【経済学】おすすめ経済学本ランキングベスト4【オールタイムベスト】
映像作品タイトル「あ」行
アニメ 「アルモニ」 監督:吉浦康裕 星4つ
1. アルモニ文化庁の事業である「若手アニメーター育成プロジェクト」の一環として開催された、「アニメミライ2014」で公開された30分弱のアニメーション作品。現在はスタジオ・リッカの代表を務めていて、当時は「イヴの時間」などの作品により新進気鋭の若手アニメーターとして注目を集めていた吉浦康裕さんが監督です。30分弱という短い時間の中に巧妙な起承転結とアニメーションによる不思議な世界観を詰め込まれており、隠れた名作という言葉がぴったり当てはまる作品でした。2. あらすじ本城彰男(ほんじょう あきお)は高校二年生。普段はクラスメイトである吉田や渡辺とアニメやラノベについて語り合って過ごしている。そんな彰男とは別世界にいるのが、クラスメイトの真境名樹里(まきな じゅり)。マユミやリョーコ、後藤とともにクラスの最上位に君臨する存在だ。そんなある日、授業中に真境名の携帯電話の着信音が鳴ってしまい、真境名は携帯電話を教師に取り上げられてしまう。そして、聞いただけで曲の音をすぐに覚えられるという特技を持つ彰男はその着信音を暗記し、気まぐれに学校で演奏してしまう。しかし、その演奏を聞いた真境名の反応は...
映画 「生きる」 監督:黒澤明 星1つ
1. 生きる黒沢監督のヒューマニズムが頂点に達したとされる映画作品です。癌を宣告された市役所職員が人間として目を覚まし、命を削って最後の仕事を全うするという王道ストーリー。21世紀の視点だからかもしれないですが、やや凡庸で物足りなかったです。 2. あらすじ市役所で市民課長をしている渡辺勘治が主人公。住民の意見をキャッチするために作られた市民課だったが、実態はお役所仕事な部署間のたらい回しを行うだけ。渡辺はすっかり職員としての情熱を失っていた。ある日、渡辺は癌を宣告される。息子夫婦からも冷たくされ、自分は何のために生きてきたのかと迷う渡辺。そんな渡辺は、偶然居酒屋で出会った小説家に連れられ、街を遊んでまわる。さらに、市役所をやめ、おもちゃ工場に転職した女性、小田切とよとの親交も深めていく。人間として生きる実感を欲しはじめた渡辺。住民たちの要望を前に、市役所組織相手に立ち上がる。3. 感想冒頭の「この男は死んでいる」は余計ですね。そこは映画表現で表さないとしらけてしまいます。また、ストーリーも凡庸で、人間は余命が数か月になったら必死になるというありきたりさ。しかし、主人公を演じる志村喬の...
【おもひでぽろぽろ】郷愁感は十分だが物語としてはイマイチなスタジオジブリの駄作 評価:1点【高畑勲】
高畑監督によるスタジオジブリの映画作品。その他の作品と比べればマイナーですが、テレビ放送は8回を数えます。主人公が少女時代を振り返るパートでは頷けるところもありましたが、全体の筋書きは首をひねってしまうものでした。あらすじ1982年の夏、タエ子は有休をとって姉の夫の実家に行くことにした。都会の喧騒を離れ、田舎暮らしをしてみたかったのだ。山形に向かう新幹線に乗り込むと、タエ子の心に小学五年生の頃の思い出が浮かび上がってくる。帰る田舎のない夏休み、初恋の相手、不味いパイナップルの味、演劇で活躍したこと、生理の話、父親に殴られたこと、貧乏な転校生の「あべくん」。ありし日の姿と、東京のOLとして働く自分と、田舎の風景。山形の農家としてタエ子を迎えるトシオとの関係。タエ子の明日はどちらに......。感想小学生の頃の記憶は良いですね。家族の理不尽な感じがとても懐かしく感じます。特に、パイナップルを食べるシーンで「不味い」と言いずらい雰囲気や、年少の者が押し付けられてたくさん食べる羽目になるのは辛い想い出が蘇りました。分数ができなくて人格まで否定され、得意な演劇の道は諦めさせられたりと、ああ、親っ...