもないアニメ映画」というジャンルの礎を築いた作品でもあります。「君の名は。」「聲の形」は本ブログでも既にレビュー済み。これでようやく三作品コンプリートとなりました。 ...
☆☆(漫画)

漫画 「ゴールデンライラック」 萩尾望都 星2つ

1. ゴールデンライラック 本ブログでも既に2作品を紹介している萩尾望都さんの作品。往年の少女漫画家らしい、近世ヨーロッパを舞台にした恋物語です。萩尾さんの中では有名な作品ではありませんが、文学作品のような味わいや構成にはやはり萩尾さんらしさがあります。紹介済みの2作品は以下の通り。 本作の評価は「トーマの心臓」より下、「ポーの一族」よりは上、本ブログで「普通」を表す星2つとします。ひねりが少なく、良い意味では定番・王道という印象、悪い意味ではやや退屈という印象を受けました。 2. あらすじ 両親を亡くし、親戚中をたらい回しにされていたビリー・バン。そんなビリーを引き取ったのは裕福なスタンレィ家。そこでビリーが出会った少女こそヴィクトリアであり、ヴィクトリアはビリーの初恋の人になる。 もらわれ子であるものの幸福に過ごしていたビリーだったが、ある日、ヴィクトリアの父が倒れ、運営する銀行が倒産したことを機に生活は一変する。一家は小さなアパートに移り住み、ビリーとヴィクトリアは幼くして働きに出なければならなくなってしまったのだ...
月曜日の友達

漫画 「月曜日の友達」 阿部共実 星1つ

1. 月曜日の友達 独特の絵柄と毒のあるストーリーで人気を集める漫画家、阿部共実さんの作品。「このマンガがすごい!2018オトコ編4位」という位置づけからも、ディープな漫画好きに好まれる作風が特徴といえるかもしれません。 中身を一言で表せば、「凝り過ぎて妙な方向に行ってしまった作品」。設定やストーリー、そして漫画としての表現手法まで、斜に構えた中高生が凝った作品をつくろうと思ったらこうなった、とでもいえるもので、通ぶった人々がこれを良作としてしまうことが危惧される作品でした。 月曜日の友達 1 (ビッグコミックス) posted with ヨメレバ 阿部 共実 小学館 2017-08-30 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo
げんしけん

漫画 「げんしけん」 木尾士目 星2つ

1. げんしけん 2000年代前半、当時隆盛の兆しを見せ始めていた「オタク文化」に焦点をあてたことから注目された漫画です。 大学のいわゆる「オタサー」を最初に描いた作品ともいえ、そのリアルな「オタク感」からにじみ出る独特の雰囲気は確かに異色で面白いのですが、その斬新性を差し引いたときに魅力が残るかと言われればそうでもない作品でした。 げんしけん(1) (アフタヌーンKC) posted with ヨメレバ 木尾 士目 講談社 2002-12-18 Amazon Kindle 楽天ブックス  
カードキャプターさくら

漫画 「カードキャプターさくら」 CLAMP 星2つ

1. カードキャプターさくら 「なかよし」に連載されていた漫画ですが、タイトルを聞けば98年から2000年までNHK教育で放送されていたアニメの方を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。 「魔法騎士レイアース」や「xxxHOLiC」などの人気作を持つ漫画家集団CLAMPの代表作の一つで、原作・アニメ完結後も根強いファンを持つ作品です。 原作20周年記念として今年から新連載を「なかよし」誌上で開始していることもあり、読んでみようと思い立ったのですが、色々な意味で「なるほど」と思わされる作品でした。 カードキャプターさくら(1) (KCデラックス なかよし) posted with ヨメレバ CLAMP 講談社 1996-11-20 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo
☆☆☆(漫画)

漫画 「高校球児 ザワさん」 三島衛理子 星3つ

1. 高校球児 ザワさん 強豪野球部唯一の女子部員を主人公に、野球部の「日常」に焦点を当てた異色の野球漫画です。 「野球部」という特殊な文化圏で起こる、ちょっと笑えるエピソードや、女子部員がいるからこその珍事を描いた話。青春の少し後ろ暗い出来事など、現実の高校生が強く意識された作品になっています。 派手ではないのですが、思わず「次のエピソードも」と手が動いてしまう漫画です。 高校球児 ザワさん 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL) posted with ヨメレバ 三島 衛里子 小学館 2009-04-30 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo
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