小説 「響け! ユーフォニアム3」 武田綾乃 星1つ

響け! ユーフォニアム
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1. 響け! ユーフォニアム3

リアルな吹奏楽部を描いたことで注目された高校生吹部小説の最終巻。前巻の感想はこちら。

☆☆(小説)
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「吹奏楽部」であることや青春特有の感情が良い部分であったにも関わらず、展開がかなり安っぽくなってしまっています。

2. あらすじ

見事、全国大会への切符を掴んだ北宇治高校吹奏楽部。最後の大会に向け練習にも熱が入る中、一つの噂が吹奏楽部に激震を走らせる。

なんと、副部長であり部長以上に中心的存在、そしてユーフォニアムの名手でもある田中あすかが部を辞めるらしいのだ。

なんでも、母親が熱心に辞めさせたがっているとか。実際に母親が職員室で娘を叩く場面を見てしまった久美子は動揺を隠せない。

そして、ひょんなことから久美子はあすかの家にお邪魔することになるのだが……。

3. 感想

離婚とか、勉強とか、そういうのに絡ませてなんとかドラマを起こそうと必死だなというのが感想でした。

あすか以外にも、滝先生が顧問になった理由や姉の進路等も明かされるのですが、その全てが手垢にまみれた理由で、この小説である独自性は欠片もありません。

せっかくシリーズものとして巻数を積み上げ、キャラクターを作り上げてきたのですから、こらまでのシリーズの展開や、キャラクターの特性を活かした物語であって欲しかったです。

特に1巻と違い、「吹奏楽部」でなくてもよいことばかりだったのが辛いところ。もっとこの競技らしさ、この部活らしさがなければのめりこめません。

失速の激しいシリーズでした。

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