漫画(評価)

夜をとめないで

漫画 「夜をとめないで」 ハルミチヒロ 星3つ

1. 夜をとめないで 「ベルベット・キス」が代表作の女性漫画家、ハルミチヒロさんの短編集。多作な作家さんではありませんが、独自の路線で人気を確立しています。 あまり期待せずに読んだのですが、思いのほか良い作品で面白かったです。女性主人公の話が多く、女性の心理を細かく描きながらも、設定や展開において男性読者に対する訴求力も強いという物語が多いように思われました。絵柄も少年漫画・少女漫画・青年漫画のどれとも区分しがたい筆致で、「性」を強く描きながらも中性的という不思議な作風は魅力的ですね。 夜をとめないで posted with ヨメレバ ハルミ チヒロ 白泉社 2014-11-28 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo
☆☆☆☆(漫画)

漫画 「あずまんが大王」 あずまきよひこ 星4つ

1. あずまんが大王 「よつばと!」で有名なあずまきよひこさんの出世作。女子高生たちを主人公にした4コマギャグ漫画、というジャンルは1999年の連載開始当初において斬新であり、現在の日常系4コマの基礎となっている作品だといえるでしょう。 とはいえ、近年の粗製乱造な漫画群とは違います。主に男性読者に媚びた「萌え」に走りがちな漫画や、「メタ」「パロディ」でニッチな笑いばかりを狙いにいく漫画とは一線を画し、ギャグはいたって王道。むしろ、「よつばと!」に通じる普遍的な笑いと感動がある作品です。 あずまんが大王 (1) (Dengeki comics EX) posted with ヨメレバ あずま きよひこ メディアワークス 2000-02 Amazon Kindle 楽天ブックス
スペクトラル・ウィザード

漫画 「スペクトラルウィザード」 模造クリスタル 星2つ

1. スペクトラルウィザード 「ミッションちゃんの冒険」というweb漫画で有名になり、現在は「金魚王国の崩壊」などのweb漫画を連載するサークル、模造クリスタルの商業化作品。単巻で完結しております。 「金魚王国の崩壊」のファンなので手に取ってみたのですが、期待外れとまではいかないものの、ややインパクトに欠ける印象。模造クリスタルの特徴である独特のテンポや不思議な世界観もやや淡白に感じられました。 スペクトラルウィザード posted with ヨメレバ 模造クリスタル イースト・プレス 2017-08-11 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo
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めぞん一刻

漫画 「めぞん一刻」 高橋留美子 星5つ

1. めぞん一刻 「ラブコメの金字塔」とまで評されることもある、高橋留美子さんの代表作の一つ。「うる星やつら」や「らんま1/2」、「犬夜叉」など少年誌での活躍が多い漫画家ですが、青年誌で掲載されたこの作品こそ永年に渡って称えられるべき功績を残した作品だと個人的には感じております。 ここから先、この作品を超えるラブコメは現れるのか。そういった疑問を抱いてしまうくらいの大傑作であり、漫画を愛好する者ならば必ず読むべき現代の古典と言えるでしょう。 めぞん一刻 1 (ビッグコミックス) posted with ヨメレバ 高橋 留美子 小学館 2007-04-27 Amazon Kindle
だがしかし

漫画 「だがしかし」 コトヤマ 星2つ

1. だがしかし 2014年から2018年の4月まで「週刊少年サンデー」で連載していた、駄菓子をテーマにしたショートギャグ漫画。「駄菓子」という一風変わった切り口と、少年誌らしいギャグ運びが魅力です。5月に最終巻となる11巻が発売され単行本も無事完結となりました。 作中では製造元企業の協力を得たうえで様々な駄菓子が登場するのですが、出版不況で特に雑誌が売れない昨今、こうした半ば「宣伝タイアップ専門漫画」になりうる作品が各週刊誌や漫画アプリにあってよいのではないかと思いながら読んでいました。 だがしかし 1 (少年サンデーコミックス) posted with ヨメレバ コトヤマ 小学館 2014-09-18 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo
ポーの一族

漫画 「ポーの一族」 萩尾望都 星1つ

1. ポーの一族 紫綬褒章を受章した少女漫画界の生ける伝説、萩尾望都。その代表作の一つとされているのがこの「ポーの一族」です。バンパネラ(バンパイア)として永遠の命を生き続ける少年エドガーを中心に、その周囲で起こる出来事をいかにも古風な少女漫画らしいファンシーさで描いた作品。1976年の小学館漫画賞少年少女部門を受賞しております。 「トーマの心臓」のレビューでは評判に恥じない文学性から星3つをつけましたが、「ポーの一族」は難解な作風の悪い面が強く出てしまっているように感じられ、悪い意味で「文学」してしまっている印象を受けました。 ポーの一族 (1) (小学館文庫) posted with ヨメレバ 萩尾 望都 小学館 1998-07-01 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo
☆☆☆(漫画)

