本ブログで紹介した自己啓発・資産運用系の書籍からベスト3を選んで掲載しています。
時流ばかりを意識した中身のないビジネス書的な作品は避け、なるべく人生の核となるような作品を選んでいくつもりです。
第3位 「死ぬ瞬間の5つの後悔」ブロニー・ウェア
介護人として数多くの人物を看取ってきた著者がそれぞれの人物の最期に焦点を当て、彼ら/彼女らが死の直前にどのようなことを後悔していたのかを綴った著作になります。
本作の概要を説明するには、目次を掲載するのが手っ取り早いでしょう。
後悔一 自分に正直な人生を生きればよかった
後悔二 働きすぎなければよかった
後悔三 思い切って自分の気持を伝えればよかった
後悔四 友人と連絡を取り続ければよかった
後悔五 幸せをあきらめなければよかった
この手の本にありがちなのが、文字がやたらに大きくて行と行のあいだも極端に広く、見開き2ページごとにサブタイトルが一つといった形式の、要はスカスカな本という形式なのですが、意外なことに、字がびっしりと詰まった読み応えのある本でした。
著者に介護を受けた人々が、人生の最終盤に何を想い、著者とともにどのような行動を起こしたのか。
人生でやりすぎてしまうこと、人生でやり残してしまうことの典型が淡々と語られる著作であり、ノンフィクション作品としての切ない魅力と、残りの人生をどう生きるかについて考えさせられる洞察を持った作品になっております。
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