1. 耳をすませば
柊あおいさんの原作漫画をスタジオジブリが映画化した作品。登場人物たちが歌う「カントリーロード」も有名ですね。
当時の団地や学校の雰囲気はよく伝わってくるものがあり、夢を見つけ、そのために一生懸命になるという姿は素敵なものでしたが、
あまりに純情すぎる登場人物たちやひうねりのないストーリーはいまいちでした。
2. あらすじ
読書好きの中学三年生、月島雫は受験も近いというのに本を読んでばかり。そんなある日、雫は貸出カードにいつも同じ人物、天沢聖司の名前があることに気づく。
「素敵な人に違いない」
そう思う雫だったが、出会ってみると嫌味なやつ。
しかし、ひたむきにバイオリン職人を目指している聖司の本当の姿に気づいた雫は、彼に惹かれていくのと同時に、目標に向かって努力していない自分に悩み始める。
そして、聖司が中学卒業後イタリアで修業をする予定だと告げられた雫は、自身も夢に挑戦してみようと、小説を書くことにする。
果たして、雫は小説を書き上げるとこができるのか、離れ離れになる二人の運命やいかに......。
3. 感想
聖蹟桜ヶ丘が舞台ということですが、郊外の街の描写が細かく、千葉県の東京通勤圏内にある団地っぽい社宅に住んでいた身としては懐かしい思いに駆られました。
また、携帯やインターネットがない(or未発達)な時代における学校や図書館の様子もノスタルジーに駆られます。
しかし、ストーリーは平凡そのもの。恋に落ちるきっかけや、恋愛の進展、そして二人の成長というのも上手く描き切れていません。
見ている間はまぁまぁ面白いのですが、後に残るものがない映画でした。
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