漫画 「1518! イチゴーイチハチ!」 第5巻 相田裕 星3つ

 1. 1518! イチゴーイチハチ! 第5巻 挫折と葛藤を抱えた高校生たちの再生を描く青春生徒会物語の第5巻。「元野球少年が過ごす、野球のない夏」がこの第5巻の帯キャッチコピーでして、甲子園の応援から夏祭りまで、全編夏休みの生活が描かれています。第4巻の感想はこちら。 ぎりぎり星3つをつけましたが、「このままベタなラブコメに成り下がらないで欲しい」というのが本音のところ。やや登場人物が物語の道具になっている(いわゆる「キャラクター」になってしまっている)ところがあり、この作品らしさが徐々に失われてきているのではないかと危惧しています。 1518! イチゴーイチハチ! 5 (ビッグコミックス) posted with ヨメレバ 相田 裕 小学館 2018-03-30 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天 2. あらすじ 松武(※)野球部の夏は甲子園埼玉予選決勝で幕を閉じ、同時に、生徒会執行部として応援部会をサポートする活動も終了する。そんな中、応援の片付けのため段ボールを運んでいた烏谷は、スタンドの奥で泣き腫らす一人の女子生徒を発見する。彼女の名前は...
☆☆☆(漫画)

漫画 「1518! イチゴーイチハチ!」 第4巻 相田裕 星3つ

1. 1518! イチゴーイチハチ! 第4巻 ビッグコミックスピリッツで月刊連載されている漫画、「1518!(イチゴーイチハチ)」。私がいま一番新刊発売を楽しみにしている漫画で、特に3巻は近年刊行された漫画単行本の中でも黄金の1冊といえる出来だったと思います。3巻の感想はこちら。 そしてこの4巻、相変わらず高クオリティを保っているのですが、やや心配な要素が出てきた巻でもありました。「諦めた夢に折り合いをつける」という当初の軸が概ね解決してからの展開、連載開始当初の問題設定をひとまず消化したここからが見せ場だと思うのですが......。 1518! イチゴーイチハチ! 4 (ビッグコミックス) posted with ヨメレバ 相田 裕 小学館 2017-08-30 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo
☆☆☆☆☆(漫画)

漫画 「1518! イチゴーイチハチ!」 第3巻 相田裕 星5つ

1. 1518! イチゴーイチハチ! 第3巻 挫折を経験した生徒たちが生徒会活動を一生懸命に楽しむ学園青春物語、「1518!(イチゴーイチハチ)」。私がいま最も注目している作品の一つであり、特にこの3巻は珠玉の出来栄えです。第1巻、第2巻の感想はこちら。 生徒会の2年生役員であり、難関国公立を目指す「選抜」コースに所属する三春英子(みはる えいこ)と東慧汰(あずま けいた)にもスポットが当たるほか、烏谷の野球との訣別にも一区切りがつき、ミニクライマックスといった様相。正直、「ミニクライマックス」でこれほどまでに感動できる漫画はなかなか目にできないでしょう。 1518! イチゴーイチハチ! 3 (ビッグコミックス) posted withヨメレバ 相田 裕 小学館 2016-11-30 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo
☆☆☆☆(漫画)

漫画 「1518! イチゴーイチハチ!」 第2巻 相田裕 星4つ

1. 1518! イチゴーイチハチ! 第2巻 高校生たちのささやかな青春をきめ細かいタッチで描く名作(予定)漫画、「1518!」の第2巻です。第1巻の感想はこちら。 登場人物紹介兼プロローグだった第1巻に対し、第2巻では怪我により野球を諦めた少年、烏谷公志郎の心の再生にスポットが当たっています。折り合いをつけるということ、目の前のことを楽しむということ、自分との戦いを意識すること。決して説教臭くなく、むしろ一貫したエンターテイメント性に支えられた作品ながら、通底するメッセージが深く切なく染みわたります。 1518! イチゴーイチハチ! 2 (ビッグコミックス) posted with ヨメレバ 相田 裕 小学館 2015-11-30 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo
☆☆☆☆(漫画)

漫画 「1518! イチゴーイチハチ!」 第1巻 相田裕 星4つ

1. 1518! イチゴーイチハチ! 第1巻 前作「GUNSLINGER GIRL(ガンスリンガーガール)」によりニッチな漫画界隈で有名になった相田裕さん。イタリアの対テロ秘密結社が舞台だった前作とうって変わって、現在連載中の本作は日本の高校を舞台にした青春ものです。実は、「バーサスアンダースロー」という相田さんが過去に発表した同人誌作品がベースになっています。 突飛で唐突な物語ばかりが溢れた現代漫画界の中で、繊細かつ丁寧に高校生活を描く稀有な作品となっており、私が新刊を追っている数少ない漫画の一つです。通底するテーマの深さは文学的で普遍的と言えるにも関わらず、エンターテイメントとしても一級品。是非、メジャーになって欲しい作品です。 イチゴーイチハチ!(1) (ビッグ コミックス〔スピリッツ〕) (ビッグコミックス) posted withヨメレバ 相田 裕 小学館 2015-03-30 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo
天人唐草

漫画 「天人唐草」 山岸凉子 星1つ

1. 天人唐草 「日出処の天子」等の作品がある山岸凉子さんの自選作品集。表題作にもなっている「天人唐草」も彼女の代表作に数えられることが多いようです。 少女漫画界の古豪的な地位にある著者の作品でしたが、私には合いませんでした。読解力が足りないからか、起伏のない凡庸なストーリーラインに投げっぱなしのオチであるように感じてしまいます。 天人唐草―自選作品集 (文春文庫―ビジュアル版) posted with ヨメレバ 山岸 凉子 文藝春秋 1994-03 Amazon Kindle
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