本ブログで紹介した経済学系の書籍からベスト4を選んで掲載しています。
第4位 「資本主義が嫌いな人のための経済学」ジョセフ・ヒース
カナダの哲学者、ジョセフ・ヒースによる経済学の本。
刺激的なタイトルですが、内容の本質を表しているのは帯のコメント。「ヤバくない経済学」。
経済学の主流王道基本の考えをもとに、右派そして左派にはびこる誤謬を指摘するという著作です。
経済学を学んだことがある人にとってはその復習に、ない人にとっては経済に関する主張を解釈する際のフィルターとして活用できます。
本著は前半と後半に大きく分かれており、前半部では右派、保守派の誤りを、後半部では左派、リベラル派の誤りが指摘されます。
SNSや動画投稿サイトで蔓延る俗論的な経済学説に対して、少なくとも学術界の主流派はこのように考えているんだな、ということが分かる著作となっております。
経済学に対する自分自身のバランス感覚を保つためにお薦めです。
コメント