ホラー

日日日

小説 「ゆめにっき」 日日日 星1つ

1. ゆめにっき 2004年に公開された知る人ぞ知るフリーゲーム、「ゆめにっき」のノベライズ版です。 原作はネット上で無料公開されており、いまでも遊ぶことができます。また、小説版である本作をはじめメディアミックスも盛んであり、漫画版やイメージ音楽、各種グッズも販売されているほか、最近では原作リメイクのゲームも発売されたようです。 私も原作ファンであり、個人開発のフリーゲームながら根強い人気があるのは嬉しいのですが、この小説版に限っては残念だというのが正直な感想です。あの「ゆめにっき」が誇る、他の娯楽作品にない特徴をあまりにも簡単に捨て去ってしまっています。 ゆめにっき (VG文庫) posted with ヨメレバ 日日日 PHP研究所 2015-11-05 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo
天人唐草

【幻想怪奇譚】漫画「天人唐草」山岸凉子 評価:1点【漫画短編集】

「日出処の天子」等の作品がある山岸凉子さんの自選作品集。 表題作にもなっている「天人唐草」は彼女の代表作に数えられることが多いようです。 ただ、少女漫画界の古豪的な地位にある著者の作品ということでしたが、私には合いませんでした。 読解力が足りないからか、起伏のない凡庸なストーリーラインに投げっぱなしのオチが付いているだけのように感じてしまいます。 あらすじ 幼いころから厳格で旧い価値観の父に育てられてきた岡村響子。 その教育のせいもあって自分を過度に抑制するようになってしまい、学生時代、そして社会人になっても男性とうまくコミュニケーションをとることができない。 そしてついに、職場で憧れていた男性が自分とは真逆の気質をもつ女性と結婚してしまう。 そんな響子のもとに、父親が倒れたとの一報が飛び込んでくる。 慌てて父のもとへ向かう響子。 しかし、呼ばれた先で響子が目にしたのは、あの表面上は厳格だった父の意外な素顔だった......。(表題作「天人唐草」) その他4つの短編を収録。 感想 全体的に「ベタ」過...
乙一

【暗いところで待ち合わせ】視覚障がい者の住む家に身を潜めた殺人容疑者の運命やいかに 評価:4点【乙一】

人気作家、乙一さんの文庫書き下ろし作品です。 類を見ない斬新な設定と普遍的で温かな感情を共存させたこの作品。 私としては乙一さんの最高傑作だと思っています。 あらすじ 視力を失い、保険金で日々を静かに暮らすミチル。 そんなミチルは、最近、自宅で奇妙な感覚に襲われていた。 擦れるような小さな音が頻繁に聞こえ、誰もいないはずの空間から空気の揺らぎを感じる。 一方、とある殺人事件の犯人として追われていたアキヒロは、ミチルの家に逃げ込み、部屋の一角を居場所としていた。 偶然が起こした不思議な同居。 それぞれが異なる理由で怯える両者だったが、やがてその関係にも変化が訪れる。 死んだように暮らしているミチルと、孤独に生きてきたアキヒロ。 二人の運命やいかに......。 感想 素晴らしい作品、傑作です。 人との関りが苦手、という二人が出会う物語なのですが、まず、その「孤独」描写が秀逸。 ただ単に「暗いと呼ばれていた」「人を避けがちだった」と描写するだけでなく、馬鹿にされたときの心理や、悔し...
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